パソコンの動作速度を向上させる「クロックアップ」
- クロックアップで処理速度アップ
パソコンの処理速度を決める要素の一つに、部品の動作速度があります。この動作速度を上げる技術が「クロックアップ」です。
パソコン内部のCPUやメモリといった部品は、「クロック信号」と呼ばれる一定周期の信号に従って動いています。 このクロック信号は、人の心臓の鼓動のように、部品が動作するタイミングを刻む役割を果たしています。
クロックアップとは、このクロック信号の周波数を上げることで、部品の動作速度を向上させる技術です。周波数は1秒間に何回信号を送るかを表す数値で、単位はヘルツ(Hz)が使われます。
例えば、3GHzのCPUを4GHzにクロックアップした場合、1秒間に送られる信号の回数が30億回から40億回に増えます。これは、CPUが1秒間に処理できる情報量が増えることを意味し、結果としてパソコンの処理速度が向上します。
クロックアップは、例えるなら時計の針を早く進めるようなものです。針が進む速度が速くなれば、1秒間にできる処理が増え、全体的な作業効率が上がるイメージです。