電子材料の進化を支える中核団体

電子材料の進化を支える中核団体

概要

– 電子材料業界のけん引役日本電子材料工業会

私たちの暮らしに欠かせないスマートフォンやパソコン、家電製品といった様々な電子機器。 これらの製品の根幹を支えているのが電子材料です。
日本電子材料工業会（EMAJ）は、この重要な役割を担う電子材料を取り扱う企業が集まり、業界全体の健全な発展と技術革新を推進するために設立されました。

EMAJは、電子材料の製造、販売、研究開発など、多岐にわたる事業を行う企業によって構成されています。 会員企業が連携し、情報交換や共同研究を行うことで、常に変化する市場のニーズに応えられるよう努めています。

電子材料は、目に見えないところで私たちの生活を支える、まさに「縁の下の力持ち」といえます。 EMAJは、この重要な素材の安定供給と更なる技術革新を通じて、豊かな社会の実現に貢献していきます。

活動内容

EMAJは、会員企業が事業を行いやすいよう、様々な活動を展開しています。これらの活動は、業界全体の発展にも貢献しています。

まず、EMAJは、業界のトレンドや最新の技術情報を常に収集・分析し、会員企業に提供しています。これは、変化の激しい市場において、会員企業が常に優位性を保つために非常に重要です。また、国や関係機関に対して、業界全体の意見をまとめ、政策提言も行っています。

さらに、EMAJは、国際的な活動にも力を入れています。海外の関連団体との交流を通じて、最新の技術や情報を入手するだけでなく、会員企業が海外進出を検討する際のサポートも行っています。具体的には、国際展示会への出展支援や海外企業とのビジネスマッチングなどを実施しています。

加えて、EMAJは、業界全体の技術力向上に貢献するため、技術情報の共有や標準化活動にも力を入れています。これは、会員企業が互いに協力し、より高品質な製品やサービスを提供していく上で欠かせない取り組みです。

その他にも、人材育成や環境問題への取り組みなど、EMAJは多岐にわたる活動を通じて、会員企業の事業活動を支援しています。

会員企業の構成

– 会員企業の構成

電子材料技術協会（EMAJ）は、電子材料に関わる多種多様な企業によって構成されています。その顔ぶれは、電子材料の基礎となる素材を開発・製造する素材メーカー、その素材を加工して部品や製品を製造する加工メーカー、そしてそれらを市場に供給する商社の３つの軸を中心に、広がりを見せています。

会員企業の規模も、業界を牽引する大企業から、独自の技術力を持つ中小企業まで実に様々です。それぞれが得意とする分野の知識や技術を共有し、互いに協力し合うことで、日本の、ひいては世界の電子材料産業の発展に貢献しています。

近年では、従来のエレクトロニクス分野にとどまらず、異業種からの参加も増加傾向にあります。これは、自動車や医療、エネルギーなど、様々な分野で電子化が進み、電子材料の活躍の場が大きく広がっていることを反映しています。異なる分野の企業が持つ斬新なアイデアや技術が、電子材料技術と融合することで、これまでにない画期的な技術革新が生まれることが期待されています。

将来展望

– 将来展望

近年、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTや人工知能であるAI、そして第5世代移動通信システムである5Gといった技術が普及し、私たちの身の回りの電子機器はますます高機能化、多様化しています。このような進化に伴い、電子機器を構成する電子材料には、従来にも増して、より高い性能、エネルギー効率の良さ、そして小型化が求められるようになっています。

電子材料技術協会（EMAJ）は、このような時代の変化を的確にとらえ、会員企業と協力しながら技術革新を積極的に推進し、地球環境に配慮した持続可能な社会の実現に貢献していくことが強く期待されています。

具体的には、次世代の通信規格に対応できる新しい材料の開発や、電力を制御するパワー半導体の高性能化、そして環境への負荷を低減できる製造プロセスの開発などが挙げられます。EMAJは、産業界、学術界、そして行政機関との連携を強化し、組織の枠組みを超えた新たな技術やアイデアを生み出すオープンイノベーションを促進することで、これらの課題解決に積極的に取り組んでいきます。

まとめ

電子情報技術は、現代社会の基盤を支える重要な要素であり、その進歩は目覚ましいものがあります。 中でも、電子材料は、その心臓部とも言える重要な役割を担っており、その性能や品質が、電子機器全体の性能を左右すると言っても過言ではありません。 日本電子材料工業会（EMAJ）は、このような重要な役割を担う電子材料の開発、製造、販売に携わる企業が集まり、1961年に設立されました。以来、半世紀以上にわたり、日本の電子材料産業の発展に貢献してきました。

EMAJは、会員企業間の情報交換や協力体制の構築、技術開発の促進、人材育成など、様々な活動を通じて、日本の電子材料産業の競争力強化に努めてきました。具体的には、国際的な標準化活動への参画や、環境問題への取り組み、さらには、政府や関係機関との連携など、多岐にわたる活動を行っています。 近年では、IoTや人工知能（AI）など、新たな技術革新が進む中で、EMAJは、これらの技術に対応する新しい電子材料の開発や、次世代を担う人材の育成にも力を入れています。 今後も、EMAJは、会員企業とともに、世界をリードする技術開発や人材育成に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。