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快適な無線インターネットを実現する無線LANアクセスポイント

- 無線LANアクセスポイントとは無線LANアクセスポイントは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを無線でインターネットや社内ネットワークに接続するための機器です。まるで電波の橋渡し役のように、これらの機器とネットワークをつなぐ役割を担っています。従来のネットワーク接続にはLANケーブルを使っていましたが、無線LANアクセスポイントを使うことで、ケーブルの配線が不要になります。そのため、LANケーブルの敷設が難しい場所や、機器の置き場所を自由に決めたい場合に大変便利です。家庭では、インターネット回線を契約すると一緒に提供されることが多いでしょう。複数の部屋でインターネットを使いたい場合や、スマートフォンやタブレットを快適に使いたい場合に役立ちます。オフィスでは、会議室や応接室など、一時的にネットワーク接続が必要な場所で活躍します。また、従業員が各自の端末を持ち込んで仕事をする際に、安全なネットワーク接続を提供するためにも利用されます。公共施設では、カフェやレストラン、駅、空港などで、無料のWi-Fiサービスを提供する目的で設置されているのをよく見かけます。このように、無線LANアクセスポイントは、家庭、オフィス、公共施設など、さまざまな場所で、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
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グローバルアドレス:インターネット上の住所

私たちが普段生活している中で、自分の家の場所を伝える際に住所を使います。同じように、インターネットの世界でも、それぞれの機器の位置を示すための住所が存在します。これをグローバルアドレスと呼びます。インターネットに接続されているパソコンやスマートフォン、最近ではテレビや冷蔵庫なども、このグローバルアドレスを持っていることで、世界中の他の機器と情報をやり取りできるようになるのです。 グローバルアドレスは、正式にはIPアドレスと呼ばれ、「192.168.0.1」のように、いくつかの数字をピリオドで区切って表します。この数字の並びは世界中で一意に定められており、同じアドレスを持つ機器は二つとありません。 インターネットに接続された機器は、このグローバルアドレスを宛先情報として、データの送受信を行います。例えば、ウェブサイトを閲覧する際にも、皆さんの使っている機器は、ウェブサイトを運営するサーバーのグローバルアドレスに向けてデータを送信し、サーバーはそれに対してウェブサイトのデータを送り返すことで、画面に情報が表示されるのです。このように、グローバルアドレスはインターネット上で情報をやり取りする上で、欠かせないものとなっています。
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一時代を築いたPHSとは?

- PHSの概要PHSは「Personal Handyphone System」の略称で、1995年にサービスが始まった移動体通信システムです。携帯電話と同様に音声通話やデータ通信が可能ですが、基地局の設備や通信仕様が簡略化されているため、導入コストが安く、簡易型の携帯電話として普及しました。PHSの特徴としては、まず、通話料金が安いことが挙げられます。これは、基地局の設備が簡易であるため、運用コストを抑えることができたためです。また、PHSは携帯電話と比べて電波の到達範囲が狭く、屋内や地下などでは電波が届きにくいという側面もありました。しかし、その分、電磁波が弱く、人体への影響が少ないとされ、健康への影響を気にする人々に支持されました。PHSは、一時期、携帯電話と並んで広く普及しましたが、その後、携帯電話の低価格化や高機能化が進んだことなどから、徐々に利用者を減らしていきました。そして、2020年代に入ると、ほぼすべてのPHSサービスが終了しました。PHSは、一時代を築いた移動体通信システムとして、その歴史に幕を下ろしました。
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グローバルIPアドレスとは?

- グローバルIPアドレスの概要インターネットは、世界中のコンピューターが相互に接続された巨大なネットワークです。このネットワーク上で、それぞれの機器が正しく情報交換を行うためには、個々の機器を特定できる仕組みが必要です。その役割を担うのがグローバルIPアドレスです。例えるなら、住所のようなものだと考えることができます。手紙を送る際に、宛先の住所が分からなければ相手に届けることはできません。同じように、インターネット上でデータのやり取りをする際にも、送り先の機器を特定するための住所が必要です。それがグローバルIPアドレスなのです。インターネット上のあらゆる通信は、このグローバルIPアドレスを通じて行われます。私たちが普段何気なく行っているウェブサイトの閲覧や、メールの送受信も、すべて背後でグローバルIPアドレスが活用されています。ウェブサイトのアドレスを入力すると、その裏側で対応するグローバルIPアドレスに変換され、目的のサーバーへアクセスが行われます。このように、グローバルIPアドレスはインターネットの基盤を支える重要な要素と言えるでしょう。
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無線LAN:ケーブル不要で快適インターネット

