コンピューターの心臓部!BIOSを解説

コンピューターの心臓部!BIOSを解説

IT初心者

先生、『BIOS』って何か教えてください。

IT専門家

『BIOS』は、コンピューターを動かすための基本的なプログラムのことだよ。たとえば、コンピューターを立ち上げるときにキーボードやマウスを使えるようにしたり、画面に映像を表示できるようにしたりする役割を担っているんだ。

IT初心者

コンピューターを動かすための基本的なプログラムということは、WindowsやMacよりも前に動くものなんですか?

IT専門家

その通り!WindowsやMacといったOSが動くよりも前にBIOSが実行されて、コンピューター全体の基本的な動作を管理しているんだよ。

BIOSとは。

「BIOS」というコンピューター用語は、パソコンにつながっている周辺機器を管理する基本的なプログラムのことです。パソコンを立ち上げるとこのプログラムが動き出し、キーボードやディスク装置、画像出力装置といった機器の基本設定やデータのやり取りを行います。この言葉は、「基本入出力システム」を英語で表した「basic input/output system」のそれぞれの単語の頭文字を取ったものです。

BIOSとは

BIOSとは

– BIOSとはBIOSは「Basic Input/Output System」の略称で、パソコンを動かすために欠かせないシステムの一つです。パソコンの電源を入れると、最初にBIOSが作動し、パソコンの心臓部であるCPUやメモリ、ハードディスクといった部品が正しく動作するかを確認します。この確認作業は「POST(Power On Self Test)」と呼ばれ、パソコンが正常に起動するために非常に重要です。BIOSは、ハードウェアの確認以外にも重要な役割を担っています。それは、パソコンの起動に必要なプログラムを読み込み、オペレーティングシステム(OS)へ制御を渡すことです。OSは、WindowsやMac OSといった、私たちが普段パソコンを操作するために使用するソフトウェアですが、BIOSが正常に動作しなければ、これらのOSを起動することができません。BIOSは、パソコンのマザーボード上に搭載された小さなICチップに記録されています。そして、パソコンの設定情報を記憶する役割も担っています。例えば、起動時に最初に読み込むデバイスをハードディスクにするかCD/DVDドライブにするか、といった設定を変更することができます。このように、BIOSはパソコンの起動からOSの読み込みまで、重要な役割を担うシステムと言えます。普段は意識することが少ないかもしれませんが、パソコンが正常に動作するために欠かせない存在です。

項目 内容
BIOSの略称 Basic Input/Output System
BIOSの役割 1. 電源投入時のハードウェアの動作確認(POST)
2. OSの起動に必要なプログラムの読み込み
3. OSへの制御の受け渡し
4. パソコンの設定情報の記憶
BIOSの保存場所 マザーボード上のICチップ

BIOSの役割

BIOSの役割

パソコンの電源を入れると、画面にロゴが表示され、やがて普段使っているOSが起動します。この何気ない起動プロセスを陰で支えているのがBIOS(バイオス)と呼ばれるプログラムです。
BIOSは、パソコン内部のマザーボード上に存在し、パソコンの電源投入と同時に働き始めます。

まずBIOSは、パソコンに接続されているキーボードやマウス、ハードディスク、ディスプレイといった様々なハードウェアを認識します。ハードウェアが正しく接続されているか、正常に動作するかなどを確認する役割を担います。
次に、BIOSは各ハードウェアの設定を読み込みます。例えば、ハードディスクからOSを読み込む順番や、システムの動作速度に関する設定などが記録されています。これらの設定を読み込むことで、パソコンはそれぞれのハードウェアを適切に制御できるようになります。
そして、BIOSは自身の役割を終え、OSを起動するためのプログラムを読み込みます。このプログラムがOSの格納場所を特定し、OSの起動処理を開始します。 BIOSは、OSに処理を引き継いだ後も、パソコンの動作を監視し続けます。

このように、BIOSはパソコンの起動プロセスにおいて、ハードウェアの認識からOSの起動まで、重要な役割を担っています。パソコンが正常に起動し、私たちが問題なく使えるようになるまで、BIOSは裏側で黙々と働いているのです。

BIOSの役割 動作
ハードウェアの認識 パソコンに接続されているキーボード、マウス、ハードディスク、ディスプレイなどのハードウェアを認識し、正常に動作するかを確認する。
設定の読み込み 各ハードウェアの設定を読み込む。例えば、ハードディスクからOSを読み込む順番や、システムの動作速度など。
OSの起動 OSを起動するためのプログラムを読み込み、OSの起動処理を開始する。
動作の監視 OSに処理を引き継いだ後も、パソコンの動作を監視し続ける。

