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ローカルIPアドレスとは?

- ローカルIPアドレスとはインターネットの世界では、一つ一つの機器が固有のアドレスを持っており、それをIPアドレスと呼びます。このIPアドレスには、世界中で通用するものと、限られた範囲内だけで使われるものがあります。ローカルIPアドレスとは、家庭内や会社の中など、限られた範囲のネットワーク内だけで使われるIPアドレスのことです。インターネットの世界に例えると、住所でいうところの「マンション名」のようなもので、マンション内の各部屋を特定するために使われます。自宅にあるパソコンやスマートフォン、プリンターなどは、ルーターによってそれぞれ異なるローカルIPアドレスが割り当てられます。そして、これらの機器同士がデータのやり取りをする際に、このローカルIPアドレスを使って通信を行います。一方、インターネット上のウェブサイトなど、外部からアクセスする際には、ローカルIPアドレスは使用されません。その代わりに、世界中で通用する「グローバルIPアドレス」が使われます。これは、住所でいうところの「郵便番号と住所」にあたり、世界中のどこからでも特定の機器にアクセスすることができます。このように、ローカルIPアドレスは、あくまでも内部ネットワーク内だけで使われる、いわば「家の内線番号」のようなものです。家の外と電話をする際には、家の外線番号が必要になるように、インターネットと繋がる際にはグローバルIPアドレスが必要となります。
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身近な存在、ローカルの基礎知識

- ローカルとは何か 「ローカル」とは、皆さんが普段使っているパソコンやスマートフォンなど、直接操作している機器やシステム、その環境を指す言葉です。ネットワークを介さずに、文字通り「手元」にあるものを操作することを意味します。 例えば、今あなたがこの文章を読んでいるパソコンの中に保存されているファイルは、あなたにとって「ローカル」環境にあると言えます。これらのファイルにアクセスする際、インターネットや社内ネットワークといった外部のネットワークを経由する必要はありません。キーボードやマウス、タッチパネルなどを使い直接操作することで、ファイルを開いたり、編集したりできます。 反対に「リモート」は、ネットワークを介して遠くにあるコンピューターやサーバーなどを操作することを指します。自宅のパソコンから会社にあるサーバーにアクセスしてファイル編集を行う場合や、インターネット上のクラウドサービスを利用する場合などが「リモート」の例です。 「ローカル」と「リモート」は、コンピューターやネットワーク技術を理解する上で基本となる概念です。それぞれの特性を理解することで、より安全かつ効率的に情報機器を活用できるようになります。
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クロス ケーブル: 機器同士を繋ぐための工夫

- クロスケーブルとはクロスケーブルとは、コンピュータや周辺機器など、同じ種類の機器同士を接続するために用いられるケーブルのことです。普段私たちが目にするケーブルの多くは、パソコンとプリンタなど、異なる種類の機器同士を接続するために作られています。しかし、同じ種類の機器、例えばパソコンとパソコンを直接接続したい場合、そのままではうまく通信できません。これは、機器内部のデータの送受信を行うための線が、異なる種類の機器同士を接続することを前提に作られているためです。そこで、クロスケーブルを用いることで、ケーブル内部でデータの送受信線を交差させ、同じ種類の機器同士でも正しくデータのやり取りができるようにしているのです。外見は普通のケーブルとほとんど変わらないため、見分けるのは難しいですが、ケーブルの両端に付けられたコネクタ部分をよく見ると、「CROSS」や「X」などの表記がある場合があり、これによってクロスケーブルであることを識別できます。近年では、機器側に自動的に送受信線を切り替える機能が搭載されるケースが増えてきたため、クロスケーブルを使用する場面は減少傾向にあります。しかし、古い機器や、自動切り替え機能が搭載されていない機器を使用する場合は、クロスケーブルが必要となる場合があるので、覚えておくと良いでしょう。
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ダウンロード:インターネット上の情報を入手する