- 無線LANとは無線LANとは、文字通り、無線通信の技術を用いて、情報を送受信するネットワークのことです。LANは「Local Area Network」、日本語では「構内情報通信網」の略語で、家庭や職場など、限られた空間の中で、パソコンや印刷機といった機器同士を接続するネットワークを指します。従来のLANは、機器と機器をケーブルで物理的に接続する必要がありました。しかし、無線LANは電波を媒介として情報をやり取りするため、ケーブル接続が不要になります。これが、無線LANの最大の特徴と言えるでしょう。従来の有線LANと比較した時、無線LANにはいくつかの利点があります。まず第一に、配線の手間が省けるため、設置が容易になるという点です。机の裏側や部屋の隅にケーブルを這わせる必要がなく、見た目がすっきりする上に、掃除もしやすくなります。また、場所を選ばずにネットワーク接続が可能になる点も大きなメリットです。ケーブルが届く範囲に縛られることなく、家中どこでも、あるいはオフィス内の好きな場所で、インターネットや他の機器にアクセスできるようになります。このように、無線LANは利便性の高い技術ですが、セキュリティ面には注意が必要です。電波は壁や障害物を透過するため、悪意のある第三者に情報を盗聴されるリスクがあります。そのため、無線LANルーターには、パスワード設定などのセキュリティ対策が必須となります。また、接続する機器側もセキュリティソフトを導入するなど、自衛策を講じる必要があります。
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ネットワーク診断の必需品:ping

- pingとはpingとは、ネットワークに接続されている機器が、他の機器と正しく通信できるかを確認するためのコマンドです。インターネットは、世界中に張り巡らされたコンピューターのネットワークです。その広大なネットワークの中で、あなたの使っているパソコンやスマートフォンは、他の機器とデータのやり取りをして様々なサービスを利用しています。pingは、そのデータのやり取りが正しく行えるかを確認する、いわば「呼びかけ」のようなものです。インターネットの世界を広い海に例えると、pingは「おーい」と声を上げて、向こう岸に人がいるか、自分の声が届いているかを確認するようなものです。pingを送信すると、相手側の機器から「応答」が返ってきます。この時、pingを送信してから応答が返ってくるまでの時間を計測することで、ネットワークの状態を把握することができます。もし、応答時間が非常に長かったり、応答が全く返ってこなかった場合は、ネットワークのどこかで問題が発生している可能性があります。このように、pingはネットワークの接続状態を簡単に確認できる、非常に便利なコマンドなのです。
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ネットワークの安定動作を確認!pingのススメ

- pingとはインターネットに接続する機器は、世界中に張り巡らされたネットワークを通じて、情報の発信や受信を行っています。しかし、このネットワークは非常に複雑な構造をしているため、様々な原因で接続が不安定になることがあります。 ウェブサイトにアクセスできない、オンラインゲームに接続できないといった状況は、このネットワークの不安定さが原因である可能性があります。このような場合に、ネットワークが正常に機能しているかを確認するために用いるのが「ping」コマンドです。pingコマンドは、対象となる機器に対して、ネットワークを通じて信号を送受信します。そして、その信号が問題なく送受信できたかどうか、また、どれくらいの時間で送受信できたかを計測します。もし信号が送受信できなかった場合は、ネットワークに何らかの問題が発生している可能性があります。例えば、接続先の機器がオフラインになっている、ネットワーク経路に障害が発生している、といったことが考えられます。一方、信号の送受信に時間がかかっている場合は、ネットワークの混雑や遅延が発生している可能性があります。このように、pingコマンドを用いることで、ネットワークの状態を簡易的に診断することができます。pingコマンドは、インターネットを利用する上で、非常に役立つツールのひとつと言えるでしょう。
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無線LANアクセスポイント:ネットワークへの入り口

