知られざる団体？ 電気通信端末機器審査協会とは

知られざる団体？ 電気通信端末機器審査協会とは

電気通信端末機器審査協会ってどんな協会？

皆さんは「電気通信端末機器審査協会」という団体をご存知でしょうか？ 日常生活であまり耳にする機会はありませんが、実はこの協会は、私たちが普段何気なく使っているスマートフォンやタブレットなどを利用する上で、重要な役割を担っています。

電気通信端末機器審査協会は、簡単に言うと、電話やFAX、インターネットに接続する機器が、電波に関する法律に違反していないかどうかを審査する機関です。

少し難しい話になりますが、電波は目に見えない大切な資源です。誰かが勝手に強い電波を使うと、他の人の通信に影響を与えてしまう可能性があります。例えば、誰かが携帯電話で通話中に、近くで強い電波を発する機械が作動したら、通話が途切れてしまうかもしれません。このような事態を防ぐために、電波の利用方法を定めた法律が存在します。

電気通信端末機器審査協会は、この法律に基づいて、新しい機器が発売される前に、電波に関する安全基準を満たしているかどうかを厳しくチェックしています。もし基準を満たしていない機器が販売されてしまうと、他の通信機器やサービスに悪影響を及ぼし、私たちの生活に支障が出てしまう可能性があります。

このように、電気通信端末機器審査協会は、私たちが安心して電波を利用できる環境を守るために、重要な役割を果たしているのです。

JATEマークって？

– JATEマークって？皆さんは「JATEマーク」を見たことがありますか？ スマートフォンやタブレットなど、電波を使う機器を購入する際に、本体やパッケージで目にしたことがあるかもしれません。 このマーク、実は重要な意味を持っているんです。JATEマークは、電波を使う機器が電波法で定められた技術基準に適合していることを証明するマークです。 電波は目に見えませんが、私達の身の回りにはテレビやラジオ、携帯電話など、様々な機器から電波が飛び交っています。 もし、それぞれの機器が勝手な電波を発していたら、電波が干渉しあって、機器が正常に動作しなくなってしまいます。 そこで、日本では電波法という法律によって、電波を発する機器について、電波の強さや周波数などが細かく定められています。 そして、「電気通信端末機器審査協会」という組織が、機器が電波法の技術基準に適合しているかどうかを審査しています。 審査に合格した機器には「JATEマーク」が付与され、安心して使えることを示す証となるのです。ちなみに、JATEは「Japan Approvals Institute for Telecommunications Equipment」の略で、電気通信端末機器審査協会の英語名です。 JATEマークは、私達が安全にそして快適に電波を利用するために、重要な役割を担っているのですね。

私たちの生活への影響は？

– 私たちの生活への影響は？

電気通信端末機器審査協会という名前を聞いても、普段の生活ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、携帯電話や無線LANなど、電波を使った機器が爆発的に増えている現代社会において、電波の利用ルールを守ることは、実は私たちの生活と密接に関わっています。

もし、電波の利用が全く規制されず、誰でも自由に強力な電波を発信できるようになってしまったらどうなるでしょうか？ テレビやラジオに雑音が入ったり、携帯電話が繋がりにくくなったりするなど、私たちの生活に大きな混乱が生じる可能性があります。 例えば、重要な会議中に携帯電話が使えなくなったり、病院で緊急の連絡が途絶えてしまったりするかもしれません。 また、交通機関の運行システムや航空機の管制システムなど、私たちの安全を守るためのシステムにも影響が出る可能性もあり、その影響は計り知れません。

電気通信端末機器審査協会は、電波に関する専門機関として、メーカーが作る機器が電波法の基準に適合しているかを審査し、電波の適正な利用を促進しています。 普段は意識することのないところで、私たちの快適なコミュニケーション環境を陰ながら支えていると言えるでしょう。