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ITサービスの進化:SaaSとは?

かつて、ソフトウェアといえば、パソコンに買い求めてきて入れて使うものというのが当たり前でした。しかし、インターネットが広く使えるようになってから、ソフトウェアの使い方も大きく変わりました。その典型的な例がSaaSです。SaaSは、Software as a Serviceの略で、必要なソフトウェアを必要な時に必要なだけ使うことができるサービスです。従来のようにソフトウェアそのものを購入する必要はなく、月々の料金や使った分だけ料金を支払うことで利用できます。 SaaSの最大のメリットは、初期費用を抑えてソフトウェアを利用できる点です。従来型のソフトウェアは、購入時に高額な費用が発生することがありました。特に、企業向けの業務システムなどになると、数百万円、数千万円といった費用がかかることも珍しくありませんでした。しかし、SaaSであれば、月額数千円、数万円といった比較的安価な料金で利用できるものが多く、初期費用を大幅に抑えることができます。また、SaaSは、インターネットに接続できる環境さえあれば、どこからでも利用できるというメリットもあります。そのため、自宅でも外出先でも、場所を選ばずに仕事ができるようになります。さらに、SaaSは、常に最新のバージョンが利用できるというメリットもあります。従来型のソフトウェアは、新しいバージョンがリリースされても、それをインストールする必要がありました。しかし、SaaSであれば、常に最新のバージョンが自動的に適用されるため、ユーザーは常に最新の機能を利用することができます。
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進化するコンピューター利用:クラウドコンピューティングとは

- はじめに現代社会において、コンピューターは私たちの生活に深く浸透し、無くてはならないものとなっています。情報を探したい時、買い物をしたい時、そして娯楽を楽しみたい時など、あらゆる場面でコンピューターが活用されています。 かつては、高価で大型のコンピューターを個人で所有することが一般的でしたが、技術の進歩により、小型で高性能、そして比較的安価なパーソナルコンピューターが普及しました。そして、インターネットの登場によって、私たちは世界中の情報に瞬時にアクセスできるようになり、コンピューターはさらに身近な存在へと変化していきました。 こうしたコンピューター利用をさらに大きく変えた技術の一つが、クラウドコンピューティングです。クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて、必要な時に必要なだけコンピューターの資源(計算能力、記憶容量、ソフトウェアなど)を利用できるサービスのことです。従来のように、全てのデータを自分のコンピューターに保存するのではなく、インターネット上のデータセンターに保存することで、場所や時間に縛られずにコンピューターを利用することが可能となりました。 この章では、クラウドコンピューティングの基本的な仕組みや種類、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。