- 無線LANアクセスポイントとは 無線LANアクセスポイント(AP)は、無線LANに対応した機器をネットワークに接続するための機器です。 無線LANアクセスポイントは、家庭やオフィスでWi-Fiを利用する際に欠かせない存在となっています。 アクセスポイントは、有線LANと無線LANの橋渡し役を果たし、スマートフォン、タブレット、パソコンなどをインターネットや社内ネットワークに接続できるようにします。 例えば、自宅でインターネット回線を契約すると、回線事業者から提供される回線終端装置とアクセスポイントを有線LANケーブルで接続します。 すると、アクセスポイントは回線終端装置からインターネットへの接続経路を提供し、スマートフォンやパソコンなどの無線LAN対応機器は、アクセスポイントを経由してインターネットに接続できるようになります。 アクセスポイントには、電波の届く範囲や通信速度、セキュリティ機能など、様々な種類があります。 利用する環境や目的に合わせて適切なアクセスポイントを選ぶことが重要です。
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グリッドコンピューティング:分散処理の威力

- グリッドコンピューティングとはグリッドコンピューティングとは、複数のコンピューターをネットワークで接続し、あたかも一つの高性能なコンピューターのように扱う技術のことです。まるで複数の糸を編んで丈夫なロープを作るように、地理的に離れた場所にあるコンピューターを繋ぎ合わせ、仮想的な巨大なコンピューターとして活用します。この仮想的な巨大コンピューターを「グリッド」と呼びます。グリッドを構成する個々のコンピューターは、高性能なスーパーコンピューターである必要はありません。皆さんの家庭にあるようなパソコンや、企業で使われているサーバーなど、ネットワークに接続できるコンピューターであれば、グリッドの一部として活用することができるのです。グリッドコンピューティングは、従来のスーパーコンピューターでは処理が難しかった大規模な計算処理を、比較的低コストで実現できる可能性を秘めています。例えば、創薬における新薬の分子設計や、地震発生のメカニズム解明など、膨大な計算が必要とされる分野において、グリッドコンピューティングは力を発揮します。従来のスーパーコンピューターは、その開発や維持に莫大な費用がかかることが課題でした。しかし、グリッドコンピューティングは、比較的安価なコンピューターを多数組み合わせることで、スーパーコンピューターに匹敵する処理能力を実現できる可能性があります。これは、コストを抑えつつ、今まで以上に複雑な問題を解決できることを意味し、様々な分野で研究開発を加速させる可能性を秘めています。
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WiMAXとは?特徴やモバイルWiMAXとの違いを解説

- WiMAXの概要WiMAXは、電気を扱う国際的な学会であるIEEE(アイトリプルイー)によって2003年に承認された、固定式の無線通信の標準規格です。無線でインターネットに接続できる技術で、ケーブルテレビや光ファイバー回線のように物理的に回線を引く必要がありません。そのため、これまでインターネットの利用が難しかった地域でも、インターネット接続が可能になるという利点があります。WiMAXは、2~11GHzという幅広い周波数帯を使用します。この周波数帯は、携帯電話や無線LANなど他の無線通信サービスと比べて、より遠くまで電波を届けることができるという特徴があります。具体的には、基地局のアンテナから半径約50kmの範囲をカバーすることができ、これは東京23区のほとんどをカバーできるほどの広範囲です。また、WiMAXは最大70Mbps程度の伝送速度を実現しており、これは動画視聴やオンラインゲームなど、大容量のデータ通信を必要とするサービスも快適に利用できる速度です。WiMAXは、その利便性の高さから、従来の有線インターネット回線の代替手段として、また、災害時などの緊急時の通信手段としても期待されています。近年では、モバイルWi-FiルーターにもWiMAXに対応した機種が増えてきており、外出先でも高速なインターネット接続を利用したいというニーズにも応えられるようになっています。
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Wi-Fiホットスポット:無料Wi-Fiで快適インターネット

