WYSIWYGとは?~分かりやすく解説~
IT初心者
先生、『WYSIWYG』ってよく聞くんですけど、どういう意味ですか?
IT専門家
『WYSIWYG』は、パソコンで作った資料が、画面で見えるままの形で印刷できる仕組みのことだよ。例えば、文字の大きさや色、写真の配置などを画面上で確認しながら、印刷時と全く同じように作れるんだ。
IT初心者
なるほど!ということは、画面と印刷結果が違うってことにはならないんですか?
IT専門家
その通り!『WYSIWYG』は「What You See Is What You Get」の略で、『見たままが手に入る』という意味なんだ。だから、画面と印刷結果が違うという心配はほとんどないんだよ。
WYSIWYGとは。
「見たままが得られる」という意味の「WYSIWYG」は、コンピューターで使われる言葉です。文字の形や大きさ、色、並び方などを、画面で見える通りに印刷したり、ファイルに保存したりできることを指します。このような、見たままの状態を扱うことができる仕組みを「WYSIWYG」と呼ぶこともあります。この言葉は、「What You See Is What You Get(あなたが見ているものが、あなたの手にするものである)」という英語の頭文字を取ったものです。
WYSIWYGとは
– 見たままがそのまま出力される、それがWYSIWYGWYSIWYGとは、「What You See Is What You Get」の頭文字をとった言葉で、「ウィジウィグ」と発音します。日本語では「見たままが出力される」という意味を持ちます。これはつまり、パソコンの画面上で見ている状態と、実際に印刷したりファイルに出力したりした結果が全く同じになるということを指します。WYSIWYGは、主に文書作成ソフトやWebページ作成ソフトなどで採用されている技術です。例えば、WYSIWYGに対応した文書作成ソフトで文字の大きさや色、配置などを編集した場合、画面上で見えるそのままの姿で印刷結果にも反映されます。従来のソフトウェアでは、編集した内容を反映させるためには、実際に印刷してみるか、特別なプレビューモードで確認する必要がありました。しかし、WYSIWYGの登場によって、より直感的で分かりやすい操作が可能になったと言えるでしょう。WYSIWYGは、コンピューターをより使いやすく、誰もが快適に利用できる環境を作る上で、非常に重要な役割を果たしています。今では、文書作成ソフトだけでなく、プレゼンテーションソフトや表計算ソフトなど、様々なソフトウェアで採用されています。
用語 | 意味 | メリット |
---|---|---|
WYSIWYG (ウィジウィグ) |
What You See Is What You Get 見たままがそのまま出力される |
– 直感的で分かりやすい操作 – 印刷結果などを画面上で確認できる |
WYSIWYGのメリット
– WYSIWYGのメリットWYSIWYGは、「What You See Is What You Get(見たままが得られる)」の略で、画面上で見たままの状態で印刷やファイル出力ができる編集方式です。この方式の最大のメリットは、特別な知識や技術がなくても、直感的に操作できるという点にあります。例えば、文書作成ソフトで文字の大きさや色を変更したい場合を考えてみましょう。WYSIWYGであれば、ツールバーに表示されたアイコンをクリックするだけで、誰でも簡単に変更できます。HTMLやCSSといった専門的なコードを記述する必要がないため、パソコン操作に不慣れな方や、デザインの専門知識がない方でも、思い通りの文書を作成することができます。また、WYSIWYGは作業効率の向上にも貢献します。従来の編集方式では、コードを入力して編集作業を行い、その後、プレビューで仕上がりを確認する必要がありました。しかし、WYSIWYGでは、画面上で常に仕上がりのイメージを確認しながら作業を進められるため、修正の手間を大幅に減らすことができます。さらに、WYSIWYGは、イメージとの齟齬を減らすことができるという点もメリットとして挙げられます。従来の編集方式では、コードで表現されたものが、実際にどのように表示されるのかを正確に把握することが難しく、イメージしていたものと完成形に違いが生じてしまうケースも少なくありませんでした。しかし、WYSIWYGでは、完成イメージを画面上でリアルタイムに確認できるため、印刷結果やファイル出力結果に思わぬ違いが生じるリスクを低減できます。
メリット | 説明 |
---|---|
直感的な操作性 | 特別な知識や技術がなくても、ツールバーのアイコン操作などで簡単に編集できます。 |
作業効率の向上 | 画面上で常に仕上がりのイメージを確認しながら作業を進められるため、修正の手間を減らし、効率的に作業できます。 |
イメージとの齟齬の減少 | 完成イメージを画面上でリアルタイムに確認できるため、印刷結果やファイル出力結果との差異が生じるリスクを低減します。 |
WYSIWYGの例