- ダウンロードとはダウンロードとは、インターネットなどのネットワークを通じて、遠くにあるコンピューターから自分のコンピューターにファイルやデータを取り込む操作のことです。この、遠くにあるコンピューターのことを「サーバー」と呼びます。普段の生活で例えると、図書館で本を借りてくるイメージに近いでしょう。インターネットという広大な図書館の中から、自分の見たい本(ファイルやデータ)を見つけ、自分のコンピューターという本棚に持ち帰る(保存する)ことをダウンロードと呼びます。ウェブサイトから写真や動画を保存したり、新しいソフトウェアを使うために必要なプログラムを入手したりする際に、ダウンロードは欠かせません。インターネットを利用する上で、ダウンロードは最も基本的な操作の一つと言えるでしょう。
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インターネットの黒子!代理サーバーとは?

インターネットを閲覧する際、私たちのパソコンと情報を持つサーバーの間で直接やり取りが行われているように思えますが、実はそうではありません。「代理サーバー」と呼ばれるサーバーが仲介役を果たしている場合があります。 代理サーバーとは、その名の通り、私たちに代わってサーバーとの通信を行うサーバーのことです。私たちがウェブサイトを閲覧しようとすると、通常は私たちのパソコンから目的のウェブサイトのサーバーへ直接接続要求が送られます。しかし、代理サーバーを利用する場合は、まず代理サーバーに接続要求が送られます。そして、代理サーバーが私たちに代わってウェブサイトのサーバーに接続し、その情報を受け取って私たちのパソコンに転送してくれるのです。 このように、代理サーバーは私たちとインターネットの間に立って、すべての通信を仲介する役割を担っています。そのため、代理サーバーを利用することで、セキュリティの向上やアクセス制限の回避といった様々なメリットを受けることができます。例えば、企業内ネットワークで特定のウェブサイトへのアクセスを制限したり、アクセスログを記録して不正アクセスを監視したりすることが可能になります。
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懐かしのダイヤルアップ接続、仕組みを解説

- ダイヤルアップ接続とはダイヤルアップ接続とは、電話回線を通じてインターネットなどのコンピュータネットワークに接続する方法です。パソコンに専用の機器(モデム)を接続し、電話回線に接続することでインターネットにアクセスしていました。インターネットが普及し始めた頃は、ダイヤルアップ接続が主流でした。電話回線を利用するため、電話料金が気になる、通話中はインターネットに接続できないなどの制約がありましたが、それでも多くの人がこの方法でインターネットの世界を体験していました。しかし、技術の進歩とともに、光回線や無線LANなど、より高速で安定した接続方法が登場しました。これらの接続方法は、ダイヤルアップ接続よりも遥かに速く、快適にインターネットを利用できるため、現在ではダイヤルアップ接続は主流ではなくなりました。ダイヤルアップ接続は、プップーという独特の音とともに接続が始まるのが特徴でした。この音は、モデムが通信速度を調整するためにやり取りする信号音です。現代の高速インターネットでは耳にすることが少なくなった音ですが、当時を知る人にとっては懐かしい思い出かもしれません。ダイヤルアップ接続は過去の技術となりつつありますが、その仕組みや歴史を知ることは、現代のインターネットを理解する上でも重要な意味を持ちます。現代の技術の礎となった技術として、その存在を記憶にとどめておきたいものです。
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懐かしのダイヤルアップIP接続を解説