- Wi-Fiホットスポットとは無線でインターネットに接続できるエリアのことを、Wi-Fiホットスポットと言います。カフェやレストラン、空港や駅、ホテルなど、さまざまな場所に設置されています。これらの場所でインターネットに接続したい人向けに、無線LANの電波を飛ばしているのです。Wi-Fiホットスポットの魅力は、外出先でも手軽にインターネットに接続できるという点にあります。近年普及が進んでいるスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末は、Wi-Fiホットスポットを利用することで、外出先でも快適にインターネットを楽しむことができます。多くのWi-Fiホットスポットは無料で利用できますが、中には有料のものもあります。有料のWi-Fiホットスポットは、主に空港やホテルなどの宿泊施設に設置されています。これらの施設では、より高速で安定したインターネット接続を提供するために、有料のWi-Fiサービスを提供していることが多いようです。Wi-Fiホットスポットを利用する際は、セキュリティにも注意が必要です。無料のWi-Fiホットスポットの中には、セキュリティ対策が十分でないものもあるため、個人情報やパスワードなどの重要な情報は送信しないようにしましょう。また、利用規約をよく確認し、安全に利用するように心がけましょう。このように、Wi-Fiホットスポットは、外出先でインターネットを利用したい人にとって便利なサービスです。しかし、セキュリティリスクも存在するため、利用する際は注意が必要です。
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分散型ネットワーク:ピアツーピアとは?

- ピアツーピアの概要従来のインターネット接続では、私たちがウェブサイトを閲覧したり、メールを送信したりする際に、「クライアントサーバーモデル」という仕組みが使われています。これは、情報を要求する私たちの端末(クライアント)と、情報を提供するサーバーが、まるで店員と客のような関係でやり取りを行う方式です。一方、「ピアツーピア(P2P)」はこのような上下関係をなくし、ネットワーク上の全ての端末が対等な立場で接続し合います。 例えるなら、図書館のようなものです。図書館では、利用者(端末)はそれぞれが本(データ)を所有しており、他の利用者が必要としている本を貸し出すことができます。P2Pでは、特定のサーバーに情報が集中しないため、従来のクライアントサーバーモデルと比べて、以下のような利点があります。* -障害に強い- 特定のサーバーが故障しても、他の端末から情報を入手できるため、ネットワーク全体が停止するリスクが低い。* -柔軟性・拡張性が高い- 新たな端末がネットワークに参加しやすいため、ネットワークの規模を容易に変更できる。P2Pは、ファイル共有ソフトや仮想通貨など、様々な分野で活用され始めています。
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Wi-Fiってなに? ~その仕組みと利便性を解説~

- 無線でインターネットを楽しむ技術、Wi-FiWi-Fiとは、「IEEE802.11」という無線LANの標準規格に基づいた無線通信技術につけられた愛称です。専門用語のように聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと、インターネットに無線で接続するための技術のことです。例えば、自宅でスマートフォンやパソコンをインターネットに使う時、ケーブルを繋いでいませんか? Wi-Fiを使えば、このケーブルが不要になります。家の中はもちろん、Wi-Fiが使える場所であれば、どこでも自由にインターネットを楽しむことができます。Wi-Fiの大きな特徴は、無線LANの規格に準拠し、機器間の互換性を保証している点です。つまり、異なるメーカーの機器でも、Wi-Fiのロゴマークが付いていれば、問題なく接続できることを意味します。この互換性の高さは、私たちが安心してWi-Fi対応機器を購入できる大きなメリットと言えるでしょう。
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サーバー不要?Peer to Peerネットワークの仕組み

現代社会において、コンピューターを相互に接続したネットワークは、電気や水道と同じように欠かせないものとなっています。 その中でも、近年注目を集めているのが「ピアツーピアネットワーク」と呼ばれる技術です。 従来のネットワークでは、情報を管理する専用のコンピューター(サーバー)と、そこから情報を受け取る側のコンピューター(クライアント)という関係で接続されていました。 しかしピアツーピアネットワークでは、それぞれのコンピューターが対等の立場で接続し、互いに情報を共有します。 この仕組みにより、特定のサーバーに負荷が集中することがなくなり、より安定したデータのやり取りが可能となります。 また、サーバーの設置や維持管理といったコストを削減できる点も大きなメリットです。 ピアツーピアネットワークは、ファイル共有ソフトやオンラインゲームなど、すでに様々な場面で活用されています。 例えば、ファイル共有ソフトでは、世界中の利用者のコンピューターに分散してファイルを保存することで、高速なダウンロードを実現しています。 このように、ピアツーピアネットワークは、従来のネットワークの課題を解決する可能性を秘めた技術であり、今後ますますその応用範囲が広がっていくと期待されています。
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広域を繋ぐネットワーク、WANとは?

