懐かしのPS/2ポート、その役割とは?

懐かしのPS/2ポート、その役割とは?

IT初心者

先生、「PS/2 ポート」って、何ですか?

IT専門家

昔のパソコンで、キーボードやマウスを繋ぐ時に使われていた接続口のことだよ。丸くて、キーボードとマウスで色が違っていたのを覚えているかな?

IT初心者

ああ、あの紫と緑の丸い穴ですね!でも、今はもう見かけませんね。

IT専門家

そう、今はUSBというもっと便利な接続方法が主流になったから、PS/2ポートは使われなくなってきたんだね。

PS/2 portとは。

「PS/2ポート」という言葉を、パソコン関係ではよく耳にしますね。これは、1987年にIBMが「PS/2」という名前のパソコンを発表した際に初めて搭載されたもので、キーボードやマウスを接続するための差し込み口の規格のことを指します。

PS/2ポートの登場

PS/2ポートの登場

1980年代後半、パソコンが一般家庭に普及し始めた時代。当時のパソコンは、まだ一般の人々にとって高価で、使いこなすのも難しいものでした。キーボードやマウスといった周辺機器も、今のように使いやすくはありませんでした。例えば、キーボードを接続するには、大きく扱いにくいコネクターを使っていました。

そんな中、1987年にIBMが「パーソナル・システム/2」、通称PS/2という新しいパソコンを発表しました。このPS/2には、従来のパソコンの常識を覆す、画期的な技術がいくつも搭載されていました。その革新的な技術の一つが、キーボードとマウスを接続するための、小さく丸い形をしたコネクター、PS/2ポートです。

PS/2ポートの登場により、キーボードやマウスの接続は飛躍的に簡単になりました。この小さなコネクターは、それまでの大きくて扱いにくいコネクターに比べて、とても使いやすく、パソコンの使い勝手を大きく向上させました。また、PS/2ポートは、その後登場する多くのパソコンに採用され、長い間、パソコンの標準的なコネクターとして使われました。

時代 状況 PS/2登場による変化
1980年代後半 – パソコンが一般家庭に普及し始め
– パソコンは高価で扱いが難しく、周辺機器も使いにくい
– IBMがPS/2を発表
– 画期的な技術を搭載
1987年 – キーボード接続に大きく扱いにくいコネクタを使用 – PS/2ポート登場
– 小さく丸いコネクタで接続が飛躍的に簡単に
その後 – 多くのパソコンにPS/2ポートが採用 – 長い間、パソコンの標準的なコネクタとして使用

キーボードとマウスの接続

キーボードとマウスの接続

パソコンを使う上で欠かせないキーボードとマウス。快適な操作のためには、これらを正しく接続することが重要です。少し前のパソコンでは、PS/2ポートという接続方式が主流でした。
PS/2ポートは、キーボードとマウスを接続するための専用ポートで、それぞれの色が決められていました。キーボードは紫色、マウスは緑色と色分けされており、接続を間違えにくいように工夫されていたのです。この工夫は、当時としては画期的で、パソコンの小型化にも大きく貢献しました。
PS/2ポートは、その使い勝手の良さから瞬く間に普及し、多くのパソコンメーカーがこぞって採用しました。1990年代から2000年代初頭のパソコンでは、PS/2ポートが標準的なインターフェースとして、長い間使われていました。しかし、近年ではUSB接続が主流となりつつあり、PS/2ポートは徐々に姿を消しつつあります。

項目 説明
種類 PS/2ポート
用途 キーボードとマウスの接続
特徴 – キーボードは紫色、マウスは緑色と色分け
– 当時は画期的でパソコンの小型化に貢献
普及時期 1990年代から2000年代初頭
現状 USB接続が主流となりつつあり、徐々に姿を消しつつある

USBの台頭とPS/2ポートの終焉

USBの台頭とPS/2ポートの終焉

かつてパソコン peripherals を接続するために欠かせなかったPS/2ポート。キーボードやマウスを接続する際に必ずと言っていいほど利用されていたこの規格も、今ではほとんど見かけることがなくなりました。一体なぜPS/2ポートは姿を消してしまったのでしょうか?