- ダイヤルアップIP接続とは今や誰もが当たり前のようにインターネットに接続していますが、その昔は、電話回線を使ってインターネットに接続する「ダイヤルアップIP接続」が主流でした。パソコンと電話回線を接続する機器である「モデム」と、電話線に似たケーブルを使って接続していました。モデムは、パソコンからのデジタル信号を、電話回線で送れるアナログ信号に変換する役割を担っていました。そして、インターネットサービスプロバイダ(ISP)のアクセスポイントに電話をかけることで接続が開始され、「ピーーガーガガガー」という独特の接続音が鳴り響いていたのを覚えている方もいるのではないでしょうか。ダイヤルアップIP接続は、現代の高速な光回線などに比べると通信速度が非常に遅く、画像が多いウェブサイトの閲覧や動画の視聴には大変時間がかかりました。また、電話回線を占有してしまうため、インターネット接続中は電話が使えないという不便さもありました。しかし、ダイヤルアップIP接続は、インターネットを一般に普及させる上で大きな役割を果たしました。現在のように高速な通信手段がなかった時代においても、人々はダイヤルアップIP接続を通してインターネットに触れ、その可能性を感じ取ることができたのです。そして、その後のインターネットの爆発的な普及へと繋がっていったと言えるでしょう。
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第二世代携帯電話:進化の過程

第一世代携帯電話に続いて登場したのが、第二世代携帯電話と呼ばれるものです。この第二世代携帯電話の最大の特徴は、それまでのアナログ方式からデジタル方式へと移行したことです。アナログ方式では音声信号をそのまま電波に乗せていましたが、デジタル方式では音声信号をデジタルデータに変換してから電波に乗せるようになりました。 このデジタル化によって、通話品質は劇的に向上しました。アナログ方式ではどうしても避けられなかったノイズや雑音が大幅に減少し、よりクリアで聞き取りやすい音声で通話ができるようになったのです。また、デジタル化によって通信容量が増えたため、通話だけでなく、ショートメッセージサービス(SMS)のような新しいサービスも提供されるようになりました。 この第二世代携帯電話の登場は、携帯電話の普及を大きく加速させることになりました。よりクリアな音声で通話ができるようになったこと、そして新しいサービスが利用できるようになったことで、人々は携帯電話をより身近なものとして感じるようになったのです。
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BSってどんなもの?

BSは、普段何気なく使っていますが、実は「放送衛星」を省略した言葉です。 正式名称は「放送衛星(ほうそうえいせい)」と言い、英語では「Broadcasting Satellite」と表記します。「Broadcasting」「Satellite」それぞれの単語の最初の文字を取って、BSと略しているのです。 BS放送は、地上デジタル放送と比べて、電波が届く範囲が広く、高画質・高音質な番組を視聴できる点が特徴です。BS放送を見るためには、BSアンテナの設置と、BS対応テレビが必要です。最近では、BSアンテナが内蔵されたテレビも販売されているため、アンテナの設置工事などが不要なものもあります。 BS放送には、NHKや民放キー局系列のBSデジタル放送と、WOWOWなどのBSデジタル放送があります。多様なジャンルの番組が放送されているため、自分の好みに合わせてチャンネルを選ぶことができます。
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第三世代携帯電話:進化したモバイル通信

- 第三世代携帯電話とは第二世代携帯電話の次に広く普及したのが、第三世代携帯電話、または3G携帯電話と呼ばれるものです。この世代の携帯電話の特徴は、国際電気通信連合(ITU)が定めたIMT-2000規格に準拠したデジタル方式を採用している点にあります。この新しい方式により、それまでの携帯電話と比べて格段に速いデータ通信が可能になりました。この高速化によって、従来の音声通話に加えて、様々なデータ通信サービスが利用できるようになりました。例えば、電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧などが可能になり、携帯電話の可能性は大きく広がりました。今では当たり前に使えるこれらのサービスも、第三世代携帯電話の登場によって実現したのです。第三世代携帯電話の登場は、単に通信速度が速くなっただけではありません。携帯電話が、音声通話だけでなく、インターネットへの接続手段としても一般的になったという点で、大きな転換点となりました。これは、後のスマートフォン時代への礎を築いた重要な出来事と言えるでしょう。
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進化する音声通信:RoIPとは?

