巧妙化するネット詐欺「ファーミング詐欺」にご用心
IT初心者
『ファーミング詐欺』って、偽物のウェブサイトに誘導するって言うけど、どうやって?アドレスを間違えちゃうってこと?
IT専門家
アドレスを間違えるというよりは、間違ったアドレスに誘導されるんだ。例えば、本物の銀行のサイトを見ようとして正しいアドレスを入力しても、裏でこっそり仕掛けがされていて、偽物の銀行のサイトに連れて行かれるんだよ。
IT初心者
えー!そんなことできるの?!全然気づかなそう…
IT専門家
そうなんだ。だから、ファーミング詐欺はとっても危険なんだよ。セキュリティソフトを入れたり、サイトの安全性を確認したりして、自分を守るようにしようね。
ファーミング詐欺とは。
「ファーミング詐欺」っていうのは、銀行とか会社とかの本当のホームページになりすました、ウソのホームページに私たちを誘導して、パスワードやクレジットカード番号などの大切な個人情報を盗み取ろうとする悪質な行為のことです。この詐欺では、コンピューターウイルスを使ったり、インターネットの住所を管理しているサーバーに細工をしたりして、たとえ私たちが正しいホームページアドレスを入力しても、勝手にウソのホームページに連れて行かれてしまうことがあります。
「ファーミング」という言葉は、英語で農業を意味する「farming」から来ています。これは、偽物のメールを魚の餌に見立てた「フィッシング詐欺」と違って、あらかじめ罠を仕掛ける様子が、農家が種まきをする様子に似ていることから名付けられました。
偽サイトへ誘導する「ファーミング詐欺」とは
インターネットの利用者が増加するにつれて、悪質なネット詐欺も巧妙化しています。その中でも特に注意が必要なのが「ファーミング詐欺」です。
ファーミング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社など、誰もが知っているような企業のウェブサイトをそっくりそのままコピーして、偽物のウェブサイトを作成する詐欺の手口です。そして、利用者をその偽物のウェブサイトに誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報といった重要な個人情報を盗み取ります。
偽物のウェブサイトは、本物のウェブサイトと見分けがつかないほど精巧に作られているため、利用者は自分が騙されていることに気づくことができません。そのため、被害に遭いやすく、しかも被害に遭ったことに気づきにくいという特徴があります。
ファーミング詐欺から身を守るためには、ウェブサイトのアドレスをよく確認することが重要です。また、不審なメールに記載されたリンクをクリックしたり、身に覚えのないサイトで個人情報を入力したりしないように注意しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
詐欺の種類 | ファーミング詐欺 |
手口 | – 企業のウェブサイトをそっくりにコピーした偽物のウェブサイトを作成する – 利用者を偽物のウェブサイトに誘導する |
目的 | – ID・パスワード – クレジットカード情報 – その他重要な個人情報 |
特徴 | – 偽物のウェブサイトが本物と見分けがつかないほど精巧 – 被害に遭いやすく、気づきにくい |
対策 | – ウェブサイトのアドレスをよく確認する – 不審なメールのリンクをクリックしない – 身に覚えのないサイトで個人情報を入力しない |
主な手口:ウイルス感染とDNS改ざん
インターネットバンキングなどを装って、利用者のIDやパスワードなどの重要な情報を盗み取る「ファーミング詐欺」。巧妙化するその手口の中でも、特に多く用いられるのがウイルス感染とDNS改ざんの二つです。
まず一つ目のウイルス感染は、利用者のパソコンに忍び込み、ウェブサイトのアドレス情報を書き換えてしまうというものです。
例えば、いつも通りインターネットバンキングにアクセスしようとして、正しいアドレスを入力したつもりでも、実際にはウイルスによって書き換えられた偽のアドレスにアクセスさせられてしまうのです。
そして二つ目のDNS改ざんは、インターネット上の住所録のような役割を果たすDNSサーバーを不正に操作する手口です。
本来、私たちがインターネット上のサービスを利用する際には、ウェブサイトの名前(ドメイン名)をアドレスに変換する必要がありますが、この変換を担っているのがDNSサーバーです。