- WANの概要WANとは、「広域ネットワーク」を意味するWide Area Networkの略称で、地理的に離れた複数の拠点を接続するネットワークシステムです。オフィスビルや工場といった比較的狭い範囲を接続するLAN(ローカルエリアネットワーク)とは異なり、WANはより広範囲な接続を提供します。例えば、本社と複数の支社間、あるいは都市や国を跨いでの接続などに利用されます。WANの大きな特徴の一つに、通信事業者が提供する回線を介して接続を行う点があります。LANのように企業が独自に回線を敷設するのではなく、インターネット回線や専用線といった通信事業者のサービスを利用することで、広範囲な接続を実現しています。インターネットも、世界中に広がる巨大なネットワークという意味では、WANの一種と考えることができます。ただし、一般的にWANというと、特定の組織や企業が利用するために構築された閉域網を指すことが多いです。WANの導入により、組織は地理的な制約を超えて情報共有やコミュニケーションを円滑に行うことが可能になります。例えば、本社と支社間で重要なデータを共有したり、遠隔地にいる社員同士がビデオ会議を通じて会議に参加したりすることができます。このように、WANは現代のビジネスにおいて欠かせないインフラストラクチャとなっています。
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データ転送速度bpsって?

- bpsとは bpsは「bits per second」の略で、一秒間にどれだけの量のデータを送ることができるのかを表す単位です。 コンピュータの世界では、文字や画像、音声といったあらゆる情報は、すべて「0」と「1」の組み合わせで表現されます。この「0」と「1」の一つ一つを「ビット」と呼び、デジタルデータにおける最小単位となっています。 bpsはこのビットを基準として、一秒間にどれだけの量のビットを送ることができるのかを表しています。例えば、10bpsであれば一秒間に10ビット、100bpsであれば一秒間に100ビットのデータを送ることができるということです。 つまり、bpsの値が大きければ大きいほど、より多くのデータを短時間で送ることができる、すなわち高速なデータ転送が可能ということになります。インターネット回線を選ぶ際や、大容量のファイルを送受信する際などには、bpsの値が重要な指標となるでしょう。
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ローミング:通信サービスをもっと身近に

- ローミングとは携帯電話やスマートフォンを使っていて、契約している通信会社の電波が届かない場所にいても、インターネットや通話ができると感じたことはありませんか?それは「ローミング」という仕組みのおかげです。ローミングとは、契約している通信会社のサービスエリア外でも、他の通信会社の設備を借りることで、いつも通りのサービスを受けられるようにする仕組みです。例えば、あなたがA社の携帯電話サービスに加入しているとしましょう。A社の電波が届かない山間部に出かけたとします。しかし、その場所ではB社の電波が届いています。すると、あなたの携帯電話は自動的にB社の電波を捉え、B社の設備を通じて通話やデータ通信が可能になります。これがローミングです。ローミングのおかげで、国内旅行だけでなく、海外旅行でもいつもと同じように携帯電話を使うことができます。海外では、現地の通信会社の電波を借りてサービスを提供しています。ただし、ローミングを利用する際には、通常よりも料金が高くなる場合があることに注意が必要です。料金体系は、契約している通信会社やローミング先の国や地域によって異なります。事前に確認しておくことが大切です。
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無線LANで快適なネットワーク環境を構築しよう