- IPラジオの概要「RoIP」とは、「Radio over IP」の略語で、日本語では「IPラジオ」と呼びます。近年普及が進むIPネットワーク技術を、従来型の無線通信技術と組み合わせた技術です。簡単に言うと、音声情報をデータ通信の基本単位である「IPパケット」に変換して、ネットワークを通じて音声のやり取りを行います。従来の無線通信システムでは、通信距離や接続範囲に制限がありました。しかし、IPラジオを導入することで、これらの制限を克服できます。インターネットなどの広域ネットワークを利用することで、距離にとらわれずに音声通信が可能になります。また、IPラジオは、従来の無線システムと比べて、柔軟性と拡張性に優れている点もメリットです。従来のシステムでは、新たな拠点との接続やシステムの拡張に大きなコストがかかりました。しかし、IPラジオは、インターネットなどの既存のネットワークインフラを活用できるため、比較的低コストでシステムの拡張や変更が可能です。これらの特徴から、IPラジオは、防災無線や業務無線など、様々な分野での活用が期待されています。特に、広範囲なエリアをカバーする必要がある場合や、柔軟なシステム構築が必要な場合に、有効な選択肢となります。
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クライアント:ネットワークの要

- クライアントとは 私たちが日々利用しているインターネットやコンピューターシステムの裏側では、様々な機器が連携して動作しています。その中でも、「クライアント」は、利用者である私たちにとって非常に身近な存在です。 クライアントとは、簡単に言うと、他のコンピューターに処理やサービスを依頼する役割を担うコンピューターやソフトウェアのことです。 例えば、インターネットを閲覧する際に使用するウェブブラウザはクライアントの一例です。私たちがブラウザでウェブサイトのアドレスを入力すると、ブラウザは「ウェブサーバー」と呼ばれるコンピューターに対して、ウェブサイトのデータを送信するように依頼します。 ウェブサーバーからデータを受信すると、ブラウザはそのデータに基づいてウェブサイトの画面を表示します。 このように、クライアントは自分自身で全ての処理を行うのではなく、サーバーと呼ばれる他のコンピューターに処理を依頼し、その結果を受け取ることで様々なサービスを利用しています。クライアントとサーバーの関係は、レストランで例えると、お客さんと店員のような関係に例えることができます。お客さんであるクライアントが注文(依頼)をし、店員であるサーバーがその注文に応じて料理(処理結果)を提供することでサービスが成り立っています。 クライアントは、インターネットやコンピューターシステムにおいて、私たちが様々なサービスを利用するために欠かせない役割を担っていると言えるでしょう。
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懐かしの第1世代携帯電話、その歴史を振り返る

今日では、小さな子供からお年寄りまで、ほとんどの人がスマートフォンを持っている光景が当たり前になりました。いつでもどこでも誰とでも連絡が取れる便利な時代ですが、このような時代が来たのは、実はつい最近のことです。世界で初めて携帯電話のサービスが始まったのは1979年、日本では1985年のことでした。 日本で初めてサービスが始まったのは自動車電話と呼ばれるもので、車に専用の電話を設置して使うものでした。その後、1987年にはショルダーホンが登場します。ショルダーホンは、名前の通り肩に掛けて使う携帯電話で、自動車電話よりも小型化され、持ち運びが便利になりました。しかし、これらの初期の携帯電話は、現在のスマートフォンとは大きく異なり、音声通話のみを目的としたシンプルなものでした。 また、通話料金も非常に高価で、1分間に数十円もしたため、一般の人々にとって気軽に使えるものではありませんでした。携帯電話が広く普及するのは、1990年代後半になってからです。小型化、軽量化が進み、通話料金も安くなったことで、爆発的に普及しました。そして、2000年代に入ると、携帯電話は、インターネットやカメラ、音楽プレーヤーなどの機能が搭載され、スマートフォンへと進化していくことになります。
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インターネットの起源:ARPANET

