画像を操る心臓部、グラフィックスチップ
私たちの身の回りには、テレビやパソコン、スマートフォンなど、美しい映像があふれています。高精細なゲーム画面や、滑らかに再生される動画、鮮明に表示される写真など、枚挙にいとまがありません。これらの美しい映像を支えているのが、「グラフィックスチップ」と呼ばれる、別名GPU(Graphics Processing Unit)です。
GPUは、CPU(Central Processing Unit)が処理したデータをもとに、ディスプレイに表示するための画像を作り出す、いわば「映像専門の職人」です。CPUが映像以外の処理も担う「何でも屋」であるのに対し、GPUは画像処理に特化した多数の処理ユニットを備えているため、CPUよりもはるかに高速に画像を生成することができます。
このGPUの進化によって、私たちは、まるで現実の世界を見ているかのような、リアルで美しい映像体験を楽しむことができるようになりました。近年では、GPUはゲームや映像だけでなく、人工知能の開発やビッグデータの解析など、さまざまな分野で活用され始めています。私たちの生活をより豊かに、そして便利にするために、GPUは今日も進化を続けています。