ポート番号を分かりやすく解説！

ポート番号を分かりやすく解説！

インターネット上の住所

私たちが普段生活する現実世界には、家がどこにあるのかを示す住所が存在します。同じように、インターネットに接続されたコンピューターにも、世界中で唯一無二の住所が割り当てられています。この住所は「IPアドレス」と呼ばれ、数字の羅列で表されます。

インターネット上の住所を例えるなら、例えば「〇〇県△△市□□1-2-3」のようなものです。現実世界の住所が、都道府県や市町村、番地などを組み合わせて特定の家を特定できるように、IPアドレスもまた、ネットワーク上のどのコンピューターなのかを一意に特定することができます。

このIPアドレスのおかげで、私たちは世界中の様々なコンピューターと情報をやり取りすることができます。例えば、ウェブサイトを閲覧するのも、メールを送受信するのも、動画を視聴するのも、すべてこのIPアドレスを介して行われています。インターネット上の住所ともいえるIPアドレスは、世界中のコンピューターを繋ぐための重要な役割を担っているのです。

ポート番号の役割

インターネット上の無数のコンピューターとやり取りをするためには、個々のコンピューターを特定する必要があります。そのために、コンピューターには住所のような役割を持つIPアドレスが割り当てられています。

しかし、同じコンピューターの中でも、複数のアプリケーションが同時にインターネットにアクセスするケースがあります。例えば、ウェブサイトを閲覧しながら、メールソフトでメールを受信する、といった場合です。このような場合、IPアドレスだけでは、どのアプリケーションがどのデータを受け取るべきかを区別できません。

そこで登場するのが「ポート番号」です。ポート番号は、IPアドレスを持つコンピューターの中で、特定のアプリケーションやサービスを識別するための番号です。インターネットからデータが到着すると、コンピューターはデータに付与されたポート番号を確認し、対応するアプリケーションにデータを引き渡します。

例えば、ウェブサイトを閲覧する際に使われるHTTPという通信方式には、通常80番のポート番号が割り当てられています。メールソフトでメールを受信する際に使われるSMTPという通信方式には、通常25番のポート番号が割り当てられています。このように、アプリケーションやサービスごとに異なるポート番号を使うことで、一つのコンピューターで複数の通信を同時に行うことができるのです。

番号で用途が決まる

コンピュータネットワークにおいて、データの送受信を行う際には、相手のコンピュータやアプリケーションを特定する必要があります。このために、IPアドレスと並んで重要な役割を担うのが「ポート番号」です。

ポート番号は、0から65535までの番号が割り当てられており、特定のサービスやアプリケーションに対して、あらかじめ特定の番号が予約されています。

例えば、私たちが日々利用するインターネットでは、様々なサービスが提供されています。これらのサービスは、それぞれ異なる役割を担っており、異なるポート番号を使って通信を行っています。

ウェブサイトの閲覧によく利用される「HTTP」という通信規約には、80番というポート番号が割り当てられています。また、電子メールの送受信に使われる「SMTP」という通信規約には、25番というポート番号が割り当てられています。

このように、ポート番号は、インターネット上で提供される様々なサービスを区別し、適切な通信経路を確立するために重要な役割を果たしています。これらの番号は、インターネット上で標準的に利用されており、世界中で共通です。

つまり、ポート番号は、宛先を特定する「IPアドレス」と、宛先の中でどのサービスと通信するかを特定する「部屋番号」のような役割を担っていると言えるでしょう。

マンションの部屋番号をイメージ

インターネットの世界を理解するために、今回は身近な「マンション」を例に考えてみましょう。インターネット上で情報をやり取りする際に欠かせない「IPアドレス」と「ポート番号」ですが、これらをマンションに当てはめてイメージしてみましょう。

まず「IPアドレス」は、インターネット上の住所を示すものですが、これはマンション名に相当します。インターネット上にはたくさんのコンピューターが存在しますが、それぞれが異なるIPアドレスを持つことで、他のコンピューターと区別されています。

次に「ポート番号」ですが、これはマンションの「部屋番号」に当たります。一つのマンションの中にたくさんの部屋があるように、一つのコンピューターの中でも、複数のアプリケーションが同時に動作しています。これらのアプリケーションは、それぞれ異なるポート番号を割り当てられることで、区別されています。

例えば、あなたがマンションに住む友人を訪ねるとき、マンション名（IPアドレス）だけでなく、部屋番号（ポート番号）も知らなければ、目的の友人にはたどり着けません。インターネット上のデータも同様に、IPアドレスとポート番号の組み合わせによって、特定のコンピューター内のアプリケーションに正しく届けられます。

このように、IPアドレスとポート番号は、インターネット上で情報を正しくやり取りするために欠かせない要素と言えるでしょう。

ポート番号の重要性

– ポート番号の重要性インターネット上で情報をやり取りする際、データが正しい宛先に届くようにする仕組みが必要です。この仕組みで重要な役割を果たすのが-ポート番号-です。インターネット上の住所はIPアドレスで表されますが、宛先となるコンピューターの中には、複数のアプリケーションが同時に動作していることがあります。例えば、ウェブサイトを表示する、メールを送受信する、ファイル転送を行うといった具合です。このような場合、IPアドレスだけでは、どのアプリケーションにデータを送れば良いか判断できません。そこで、アプリケーションごとに専用の番号を割り当て、データを適切な場所に届けるようにしています。この番号がポート番号です。例えば、ウェブサイトを閲覧する場合によく使われる「HTTP」という通信方式には、「80」番というポート番号が割り当てられています。ウェブブラウザはこの番号を基に、ウェブサイトのデータを提供するアプリケーションにアクセスします。もし、ポート番号の設定が間違っていると、データが正しいアプリケーションに届かず、ウェブサイトが表示できなかったり、メールが送受信できなかったりといった問題が発生します。また、セキュリティの観点からもポート番号は重要です。外部から不正なアクセスを防ぐためには、使用していないポート番号は閉じておく必要があります。逆に、必要なポート番号が開いていない場合は、正規のユーザーであってもサービスを利用できません。このように、ポート番号はインターネット上で安全かつ円滑にデータ通信を行う上で欠かせない要素です。ネットワーク機器やアプリケーションを設定する際には、ポート番号について正しく理解し、適切な設定を行うように心がけましょう。