- 軍事目的から生まれたネットワーク1969年、冷戦の緊張が世界を覆う中、アメリカ国防総省高等研究計画局(ARPA)は、ある革新的なプロジェクトに着手しました。それが、後にインターネットの礎となるARPANETの開発です。 当時の軍事戦略において、情報は最重要機密の一つでした。しかし、複数の拠点間で膨大な量の軍事情報を安全かつ迅速に共有することは容易ではありませんでした。そこでARPAは、離れた場所にあるコンピューター同士をネットワークで接続し、情報を共有するという、当時としては画期的な構想を打ち立てました。 これがARPANETの始まりです。 ARPANETは、電話回線を用いてデータ通信を行うという、現代のインターネットにも通じる基本的な仕組みを持っていました。ARPANETの最初の接続は、1969年10月29日、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とスタンフォード研究所の間で確立されました。 その後、ARPANETは急速に拡大し、全米の主要な大学や研究機関を結ぶネットワークへと成長しました。 ARPANETの開発は、単に軍事情報を共有するためだけのものではありませんでした。 遠隔地にいる研究者たちが共同で研究を行うための基盤としても活用され、様々な分野の研究開発を加速させる役割も担いました。そして、このARPANETの技術を基盤として、後の1980年代後半に、私たちが現在使用しているインターネットが誕生することになるのです。
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インターネットの立役者:端末アダプター

- 端末アダプターとは 端末アダプターとは、パソコンやファクシミリなどの端末と、インターネットや電話回線といったデジタル通信回線を接続するための機器です。 一昔前、インターネットといえば電話回線を利用するのが一般的でした。しかし、パソコンなどの端末はデジタル信号で情報をやり取りする一方で、電話回線はアナログ信号で音声を送受信していました。このため、パソコンをインターネットに接続するには、デジタル信号とアナログ信号を変換する機器が必要でした。 端末アダプターはこの信号変換を担う機器として登場しました。端末アダプターを通して電話回線に接続することで、パソコンはデジタル信号をアナログ信号に変換してデータを送受信できるようになり、インターネットを利用できるようになりました。 このように、端末アダプターはデジタル信号とアナログ信号の橋渡し役として、インターネットの普及に大きく貢献しました。 現在では、光回線や無線LANなど、高速なデジタル通信回線が普及したため、端末アダプターを利用する機会は減っています。しかし、一部の地域や企業では、現在でも電話回線を利用したインターネット接続が行われており、端末アダプターが活躍する場面も残っています。
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ビットレート:デジタルデータの流量を理解する

- ビットレートとはデジタルの世界では、音声や動画、画像などのデータはすべて0と1の組み合わせで表現されています。この0と1を表す最小単位を「ビット」と呼びます。ビットレートは、このビットが1秒間にどれだけの量、処理または転送されるかを示す単位で、「bps(bits per second)」という単位を使って表します。例えば、インターネット回線でよく目にする「10Mbps」という表記は、「1秒間に1000万ビットのデータを転送できる」ことを意味します。つまり、ビットレートが高いほど、より多くのデータを短時間で処理したり、転送したりすることができるのです。このビットレートは、インターネットの速度だけでなく、動画や音声の品質にも大きく関わってきます。例えば、高画質の動画はより多くの情報量を持つため、高ビットレートで転送する必要があります。逆に、低ビットレートの場合は、データ量を圧縮するため画質や音質が低下する可能性があります。このように、ビットレートはデジタルデータの処理や転送速度を表す重要な指標であり、インターネットや動画配信サービスなど、様々な場面で利用されています。
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MIME:インターネットを豊かにする技術

- MIMEとはMIME(多目的インターネットメール拡張)は、インターネット上で様々な種類のデータを扱うための技術です。元々は電子メールでテキスト以外のデータを送受信するために開発されましたが、現在ではWebページでのデータ表示など、幅広く活用されています。インターネット上では、文字情報だけでなく、画像、音声、動画など、様々な種類のデータがやり取りされています。これらのデータは、コンピュータが理解できる0と1のデジタルデータに変換されて送受信されますが、データの種類によって形式が異なります。そのため、データの種類を明確に示す仕組みが必要になります。MIMEは、データの先頭にヘッダーと呼ばれる情報をつけることで、データの種類や形式を明確に示します。ヘッダーには、「Content-Type」や「Content-Transfer-Encoding」といった項目があり、データの種類や、データの送信形式などが記述されます。MIMEの登場により、電子メールで画像や音声などを送受信することが可能になっただけでなく、Webページで動画や音楽を楽しむことができるようになりました。このように、MIMEはインターネットにおけるデータの多様性を支える重要な技術となっています。
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音質を決める「ビットレート」って何?