BIOSの設定

BIOSの設定

パソコンがスムーズに動くように、裏側で色々な指示を出しているのがBIOS(バイオス)です。
BIOSは、パソコンの起動時や、キーボードやマウスなどの機器とのかかわり方、システム全体の動きを決める大切な役割を担っています。

このBIOSですが、実は設定を変えることで、パソコンの動きを自分好みにカスタマイズできることをご存知ですか?
例えば、パソコン起動時に最初に読み込む機器をDVDドライブにしたり、USBメモリにしたりすることができます。
他にも、システムの時計を合わせたり、パソコンを使う時にパスワードを設定することも可能です。

設定画面を開くには、パソコン起動時に特定のキーを押す必要があります。
メーカーや機種によって異なりますが、「F2」キーや「Delete」キーが一般的です。

ただし、設定変更は慎重に行う必要があります。
設定を誤ってしまうと、パソコンが正常に起動しなくなる可能性もあるからです。
そのため、設定変更を行う場合は、事前に内容をよく理解しておくことが重要です。
もし不安な場合は、パソコンに詳しい人に相談するか、メーカーのサポート窓口に問い合わせることをお勧めします。

項目 内容
役割 パソコンの起動時や周辺機器との連携、システム全体の動きを制御する
設定変更 起動ドライブの変更、システム時計の調整、パスワード設定など
設定画面の開き方 パソコン起動時に特定のキー(例:F2キー、Deleteキー)を押す
注意点 設定を誤るとパソコンが起動しなくなる可能性があるため、事前に内容を理解するか、専門家へ相談する

BIOSと UEFI

BIOSと UEFI

– BIOSと UEFI

パソコンの電源を入れると、オペレーティングシステム(OS)が起動する前に、まずシステムの基礎的な動作を制御するプログラムが実行されます。これがファームウェアと呼ばれるもので、従来はBIOS(Basic Input/Output System)が主流でした。

しかし近年、BIOSに代わってUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)と呼ばれる新しいファームウェアが登場し、急速に普及しています。UEFIは、従来のBIOSと比べて多くの点で進化しており、より快適で安全なコンピューティング環境を実現します。

UEFIの最大のメリットは、その起動速度の速さにあります。BIOSでは、起動時にハードウェアのチェックや設定を読み込むためにある程度の時間がかかっていましたが、UEFIではこれらの処理が効率化され、パソコンの起動時間を大幅に短縮できます。また、UEFIはセキュリティ面でも強化されており、悪意のあるプログラムがOSより先に起動してしまうことを防ぐセキュアブートなどの機能が搭載されています。

さらに、UEFIは従来のBIOSでは対応できなかった大容量ストレージにも対応しており、2テラバイトを超えるハードディスクも問題なく認識できます。

このように、UEFIは従来のBIOSと比べて多くの利点があり、現在販売されている新しいパソコンのほとんどは、UEFIが標準的に採用されています。UEFIへの移行によって、パソコンの起動が速くなるだけでなく、セキュリティやストレージ容量の面でもより快適な環境を実現できます。

項目 BIOS UEFI
起動速度 遅い 速い
セキュリティ 低い 高い(セキュアブートなど)
ストレージ容量 2TBまで 2TB以上対応

BIOSの更新

BIOSの更新

コンピューターの心臓部とも言える基本的なシステムを制御するBIOSは、時折、メーカーから更新プログラムが提供されます。この更新プログラムには、ソフトウェアの不具合を修正するだけでなく、新しい機能を追加したり、コンピューターのパフォーマンスを向上させたりする効果も期待できます。
BIOSの更新は、基本的にはメーカーの公式ウェブサイトから、お使いのコンピューターの型番に対応したファイルをダウンロードし、手順に従ってインストールします。しかし、この作業は、細心の注意を払って慎重に行う必要があります。なぜなら、更新が途中で中断したり、誤った手順で実行したりすると、コンピューターが正常に起動しなくなるリスクがあるからです。これは、BIOSがコンピューターの根幹を担う重要なシステムであるためです。
もし、更新手順が複雑で不安を感じたり、作業に自信がない場合は、無理をせずに専門知識を持った人に相談することをお勧めします。家電量販店のサポートセンターや、パソコン修理業者などに相談すれば、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。

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