MP3プレーヤー:音楽を持ち歩く喜び
20世紀の終わり頃から21世紀が始まった頃にかけて、音楽との付き合い方は大きく様変わりしました。それまでは、レコードやカセットテープで音楽を楽しんでいましたが、デジタルデータとして音楽を記録して、再生するMP3プレーヤーが現れたのです。
MP3プレーヤーは、それまでの音楽再生機器と比べて、とても小さくすることができました。しかも、たくさんの曲を保存しておくことができるため、音楽好きの人々にとって、画期的な発明となりました。このMP3プレーヤーの登場によって、音楽業界全体も大きく変わることになります。
レコード店に出かけていって、CDを手にとって眺める楽しみ方は、次第に薄れていくことになります。その代わりに、インターネットを通じて、好きな時に好きな音楽をダウンロード購入できるようになり、音楽の入手方法が大きく変化しました。
また、音楽を制作する側にとっても、デジタル化は大きな変化をもたらしました。高価なレコーディングスタジオを使わなくても、パソコンとソフトウェアがあれば、誰でも音楽を作れるようになったのです。
このように、デジタル音楽時代の到来は、音楽の楽しみ方、流通、そして制作方法までも大きく変え、音楽文化に新たな息吹を吹き込みました。