電気通信機器の品質を守るJATE

電気通信機器の品質を守るJATE

IT初心者

先生、「JATE」って聞いたことがありますが、何のことですか?

IT専門家

「JATE」は、昔、電話や携帯電話などの機器が、ちゃんと使えるかどうかを検査して、お墨付きを与える機関だったんだよ。

IT初心者

へえー、全部の機械を検査してたんですか?

IT専門家

そうだよ。昔は携帯電話も色々な会社が作り始めた頃で、ちゃんと繋がるか、安全に使えそうかを確認することが必要だったんだ。

JATEとは。

「JATE」とは、「財団法人 電気通信端末機器審査協会」のことを指す言葉です。この協会は、昭和59年(1984年)に設立されました。電気通信事業法に基づき、電話機や携帯電話といった、電気通信に関する端末機器や回線設備、測定機器が技術的に適切かどうかを審査し、認定を行っています。

電気通信機器の技術基準適合認定機関

電気通信機器の技術基準適合認定機関

電気通信機器の技術基準適合認定機関、通称JATE(財団法人電気通信端末機器審査協会)は、日本の電気通信事業法に基づいて設立された機関です。その役割は、電話機や携帯電話をはじめとする電気通信端末機器、回線設備、測定機器などが、定められた技術基準に適合しているか審査し、認定を与えることです。
1984年の設立以来、JATEは電気通信機器の品質と信頼性を確保する上で重要な役割を担ってきました。具体的には、機器から発する電波が他の通信機器や放送に干渉を与えないか、また人体に悪影響を及ぼさないかなどを厳しくチェックしています。
このような審査・認定を通じて、JATEは電波の有効利用を促進し、利用者が安心して電気通信機器を利用できる環境を築き、我が国の情報通信技術の発展に貢献してきました。
近年では、IoT機器の普及や5Gサービスの開始など、電気通信を取り巻く環境は大きく変化しています。JATEは、このような変化にも柔軟に対応し、新たな技術基準への対応や審査体制の強化など、常に進化を続けています。

項目 内容
正式名称 財団法人電気通信端末機器審査協会
通称 JATE
設立根拠 電気通信事業法
設立年 1984年
役割・活動内容 – 電気通信端末機器、回線設備、測定機器などが技術基準に適合しているか審査・認定
– 機器から発する電波が他の通信機器や放送に干渉を与えないか、人体に悪影響を及ぼさないかなどをチェック
– 新たな技術基準への対応や審査体制の強化
目的 – 電気通信機器の品質と信頼性の確保
– 電波の有効利用の促進
– 利用者が安心して電気通信機器を利用できる環境づくり
– 我が国の情報通信技術の発展に貢献

認定の対象となる機器

認定の対象となる機器

– 認定の対象となる機器

情報通信機器の接続に関する技術基準適合証明、通称JATEの認定は、私たちの生活に欠かせない様々な機器を対象としています。身近な例としては、音声通話を利用する固定電話や携帯電話、画像や文書を送受信するFAXなどが挙げられます。

また、インターネットへの接続を可能にするモデムやルーターも、JATEの認定が必要です。

これらの機器は、家庭だけでなく、企業においても重要な役割を担っています。例えば、企業内で複数の電話機を接続するPBX(構内交換機)や、高速なデータ通信を実現する光ファイバー通信システムなどの回線設備も、JATEの審査対象となります。

このように、JATEの認定対象となる機器は多岐にわたり、私たちの生活や経済活動を支える重要なインフラストラクチャとなっています。

カテゴリ 機器例
音声通話機器 固定電話, 携帯電話
画像・文書送受信機器 FAX
インターネット接続機器 モデム, ルーター
企業内通信設備 PBX(構内交換機), 光ファイバー通信システム