- 無線LANとは無線LANとは、Wireless Local Area Networkの略で、無線電波を使ってデータを送受信するネットワークのことです。パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、様々な機器をインターネットに接続することができます。従来のLANケーブルを用いた有線接続とは異なり、ケーブルを使用しないため、配線の手間が省け、見た目がすっきりとする点が大きな利点です。LANケーブルを接続する必要がないため、アクセスポイントの電波が届く範囲であれば、家の中を移動しながらでも、快適にインターネットを楽しむことができます。また、オフィスやカフェなど、外出先でも無線LANが提供されていれば、自分のパソコンやスマートフォンをインターネットに接続することが可能です。無線LANの電波が届く範囲は、アクセスポイントの性能や設置場所、建物の構造などによって異なります。一般的に、アクセスポイントから離れるほど、電波は弱くなり、通信速度も遅くなる傾向があります。また、壁や床などの障害物も、電波の強度を弱める要因となります。無線LANは、利便性の高さから、現在では家庭やオフィスなど、様々な場所で使われています。しかし、無線LANは電波を使って通信を行うため、第三者に盗聴されたり、不正アクセスされる危険性も孕んでいます。そのため、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。
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縁の下の力持ち!WWWサーバーってなに?

インターネットを使って様々なウェブサイトを閲覧する際、私たちの目に映る情報はどこからか届けられています。それを陰ながら支えているのがWWWサーバーと呼ばれるものです。 私たちが普段何気なくブラウザのアドレスバーに入力しているアドレス。これは、インターネット上に無数に存在するコンピュータの中から、目的のウェブサイトのデータが保管されている場所を特定するための住所のようなものです。WWWサーバーは、このアドレスを元に必要なデータを保管庫から探し出します。そして、インターネットという広大な情報網を通じて、データの要求元である私たちのブラウザへと情報を届けます。 このように、WWWサーバーは、私たちがウェブサイトを閲覧する際に、アドレスに基づいて情報を提供するという重要な役割を担っています。ウェブサイトの閲覧は、まさにこのWWWサーバーの働きがあってこそ成り立っていると言えるでしょう。
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負荷分散:システム安定稼働の鍵

- 負荷分散とは インターネット上でサービスを提供する際には、多くの人が同時にアクセスしてくる状況に備える必要があります。もし、一つのサーバーに処理が集中してしまうと、サーバーに大きな負担がかかり、最悪の場合、サービスが停止してしまうこともあります。このような事態を防ぎ、安定したサービスを提供するために重要な技術が負荷分散です。 負荷分散とは、複数のサーバーやネットワーク機器に処理を分散させる技術のことです。ウェブサイトやアプリケーションへのアクセスが集中した場合でも、特定のサーバーに負荷が集中することを防ぎ、安定したパフォーマンスを維持することができます。 例えるなら、たくさんの人が訪れるレストランで、効率的にサービスを提供するために複数のウェイターが注文を取ったり、料理を運んだりする様子に似ています。もし、一人のウェイターが全てのお客様に対応しようとすると、注文が遅れたり、料理が冷めてしまったりといった問題が発生する可能性があります。しかし、複数人で役割分担をすることで、スムーズなサービス提供が可能になるのです。 負荷分散は、システムの可用性、応答性、処理能力を向上させるために重要な役割を果たします。可用性とは、システムが停止することなく、継続してサービスを提供できる能力のことです。応答性とは、リクエストに対して迅速に処理を行い、結果を返すことができる能力のことです。処理能力とは、システムが処理できるデータ量やトランザクション数を指します。 負荷分散技術は、現代のインターネットサービスにおいて欠かせない要素となっており、ウェブサイトやアプリケーションを快適に利用できる環境を提供するために大きく貢献しています。
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インターネットの顔!WWWって何?

- WWWの誕生 今日、私たちが当たり前のように利用しているインターネット上の情報システム「ワールドワイドウェブ(WWW)」は、1989年に誕生しました。 WWWは、世界中に散らばる膨大な情報を、誰でも簡単に閲覧できるようにした画期的なシステムです。 WWWを考案したのは、イギリスのコンピューター科学者であるティム・バーナーズ=リー氏です。 当時、彼は欧州原子力研究機構(CERN)に勤めていました。CERNでは、世界中の研究者が共同で研究を行っていましたが、互いに情報を共有することが非常に困難でした。 各研究機関が異なるコンピューターやソフトウェアを使用していたため、情報のやり取りには複雑な手順が必要だったのです。 この状況を改善するために、バーナーズ=リー氏は誰もが簡単に情報を共有できるシステムの開発に取り組みました。 そして、1989年、WWWの原型となるシステムを完成させたのです。 このシステムは、情報を相互に連結できるハイパーテキストという概念を採用していました。 ハイパーテキストを用いることで、利用者は関連する情報に次々とアクセスできるようになり、情報の海を自由に navigates することが可能となりました。 WWWはその後、瞬く間に世界中に普及しました。 人々はWWWを通じて、最新のニュースや情報を手軽に入手できるようになり、世界はより一層密接につながりました。 バーナーズ=リー氏の功績は非常に大きく、彼は「WWWの父」と称えられています。
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W-CDMA:第三世代携帯電話の高速通信を支える技術

