プログラムの動作を左右する「引数」

プログラムの動作を左右する「引数」

IT初心者

先生、「引数」ってなんですか?よく聞くんですけど、いまいちよくわからないんです。

IT専門家

そうだね。「引数」はプログラムの一部に渡す情報のことだよ。例えば、電卓で「足し算をする」というプログラムがあるとしよう。

IT初心者

はい、電卓ですね。

IT専門家

このプログラムに「どんな数字を足すか」という情報を渡す必要があるよね?その時に渡す情報が「引数」なんだよ。足し算の場合、二つの数字を引数として渡すことになるね。

引数とは。

「引数」っていう情報技術の言葉は、「パラメーター」と同じ意味なんだって。つまり、「パラメーター」ってことだね。

引数の基礎

引数の基礎

– 引数の基礎

プログラムを作る際には、効率的に作業を進めるために、決まった動作をする命令の塊を作ることがあります。この命令の塊は「関数」や「メソッド」と呼ばれ、例えば画面に文字を表示したり、計算を行ったりするなど、様々な処理を行うことができます。

この関数やメソッドに、「どんな処理をするか」を具体的に指示するために渡す情報のことを「引数」と言います。

例えば、「画面に文字を表示する」という関数があるとします。この関数は、「どんな文字を表示するか」を引数として受け取ることで、初めて具体的な動作を決定することができます。

もし「こんにちは」と表示したい場合は、「こんにちは」という文字列を引数として関数に渡します。すると、関数は受け取った「こんにちは」という引数に基づいて画面に文字を表示します。

このように、引数は関数やメソッドに対して具体的な指示を与える役割を担っており、プログラムを思い通りに動かすために非常に重要な要素です。

用語 説明
関数・メソッド 決まった動作をする命令の塊 画面に文字を表示する関数
引数 関数・メソッドの動作を具体的に指示するための情報 「こんにちは」という文字列

引数は命令の補足情報

引数は命令の補足情報

プログラムにおける「引数」は、例えるなら料理の「レシピ」のようなものです。レシピには、料理名だけでなく、材料やその分量、味付けなどが細かく記されていますよね。

同様に、プログラムを実行する際に呼び出す「関数」や「メソッド」にも、具体的な動作を指示するための補足情報が必要です。この補足情報を「引数」と呼びます。

例えば、「ファイルを読み込む」という命令があるとします。この命令だけでは、どのファイルを読み込めばいいのか分かりません。そこで、「どのファイルを読み込むか」を引数として渡すことで、目的のファイルを読み込む処理が可能になります。

引数は、ファイル名のように具体的なデータだけでなく、処理の範囲や条件などを指定するためにも使われます。 例えば、画像のサイズを変更する関数であれば、変更後の幅と高さを引数として渡すことで、思い通りのサイズに調整できます。

このように、引数は関数の動作を細かく制御するために欠かせないものです。適切な引数を渡すことで、プログラムはより柔軟かつ正確に動作するようになります。

概念 説明
プログラムにおける「引数」 料理の「レシピ」のように、プログラムの関数やメソッドを実行する際に、具体的な動作を指示するための補足情報 ファイルを読み込む関数における「ファイル名」、画像サイズを変更する関数における「変更後の幅と高さ」
関数やメソッド プログラムの中で特定の処理を行うためにまとめられた部分 ファイルを読み込む、画像サイズを変更する

様々な引数の型

様々な引数の型

プログラムを作る上で、関数は欠かせない要素です。関数は特定の処理を行うために作られ、その処理を行うために必要な情報を受け取ることがあります。その情報のことを「引数」と呼びます。
引数は、数値や文字列、日付など、プログラムで扱う様々なデータの形を取ることができます。例えば、計算を行う関数は数値を、文章を扱う関数は文字列を引数として受け取ります。
関数は、受け取った引数の形に合わせて適切な処理を行います。例えば、数値を引数として受け取る関数に文字列を渡すと、エラーが発生したり、予期しない結果になることがあります。これは、数値と文字列では処理の仕方が異なるためです。
関数が正しく動作するためには、適切な型の引数を渡すことが重要です。プログラムを作る際には、それぞれの関数がどのような型の引数を必要とするかを事前に確認し、適切な型の引数を渡すように心がけましょう。

用語 説明
関数 特定の処理を行うために作られたもの。処理に必要な情報(引数)を受け取る。
引数 関数に渡される情報。数値、文字列、日付など様々なデータの形をとる。

引数の個数は状況次第

引数の個数は状況次第

プログラムを作っていく中で、関数やメソッドといった機能を組み合わせる場面は多くあります。これらの機能は、外部から受け取った情報をもとに、様々な処理を行います。この外部から受け渡される情報のことを「引数」と呼びますが、関数やメソッドが扱う処理内容によって、必要な引数の個数は異なってきます
例えば、電卓の機能をプログラムで再現する場合を考えてみましょう。二つの数字を足し合わせる処理を作るなら、足し合わせる対象となる二つの数字を引数として受け取る必要があります。もし、消費税込みの金額を計算する処理を作るなら、商品の値段に加えて、消費税率を引数として受け取る必要があるでしょう。
このように、引数は関数やメソッドが処理を行うために必要な情報を外部から受け取る役割を担っています。そして、どのような処理を行うかによって、必要な情報の種類や数が変わるため、引数の個数も状況に応じて変化するのです。

機能 処理内容 必要な引数
足し算 二つの数字を足し合わせる 二つ(足し合わせる数字)
消費税込み金額計算 商品の値段に消費税を加える 二つ(商品の値段、消費税率)

引数とプログラムの柔軟性

引数とプログラムの柔軟性

– 引数とプログラムの柔軟性プログラムを作る上で、同じような処理を何度も書かずに効率的に作業を進めることは非常に重要です。このような効率化を実現する手段の一つとして、「引数」という機能が挙げられます。引数とは、関数やメソッドを実行する際に、具体的な値や指示を渡すための仕組みです。 例えば、商品Aの値段と消費税率から税込価格を計算するプログラムがあるとします。この時、商品B、商品C…と、商品が変わるたびにプログラムを書き換えるのは大変非効率です。そこで、商品の値段と消費税率を引数として受け取れるような関数を作成します。この関数を使うと、商品が変わるたびにプログラムを書き換える必要はなく、引数に渡す値を変えるだけで、あらゆる商品の税込価格を計算することができます。このように、引数を使うことで、一つの関数やメソッドを、まるで汎用的な道具のように、様々な状況に合わせて使い回せるようになります。これは、プログラムの記述量を減らし、修正や変更を容易にするだけでなく、一度作成したプログラムを他のプログラムの一部として再利用することを可能にするなど、プログラムの柔軟性や再利用性を高める上で非常に重要な役割を果たします。

機能 説明 メリット
引数 関数やメソッドを実行する際に、具体的な値や指示を渡す仕組み – プログラムの記述量の削減
– 修正や変更の容易化
– プログラムの再利用性の向上
– プログラムの柔軟性向上
タイトルとURLをコピーしました