技術基準適合証明とJATEマーク

技術基準適合証明とJATEマーク

– 技術基準適合証明とJATEマーク日本で電波を発する機器を販売するには、法律に基づいた技術基準適合証明を取得する必要があります。この証明は、機器が電波法で定められた技術基準に適合していることを示すものであり、総務省が認定した登録認証機関によって審査が行われます。審査に合格した機器は、「技術基準適合証明等を受けたことを示す表示(技適マーク)」を表示することができます。技適マークは、丸の中にアルファベットの「T」をデザイン化したもので、機器が日本の技術基準に適合していることを消費者に分かりやすく示す役割を担っています。かつては、電気通信端末機器についても同様の審査制度があり、「JATE(電気通信端末機器審査協会)」が審査を行い、合格した機器には「JATEマーク」が表示されていました。しかし、2000年の電波法改正によりJATEによる審査は廃止され、現在は技術基準適合証明に一本化されています。過去に販売された機器にはJATEマークが表示されている場合がありますが、現在販売されている機器で電波を発するものには、すべて技適マークが表示されているはずです。消費者は製品を購入する際、これらのマークを確認することで、安心して使用できる製品かどうかを判断することができます。

マーク 審査機関 対象 備考
技適マーク 総務省認定の登録認証機関 電波を発する機器 現在販売されている機器で電波を発するものには、すべて技適マークが表示されている
JATEマーク JATE(電気通信端末機器審査協会) 電気通信端末機器 2000年の電波法改正によりJATEによる審査は廃止

電気通信の進化とJATEの役割

電気通信の進化とJATEの役割

近年、情報通信技術は目覚ましい進化を遂げています。インターネットに接続できるモノが増える「モノのインターネット」や、超高速・大容量通信を可能にする第5世代移動通信システムなどが登場し、私たちの生活はますます豊かになりつつあります。
こうした新しい技術やサービスの登場に伴い、電話機や通信機器なども、より高度で複雑な仕組みを持つようになってきました。
このため、電気通信機器が電波法や電気通信事業法などの法規制に適合しているか、また、他の機器やシステムに悪影響を与えることなく、安全かつ確実に動作するかを確認することがこれまで以上に重要になっています。
電気通信端末機器審査協会(JATE)は、電気通信機器の認証機関として、このような状況の変化に対応するため、常に最新の技術動向を注視し、審査基準の見直しや新たな認証制度の導入など、様々な取り組みを行っています。
JATEは、今後も、国民が安心して電気通信を利用できる環境を整備していくために、その役割をしっかりと果たしていくと考えられています。

ポイント 内容
情報通信技術の進化 IoTや5Gなどの登場により、生活が豊かに、機器は高度化・複雑化
電気通信機器の適合性確認の重要性 法規制や他の機器への悪影響を考慮した、安全性・確実な動作の確認が必要
JATEの取り組み 技術動向に対応し、審査基準の見直しや新たな認証制度を導入
JATEの役割 国民が安心して電気通信を利用できる環境整備

安心・安全な電気通信社会の実現に向けて

安心・安全な電気通信社会の実現に向けて

私たちは、電話やインターネットなど、電気通信を通じて日々の生活を送っています。このような電気通信を、誰でも安心して使えるようにするためには、電気通信機器の品質と信頼性を確保することが非常に重要になります。

電気通信機器の技術基準適合認定機関であるJATEは、電気通信機器の品質と信頼性を確保するために、公正かつ厳正な審査を行っています。具体的には、電気通信機器が電波法や電波法関連法令に定められた技術基準に適合しているかどうかを審査し、適合している機器に対しては、技術基準適合証明マークを交付しています。

JATEは、今後も、電気通信機器の技術基準適合認定機関としての役割をしっかりと果たし、電気通信機器の品質と信頼性の確保に努めていきます。それにより、国民生活の向上、経済の活性化、そして安心・安全な電気通信社会の実現に貢献していきます。

組織 役割 活動内容 目的
JATE (電気通信機器の技術基準適合認定機関) 電気通信機器の品質と信頼性の確保 – 電気通信機器が電波法や電波法関連法令に定められた技術基準に適合しているか審査
– 適合機器には技術基準適合証明マークを交付
– 国民生活の向上
– 経済の活性化
– 安心・安全な電気通信社会の実現
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