コンピューターにおける「タスク」とは?
私たちが普段何気なく使っているコンピューターは、指示を受け取るとそれを理解し、処理を行い、結果を返してくれます。この一連の流れは、まるで人間が考えて行動するかのようですが、実際にはコンピューター内部で様々な処理が複雑に組み合わさることで実現しています。
コンピューター内部で行われる処理の最小単位の一つに「タスク」と呼ばれるものがあります。タスクは、コンピューターに対する具体的な指示であり、一つの作業を完結させるための命令の集まりです。
例として、私たちが文章を作成する作業を考えてみましょう。キーボードを使って文字を入力し、文章を編集し、ファイルを保存するまでの一連の動作は、コンピューターにとっては「文字入力を受け付ける」「入力された文字を画面に表示する」「文字のフォントやサイズを変更する」「ファイルを保存する」といった個別のタスクに分解されて実行されているのです。
このように、インターネットで情報を検索する、ゲームをするといった動作も、すべてコンピューターにとってはタスクの組み合わせとして処理されます。そして、コンピューターは膨大な数のタスクを高速に処理することで、私たちが指示した作業を正確かつ迅速にこなしているのです。