パソコンの動作速度を決める「バスクロック」とは?
パソコン内部では、CPUやメモリといった部品が、まるで会話をしているかのように、常にデータのやり取りを行っています。このデータのやり取りをスムーズに行うために、重要な役割を果たしているのが「バスクロック」です。
バスクロックは、データのやり取りを行うタイミングを指示する信号のようなものです。
例えば、道路を車が行き交う様子を想像してみてください。信号機が青に変わると車が進み、赤になると停止します。
バスクロックもこれと同じように、データを送信する側と受信する側に、それぞれ「今送ってください」「今受け取ってください」という指示を出しています。
この信号が切り替わる速さを「周波数」といい、単位は「Hz(ヘルツ)」で表されます。
周波数が高いほど、信号が切り替わる回数が増えるため、一度に送受信できるデータ量も増え、結果として処理速度が向上します。
つまり、バスクロックは、パソコン内部のデータのやり取りをスムーズにし、処理速度を向上させるために、とても重要な役割を担っているのです。