ITサービスの進化:SaaSとは?
かつて、ソフトウェアといえば、パソコンに買い求めてきて入れて使うものというのが当たり前でした。しかし、インターネットが広く使えるようになってから、ソフトウェアの使い方も大きく変わりました。その典型的な例がSaaSです。SaaSは、Software as a Serviceの略で、必要なソフトウェアを必要な時に必要なだけ使うことができるサービスです。従来のようにソフトウェアそのものを購入する必要はなく、月々の料金や使った分だけ料金を支払うことで利用できます。
SaaSの最大のメリットは、初期費用を抑えてソフトウェアを利用できる点です。従来型のソフトウェアは、購入時に高額な費用が発生することがありました。特に、企業向けの業務システムなどになると、数百万円、数千万円といった費用がかかることも珍しくありませんでした。しかし、SaaSであれば、月額数千円、数万円といった比較的安価な料金で利用できるものが多く、初期費用を大幅に抑えることができます。また、SaaSは、インターネットに接続できる環境さえあれば、どこからでも利用できるというメリットもあります。そのため、自宅でも外出先でも、場所を選ばずに仕事ができるようになります。さらに、SaaSは、常に最新のバージョンが利用できるというメリットもあります。従来型のソフトウェアは、新しいバージョンがリリースされても、それをインストールする必要がありました。しかし、SaaSであれば、常に最新のバージョンが自動的に適用されるため、ユーザーは常に最新の機能を利用することができます。