PS/2ポートが衰退した最大の理由は、USB(Universal Serial Bus)の台頭です。1990年代後半に登場したUSBは、それまでの規格よりも高速なデータ転送速度を実現し、多くのユーザーから支持を集めました。さらに、USBは様々な種類の機器を接続できる汎用性の高さを備えていました。従来のパソコン peripherals はもちろんのこと、プリンターやスキャナー、外付けHDDなど、多種多様な機器を接続できるようになったことで、USBは瞬く間に普及していきました。

USBの普及に伴い、キーボードやマウスもUSB接続に対応する製品が主流となりました。USB接続のキーボードやマウスは、PS/2接続のものと比べて接続が容易で、抜き差しも簡単に行えるという利点がありました。そのため、PS/2ポートは次第に利用されなくなり、多くのパソコンから姿を消していったのです。

項目 内容
PS/2ポート衰退の理由 USBの台頭
USBの特徴 – 高速なデータ転送速度
– 接続の容易さ
– 抜き差しの簡単さ
– 多様な機器への対応(キーボード,マウス,プリンター,スキャナー,外付けHDDなど)
結果 – USB接続のキーボード・マウスが主流に
– PS/2ポートは次第に利用されなくなり、多くのパソコンから姿を消した

現代におけるPS/2ポート

現代におけるPS/2ポート

今日では、パソコンに接続する機器のほとんどがUSBに対応しており、パソコン本体にもUSBポートが数多く備わっています。そのため、一昔前までキーボードやマウスの接続に欠かせなかったPS/2ポートは、姿を消しつつあります。

家電量販店などで販売されている最新のノートパソコンやデスクトップパソコンの多くは、USBポートを標準装備する一方で、PS/2ポートは搭載していません。これは、USBがPS/2よりも高速なデータ転送に対応しているため、より効率的な作業環境を実現できるためです。また、USBは電源供給能力にも優れているため、周辺機器に別途電源を接続する必要がないというメリットもあります。

しかし、企業などで使用される業務用パソコンの中には、現在でもPS/2ポートを搭載している場合があります。これは、長年使用してきたPS/2対応のキーボードやマウスを、そのまま使い続けたいというニーズがあるためです。また、PS/2はUSBに比べて接続の安定性が高いとされており、業務用システムの安定稼働を重視する企業にとって、その点は大きな魅力となっています。

個人ユーザーでも、長年愛用しているPS/2対応のキーボードやマウスを、新しいパソコンで使いたいという方もいるかもしれません。そのような方のために、家電量販店やオンラインショップでは、PS/2ポートをUSBポートに変換するアダプターが販売されています。これらのアダプターを使用することで、古い周辺機器でも問題なく使い続けることができます。

このように、PS/2ポートは現在では主流ではなくなりましたが、変換アダプターの使用や、一部の業務用パソコンにおける継続的な採用など、その名残は様々な形で見ることができます。PS/2は、かつてパソコンの進化を支え、多くの人々に利用されてきた技術の一つとして、その歴史に名を刻んでいます。

項目 内容
USBの普及 現代のパソコンでは、USBが主要な接続方式となり、多くの機器がUSBに対応している。
PS/2ポートの衰退 最新のPCではPS/2ポートは搭載されない傾向にある。
USBのメリット – 高速なデータ転送速度
– 電源供給能力の高さ
PS/2ポートが業務用PCに残る理由 – 既存のPS/2機器の活用
– 安定性の高さ
PS/2機器の継続利用 変換アダプターを使用することで、PS/2機器をUSBポートに接続可能。
PS/2の legado 主流ではなくなったが、歴史的に重要な技術として、その名残は残っている。
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