- ビットレートとは「ビットレート」とは、デジタルデータが1秒間にどれだけの量を送れるかを示す尺度のことです。単位には「bps」(ビットパーセカンド)が使われ、例えば「10Mbps」と表記されていれば、1秒間に10メガビットのデータを送信できることを意味します。身近な例では、音楽や動画などのデジタルデータの品質を左右する要素の一つとして、ビットレートが挙げられます。デジタルデータは、元となる情報を0と1の信号に変換して扱っています。この際、ビットレートが高いほど、より多くの情報量を表現できるため、高画質、高音質になるというわけです。ただし、ビットレートが高いほど、ファイルサイズも大きくなるという側面も持ち合わせています。これは、情報量が多くなるほど、それを記録するために必要なデータ容量も増えるためです。そのため、高画質、高音質のデータを楽しむためには、それに応じた保存容量が必要となるだけでなく、データの送信にかかる時間も長くなるため、注意が必要です。
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通信速度の単位bps:ビット毎秒とは?

- ビット毎秒とはビット毎秒(bps)は、デジタルデータの伝送速度を表す基本的な単位です。これは、一秒間にどれだけの量のデジタルデータが送受信されるかを表しています。デジタルデータは、「ビット」と呼ばれる最小単位で扱われます。ビットは、0か1のどちらかの値をとる、コンピューターが情報を処理する際の最小単位です。 つまり、bpsの値が大きいほど、一秒間に送受信されるビット数が増え、より多くの情報を短時間でやり取りできることを意味します。例えば、1秒間に1,000ビットのデータを送信できる回線を「1,000bps」と表現します。同様に、1秒間に1,000,000ビットのデータを送信できる回線は「1Mbps(メガビット毎秒)」、1秒間に1,000,000,000ビットのデータを送信できる回線は「1Gbps(ギガビット毎秒)」と表現します。インターネット回線速度やファイルのダウンロード速度など、デジタル通信の様々な場面でbpsが使われています。 bpsの値が大きいほど、高画質の動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなどが快適に行えるようになります。
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ループメール:止まらぬメールの無限ループにご用心

- ループメールとは? ループメールとは、複数の電子メールアドレス間でメールが無限に転送され続ける状態を指します。これは、まるで迷路に迷い込んだように、メールが本来届けるべき相手に届かず、設定された転送の仕組みに従って、永遠と転送され続ける現象です。例えば、AさんがBさんにメールを送信し、Bさんの設定でそのメールがCさんに自動転送、さらにCさんの設定でAさんに自動転送される場合、メールはAさん、Bさん、Cさんの間を永遠に回り続けることになります。これがループメールです。ループメールが発生すると、メールサーバーにかかる負担が増大するだけでなく、受信者のメールボックスに大量の不要なメールが届くことになります。これは、サーバーの処理能力を低下させたり、受信者が重要なメールを見落とす原因となったりする可能性があり、大変危険です。ループメールを防ぐためには、メールの自動転送設定を見直したり、転送先に同じメールアドレスが複数含まれていないか確認することが重要です。また、メールソフトによってはループメールを検知して警告する機能も備わっているので、活用を検討してみましょう。
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ビットレート早わかりガイド

