ダイナミックディスク:柔軟な記憶領域管理
- ダイナミックディスクとはダイナミックディスクは、マイクロソフトが開発し、Windows2000以降のオペレーティングシステムに搭載されているハードディスクの管理方法です。従来からあるベーシックディスクと比べて、より柔軟で高度なディスク管理機能を提供します。ベーシックディスクでは、ハードディスクはパーティションと呼ばれる領域に分割され、それぞれのパーティションにファイルシステムが構築されます。これはシンプルでわかりやすい反面、パーティションの作成後にはその容量を変更することが難しいという欠点がありました。一方、ダイナミックディスクでは、ボリュームと呼ばれる領域に分割されます。ダイナミックディスクの大きな特徴は、このボリュームに対して、ベーシックディスクでは実現できない、使用中のパソコンでも容量の変更が可能という点です。そのため、データの増加に合わせて柔軟にディスク容量を調整することができます。また、複数のハードディスクをひとつのボリュームとして扱うことも可能です。これにより、複数のハードディスクに分散してデータを保存することで、大容量のデータ保存領域を確保したり、読み書き速度を向上させたりすることができます。しかし、ダイナミックディスクはベーシックディスクと比べて複雑な仕組みであるため、古いオペレーティングシステムとの互換性が低いという側面もあります。そのため、Windows2000より前のオペレーティングシステムを搭載したパソコンでは、ダイナミックディスクを認識することができません。