コンピュータ起動のしくみ
- 起動とは起動とは、コンピュータなどの機械に電源を入れ、私たちが使える状態にすることを指します。毎日のように何気なく行っている動作ですが、裏側ではコンピュータ内部で複雑な処理が順番に行われています。電源ボタンを押すと、まずコンピュータに電気が供給され、基本的な部品の動作が開始されます。次に、ROMと呼ばれる記憶装置に記録された小さなプログラムが読み込まれ、コンピュータの心臓部であるCPUが動作を始めます。この小さなプログラムは、ハードウェアの初期設定や、記憶装置が正常に動作するかどうかの確認などを行います。そして、オペレーティングシステム(OS)と呼ばれる、コンピュータ全体を管理するソフトウェアを読み込むための準備を整えます。OSは、ハードディスクやSSDといった記憶装置に保存されています。プログラムは、OSを読み込み、コンピュータ全体を制御するための準備を始めます。OSの読み込みが完了すると、画面が表示され、キーボードやマウスなどの入力機器が使えるようになります。私たちが普段何気なく行っている起動という動作は、小さなプログラムの起動から始まり、複雑な処理を経てOSの起動に至る、多くの段階を経て実現されているのです。