- ビットレートとは?ビットレートは、デジタルデータがどれくらいの速さで送受信されるかを示す指標です。インターネット回線速度や音楽・動画ファイルの品質などを表す際に使われます。 データの大きさは「ビット」という単位で測られますが、ビットレートは「1秒間にどれだけのビットを送受信できるか」を表すため、「kbps(キロビット毎秒)」や「Mbps(メガビット毎秒)」といった単位が使われます。「bps」は「bit per second」の略で、「1秒あたりのビット数」を意味します。 例えば、「10Mbps」のインターネット回線であれば、1秒間に1,000万ビットのデータを送受信できることを意味します。この数値が大きいほど、より多くのデータを短時間で送受信できるため、高速な通信が可能になります。 動画や音楽ストリーミングでは、ビットレートが高いほど高画質・高音質になりますが、その分多くのデータ量を必要とするため、回線速度が追い付かない場合は、再生が途切れたり、画質が低下したりする可能性があります。 音楽ファイルの場合、ビットレートが高いほど音質が向上する傾向にありますが、ファイルサイズも大きくなります。そのため、音質とファイルサイズのバランスを考慮してビットレートを選ぶことが重要です。
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データ伝送の効率を左右する「ビット効率」

- ビット効率とはデータのやり取りをするとき、できるだけ少ないデータ量で多くの情報を送りたいというのは自然な発想です。 この考え方を表す指標の一つに「ビット効率」があります。ビット効率とは、データ転送の効率性を示す指標で、具体的には1ビットあたりにどれだけの情報量を詰め込めるかを表しています。 ビット効率が高いほど、少ないデータ量で多くの情報を伝えることができます。例えば、高画質の動画配信を考えてみましょう。 画質を落とさずに配信するためには、通常は大量のデータが必要です。 しかし、ビット効率の高い動画圧縮技術を用いることで、画質を維持したままデータ量を大幅に削減できます。 これにより、視聴者はストレスなくスムーズに動画を楽しむことができるのです。このように、ビット効率は動画配信だけでなく、音声データや画像データなど、様々なデータ転送において重要な役割を担っています。 限られた通信容量を有効活用するため、日々、よりビット効率の高い技術の開発が進められているのです。
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ギガbps:高速データ転送の鍵

- ギガbpsとは 「ギガbps」とは、インターネット回線などの速度を表す単位の一つで、「ギガビット毎秒」を省略した言葉です。この速度は、一秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを示す指標となります。 「ギガ」は「ギガビット」のことで、データ量を表す単位の一つです。1ギガビットは、約10億ビットに相当します。「ビット」はコンピューターが扱うデータの最小単位です。 「bps」は「bits per second」の略で、「一秒間に送信できるビット数」を意味し、データ転送速度を表す単位として広く使われています。 つまり、「ギガbps」は「一秒間に何十億ビットものデータを送受信できるのか」を示す指標と言えます。インターネット回線の速度が速ければ、それだけ多くのデータを短時間で送受信できるため、動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなどを快適に楽しむことができます。 近年では、光回線の普及により、1ギガbpsを超える高速なインターネット回線が提供されるようになり、より快適なインターネット環境が実現しています。
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パソコンが忙しい?その意味と対処法

- コンピューターが忙しい状態とは 皆さんは、仕事や家事で忙しい時、頼まれたことを後回しにしてしまったり、新しいことを始める余裕が無くなってしまったりする経験はありませんか?実は、コンピューターも同じように、たくさんの処理を同時に頼まれすぎると「忙しい」状態になってしまいます。 コンピューターが忙しい状態というのは、処理すべき作業が多すぎて、動作が遅くなったり、キーボードやマウスの操作を受け付けなくなったり、最悪の場合、フリーズしてしまったりする状態を指します。人間で例えるなら、同時にたくさんの仕事を頼まれてパンク寸前の状態と言えるでしょう。 では、なぜコンピューターは忙しい状態になってしまうのでしょうか?その原因は様々ですが、例えば、負荷の高いゲームや動画編集ソフトなど、多くの処理能力を必要とするソフトウェアを動かしている場合や、インターネットブラウザ、メールソフト、文書作成ソフトなど、複数のアプリケーションを同時に起動している場合などが挙げられます。 コンピューターも私たち人間と同じように、一度に処理できる情報量には限界があります。その限界を超えてしまうと、処理が追いつかなくなり、「忙しい」状態になってしまうのです。