DNSサーバーへのアクセスは自動で行われるため、知らないうちに偽のDNSサーバーに誘導され、偽のウェブサイトにアクセスさせられてしまう危険性があります。
いずれの手口も、利用者は自分がアクセスしているサイトが偽物だと気づきにくいため、被害に遭いやすい点が特徴です。
手口 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
ウイルス感染 | パソコンにウイルスを感染させ、ウェブサイトのアドレス情報を書き換える。 | 正しいアドレスを入力しても、偽のアドレスにアクセスさせられてしまう。 |
DNS改ざん | インターネット上の住所録のような役割を果たすDNSサーバーを不正に操作する。 | 知らないうちに偽のDNSサーバーに誘導され、偽のウェブサイトにアクセスさせられてしまう。 |
ファーミング詐欺から身を守るために
近年、巧妙な手口で金銭をだまし取ろうとするインターネット上の犯罪が増加しています。その中でも、「ファーミング詐欺」は、特に注意が必要な犯罪の一つです。
ファーミング詐欺とは、閲覧者を偽のウェブサイトに誘導し、そこで入力させた個人情報や金融機関の口座情報などを盗み取ってしまう攻撃手法です。本物そっくりに作られた偽のウェブサイトに騙されてしまい、知らず知らずのうちに重要な情報を入力してしまうケースも少なくありません。
このような巧妙なファーミング詐欺から身を守るためには、いくつかの対策を講じることが重要です。まず、パソコンやスマートフォンのセキュリティソフトを常に最新の状態に保ち、ウイルス感染を防ぐことが大切です。ウイルスに感染すると、パソコンやスマートフォンが知らないうちに操作され、偽のウェブサイトに誘導されてしまう可能性があります。
また、身に覚えのないメールに記載されたURLや、不審なウェブサイトへのアクセスは避けましょう。URLのリンク先が、一見すると正規のウェブサイトのように見えても、安易にクリックしないように注意が必要です。
さらに、インターネットバンキングなどの金融機関のウェブサイトを利用する際には、二段階認証などの追加のセキュリティ対策を設定することで、より強固な保護を実現できます。二段階認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンなどに送信される認証コードの入力などを必須とすることで、セキュリティを強化する仕組みです。
これらの対策を組み合わせることで、ファーミング詐欺の被害を未然に防ぐ可能性を高めることができます。
脅威 | 概要 | 対策 |
---|---|---|
ファーミング詐欺 | 閲覧者を偽のウェブサイトに誘導し、個人情報や金融機関の口座情報を盗み取る攻撃手法。 | – セキュリティソフトを最新の状態に保つ – 不審なメールのURLやウェブサイトへのアクセスを避ける – インターネットバンキングでは二段階認証などのセキュリティ対策を設定する |
日々の心がけが重要
昨今、巧妙化するインターネット上の脅威から身を守ることは容易ではありません。個人情報の搾取を狙った「ファーミング詐欺」もその一つで、手口は日々巧妙化しており、完全に防ぐことは難しいのが現実です。しかし、だからといって諦める必要はありません。基本的な対策をしっかりと行うことで、被害に遭う可能性を大きく減らすことができます。
まず、セキュリティ対策ソフトは必ず導入しましょう。最新の脅威情報に対応したものを選び、常に最新の状態に保つことが重要です。そして、不審なサイトへのアクセスは控えましょう。アドレスをよく確認し、少しでも怪しいと感じたら安易にアクセスしないように注意が必要です。
さらに、日頃からセキュリティに関する情報収集を心がけましょう。ニュースサイトやセキュリティ専門機関のウェブサイトなどを活用し、最新の詐欺の手口や対策方法について常に情報収集しておくことが大切です。安全なインターネット利用のために、日々の心がけを忘れず、自分自身を守りましょう。
対策 | 詳細 |
---|---|
セキュリティ対策ソフトの導入 | 最新の脅威情報に対応したものを選び、常に最新の状態に保つ |
不審なサイトへのアクセスを控える | アドレスをよく確認し、少しでも怪しいと感じたら安易にアクセスしない |
セキュリティに関する情報収集 | ニュースサイトやセキュリティ専門機関のウェブサイトなどを活用し、最新の詐欺の手口や対策方法について常に情報収集する |