- W-CDMAとは W-CDMAは「ワイドバンド符号分割多元接続」の略称で、第三世代携帯電話(3G)で採用された通信方式の一つです。 従来の第二世代携帯電話(2G)と比べて、より高速なデータ通信を実現した技術として開発されました。 第二世代携帯電話では、音声通話を中心に設計されており、データ通信速度は限られていました。しかし、携帯電話の普及とともに、インターネットへのアクセスや動画視聴など、より多くのデータ通信を必要とするようになりました。 そこで、高速なデータ通信を可能にするために開発されたのが、第三世代携帯電話(3G)です。 W-CDMAは、3Gの標準規格の一つとして採用され、日本をはじめ世界各国で広く利用されました。 W-CDMAは、従来の技術よりも広い周波数帯域を使うことで、高速なデータ通信を実現しています。また、CDMA(符号分割多元接続)という技術を用いることで、複数のユーザーが同時に通信する場合でも、干渉を抑えて安定した通信を可能にしています。 W-CDMAの登場により、携帯電話は音声通話だけでなく、インターネットや動画視聴など、様々なサービスを利用できる端末へと進化しました。
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LAN(ラン)とは?:基礎からわかりやすく解説

- LANの概要LAN(ローカルエリアネットワーク)とは、特定の建物内や敷地内など、地理的に限られた範囲内におけるコンピュータや周辺機器のネットワークのことです。一般的に家庭やオフィス、学校などで利用され、身近なネットワークとして「ラン」とも呼ばれています。LANの最大の特徴は、高速なデータ通信と、接続された機器間での資源の共有を可能にする点です。例えば、オフィス内のLANに接続されたプリンターは、複数のパソコンから共有して利用することができます。また、ファイルサーバーに保存されたデータに、ネットワーク上のどのパソコンからでもアクセスすることが可能です。このようにLANは、業務効率の向上や情報共有の促進に大きく貢献しています。LANの構築には、様々な機器や技術が用いられます。代表的なものとしては、ネットワークを構成する機器同士を接続するLANケーブルや無線LAN、データ通信を制御するネットワーク機器などが挙げられます。これらの機器を組み合わせることで、それぞれの環境に最適なネットワークを構築することができます。LANは、インターネットへの接続にも利用されます。家庭やオフィスなどで利用されるインターネット回線は、ルーターと呼ばれるネットワーク機器を通じてLANに接続され、複数の端末でインターネットを共有することを可能にしています。このように、LANは現代の社会生活において必要不可欠なインフラストラクチャの一つとなっています。
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ローカルアドレス:基礎知識と用途

- ローカルアドレスとはローカルアドレスとは、別名「プライベートアドレス」とも呼ばれ、家庭内や企業内など、限られた範囲のネットワーク内で機器を識別するために使われるIPアドレスのことです。インターネット上の広大な世界では、それぞれの機器が固有の「グローバルIPアドレス」によって識別されますが、ローカルアドレスは例えるなら、自宅や会社内だけで通用する住所のようなものです。インターネットに接続するためには、世界中で一意の住所であるグローバルIPアドレスが必要ですが、家庭や会社内などの小さなネットワークでは、必ずしもグローバルIPアドレスは必要ありません。このような場合に、機器を識別し、それぞれの機器とデータをやり取りするためにローカルアドレスが使われます。ローカルアドレスは、インターネット上で公開されることがなく、外部から直接アクセスされることはありません。そのため、セキュリティの面でも有効です。また、グローバルIPアドレスのように、世界中で一意である必要がないため、自由に設定することができます。家庭やオフィスなどで、複数の機器をインターネットに接続する際に、ルーターと呼ばれる機器が使われますが、このルーターが、ローカルアドレスとグローバルIPアドレスを変換する役割を担っています。