– 目で見たままを形にする、WYSIWYGの具体例WYSIWYGとは、「What You See Is What You Get(見たままが得られる)」の略語で、画面上で編集した内容がそのまま印刷物や電子ファイルに反映される編集方式を指します。身近なソフトで多く採用されており、日頃からその恩恵を受けていると言えるでしょう。WYSIWYGの代表例として、まず挙げられるのは文書作成ソフトです。マイクロソフト社のワードやグーグル社のドキュメントなどがその代表格と言えるでしょう。これらのソフトでは、文字の書体や大きさ、色などを画面上で自由自在に設定できます。設定した通りに印刷したり、PDFファイルとして保存したりすることも簡単です。まさに、画面上で見たままの状態が、印刷物や電子ファイルにも反映されるわけです。WYSIWYGの利便性は、文書作成だけに留まりません。プレゼンテーションソフトでも、スライドに文字や画像を配置する際に、WYSIWYGの編集方式が力を発揮します。発表用の資料を視覚的に編集できるため、完成イメージを掴みながら作業を進められる点が大きなメリットです。その他にも、ホームページを作成できるウェブページ作成ソフトや、写真やイラストを加工する画像編集ソフトなど、様々な種類のソフトでWYSIWYG方式が採用されています。このように、WYSIWYGはコンピュータの操作に詳しくない人でも、直感的に操作できる環境を提供してくれる、大変便利な技術と言えるでしょう。
分類 | 具体例 |
---|---|
文書作成ソフト | マイクロソフト社のワード、グーグル社のドキュメント |
プレゼンテーションソフト | – |
ウェブページ作成ソフト | – |
画像編集ソフト | – |
WYSIWYGの反対
「見たままが得られる」という意味のWYSIWYGは、文章作成ソフトなどでお馴染みですが、その反対の考え方である「WYSIWYM」というものがあります。これは「見たものがあなたの意図したもの」という意味で、画面上の見た目に捉われず、文章の構造や意味を重視するという考え方です。
WYSIWYMは、マークアップ言語などを用いて文書を作成する際に用いられます。例えば、Webページを作成する際に用いられるHTMLという言語では、や段落などを特定の記号を用いてマークアップします。これらの記号はタグと呼ばれ、文書構造を明確にする役割を担います。文章作成ソフトでは、タグは画面上に表示されませんが、Webブラウザを通して見ると、タグは解釈され、適切なや段落として表示されます。つまり、HTMLで文書を作成する際には、最終的な見た目を意識するのではなく、文書の構造や意味を明確に表現することが重要となるのです。このように、WYSIWYMは、文書の構造や意味を重視することで、より正確で再利用性の高い文書作成を実現する考え方と言えるでしょう。
項目 | 説明 |
---|---|
WYSIWYG | What You See Is What You Get 見たままが得られる 文章作成ソフトなどでお馴染み |
WYSIWYM | What You See Is What You Mean 見たものがあなたの意図したもの 画面上の見た目に捉われず、文章の構造や意味を重視する |
WYSIWYMの例 | HTMLなどのマークアップ言語を用いて文書を作成する タグを用いて文書構造を明確にする |
WYSIWYMのメリット | より正確で再利用性の高い文書作成を実現 |
まとめ
– まとめ「見たままが得られる」という概念のもとに発展してきたWYSIWYGは、コンピューターの操作をより簡単にする上で、非常に重要な役割を担ってきました。専門的な知識がない人でも、文書作成ソフトやWebページ作成ソフトを用いることで、思い描いた通りの見た目を持つ文書やWebページを簡単に作成できます。そのため、WYSIWYGは広く普及し、多くの人にとって身近なものとなりました。
一方で、「見たままを得る」ことよりも、文書の構造や意味を重視するWYSIWYMというアプローチも存在します。WYSIWYMは、見た目の調整に時間を割くことなく、コンテンツの内容に集中できるという利点があります。特に、学術論文や技術文書など、正確な情報伝達が求められる分野においては、WYSIWYMは重要な役割を果たしています。
このように、WYSIWYGとWYSIWYMは、それぞれ異なるメリットとデメリットを持っています。どちらのアプローチが優れているとは一概には言えず、状況に応じて使い分けることが大切です。例えば、見た目が重要な広告やプレゼンテーション資料の作成にはWYSIWYGが、内容の正確性が求められる論文やレポートの作成にはWYSIWYMが適していると言えるでしょう。
項目 | WYSIWYG | WYSIWYM |
---|---|---|
概念 | 見たままを得る | 見たままではなく、構造や意味を重視 |
メリット | 専門知識不要で視覚的に編集可能、直感的 | コンテンツの内容に集中できる、正確な情報伝達に優れる |
デメリット | 構造や意味が軽視されがち | 見た目の調整に手間がかかる |
適した用途 | 広告、プレゼンテーション資料作成など、見た目が重要なもの | 学術論文、技術文書など、内容の正確性が求められるもの |