インターネットの住所録、DNSサーバー

インターネットの住所録、DNSサーバー

IT初心者

先生、DNSサーバーって結局何をしているんですか?インターネットをする上で大切なものだということは理解しましたが、具体的にイメージが湧きません。

IT専門家

なるほど。では、電話帳を例に考えてみよう。君が友達に電話をかけるとき、電話番号を覚えているかな?

IT初心者

いえ、ほとんどの場合、スマホの名前を見て電話をかけています。

IT専門家

まさに、DNSサーバーはインターネットにおける電話帳のようなものなんだ。ウェブサイト名という分かりやすい名前と、コンピューターが理解する番号であるIPアドレスを対応させているんだよ。

DNSサーバーとは。

インターネット上で、コンピューターの名前である「ドメイン名」と、そのコンピューターがある場所を示す「IPアドレス」の対応表を管理しているのが「DNSサーバー」と呼ばれるものです。このDNSサーバーはたくさんあって、それぞれが役割分担をして階層構造を作っています。一番上の立場にあるサーバーは世界にたった13台しかなく、そのうちの1台は日本にあります。ちなみに、「DNS」は「domain name system」の略で、「ネームサーバー」や「ドメインネームサーバー」と呼ばれることもあります。

インターネット上の住所を管理

インターネット上の住所を管理

インターネットの世界では、ウェブサイトやメールなど、あらゆる情報が数字でできたIPアドレスを使ってやり取りされています。しかし、このIPアドレスは人間にとっては覚えにくく、扱うのが難しいものです。そこで、人間にとって分かりやすいように、ウェブサイトの名前とIPアドレスを結びつける仕組みが必要となります。
その役割を担っているのが、DNSサーバーと呼ばれるものです。DNSサーバーは、インターネット上の住所録のようなもので、ウェブサイトの名前(ドメイン名)とIPアドレスの対応表を管理しています。
例えば、私たちがブラウザに「example.com」と入力すると、コンピュータはDNSサーバーにアクセスし、「example.com」に対応するIPアドレスを調べます。そして、そのIPアドレスを使って目的のウェブサイトにアクセスします。
このように、DNSサーバーは、私たちが意識することなく、インターネットを快適に利用するために重要な役割を果たしているのです。

役割 詳細
DNSサーバー ウェブサイトの名前(ドメイン名)とIPアドレスを変換する、インターネット上の住所録のようなもの
ウェブサイト名(ドメイン名) 人間にとって分かりやすいウェブサイトの名前(例:example.com)
IPアドレス ウェブサイトやメールなど、インターネット上のあらゆる情報がやり取りされる際に使われる数字でできたアドレス

世界中に広がる階層構造

世界中に広がる階層構造

インターネット上で私たちがウェブサイトを閲覧できるのは、ドメイン名とIPアドレスを変換するDNSサーバーのおかげです。このDNSサーバーは世界中に無数に存在し、巨大な図書館の書庫のように階層構造を築いています。
最上層部に位置するのは「ルートサーバー」と呼ばれるサーバーです。世界中にわずか13台しか存在せず、地理的に分散配置されていることで、災害や攻撃によるダウンのリスクを最小限に抑えています。ルートサーバーの下には、「トップレベルドメインサーバー」や「権威DNSサーバー」などが配置され、それぞれが役割分担しながら、膨大なウェブサイトの住所情報を管理しています。
興味深いことに、この重要な役割を担う13台のルートサーバーのうち1台は、日本に設置されています。これは、日本のインターネット技術の高さと、世界への貢献度の大きさを象徴していると言えるでしょう。

DNSサーバーの種類 説明
ルートサーバー – 世界中に13台のみ
– 階層構造の最上部に位置
– 地理的に分散配置され、災害や攻撃のリスクを最小限に抑えている
トップレベルドメインサーバー、権威DNSサーバーなど – ルートサーバーの下に配置
– 役割分担しながら膨大なウェブサイトの住所情報を管理

ウェブサイトへのアクセスをスムーズに

ウェブサイトへのアクセスをスムーズに

私たちが日々何気なく訪れているウェブサイトですが、その裏側では目には見えない重要な仕組みが働いています。その一つがDNSサーバーです。

ウェブサイトにアクセスする際、まず私たちがブラウザに入力するのはウェブサイトの名前です。しかし、コンピュータがウェブサイトを表示するために必要なのは、ウェブサイトの名称ではなく、ウェブサイトが保存されているサーバーの住所にあたるIPアドレスです。

そこで活躍するのがDNSサーバーです。ブラウザは、受け取ったウェブサイトの名前をDNSサーバーに問い合わせます。DNSサーバーは膨大なデータベースの中から、問い合わせられたウェブサイト名に対応するIPアドレスを探し出し、ブラウザに返します。ブラウザはこのIPアドレスの情報をもとに、該当するサーバーにアクセスし、ウェブサイトのデータを取得します。

このように、DNSサーバーは私たちがウェブサイト名を入力するだけで目的のウェブサイトにたどり着けるよう、陰ながら支えてくれているのです。私たちがDNSサーバーの存在を意識することはほとんどありませんが、それはDNSサーバーが円滑なインターネット接続を陰で支えている証と言えるでしょう。

要素 役割
ウェブサイト名 利用者がブラウザに入力する、人間にとってわかりやすいウェブサイトの識別名。
IPアドレス ウェブサイトが保存されているサーバーの住所にあたる番号の羅列。コンピュータがウェブサイトを表示するために必要。
DNSサーバー ウェブサイト名とIPアドレスを変換するサーバー。ブラウザからの問い合わせを受け、対応するIPアドレスを返す。
ブラウザ 利用者がウェブサイトを閲覧するためのソフトウェア。DNSサーバーにウェブサイト名の問い合わせを行い、返されたIPアドレスをもとにウェブサイトを表示する。

様々な呼び方

様々な呼び方

インターネット上でウェブサイトを閲覧する際、私たち人間は覚えやすい住所である「example.com」のようなドメイン名を利用します。しかし、コンピュータはドメイン名を直接理解することができず、代わりに数字で構成されたIPアドレスを用いて通信を行っています。

DNSサーバーは、この人間にとって分かりやすいドメイン名と、コンピュータが理解できるIPアドレスとをつなぐ役割を担っています。インターネット上の住所録のようなもので、私たちがウェブサイトにアクセスする際に、該当するドメイン名に対応するIPアドレスを調べ、コンピュータに教えてくれるのです。

このDNSサーバーは、「ネームサーバー」や「ドメインネームサーバー」と呼ばれることもあります。いずれも、ドメイン名とIPアドレスの対応関係を管理するサーバーを指す言葉であり、本質的には同じものを指しています。これらの言葉は、DNSサーバーの機能や役割を端的に表しており、「名前を扱うサーバー」「ドメイン名とIPアドレスを結びつけるサーバー」といった意味合いを持っています。

人間が利用 コンピュータが利用 役割 別名
ドメイン名 (例: example.com) IPアドレス (例: 192.0.2.1) ドメイン名とIPアドレスを変換し、相互に接続する ネームサーバー
ドメインネームサーバー
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