開発コード名: 製品開発の裏側をのぞく
新しい製品が世に出るまでには、企画から設計、試作、製造、販売など、様々な段階があります。それぞれの段階で、多くの関係者が協力し、情報を共有しながら作業を進めていきます。
しかし、開発中の製品情報は、企業にとって非常に重要な秘密情報です。もし、情報が外部に漏れてしまうと、競合他社に先を越されたり、模倣品が出回ったりする可能性もあります。製品の開発は、極秘裏に進める必要があるのです。
そこで活躍するのが「開発コード名」です。これは、開発中の製品に、正式名称が決まるまでの間、一時的に付けられる名前のことです。関係者間では、この開発コード名を使って情報共有を行います。
開発コード名は、正式名称とは全く異なる、一見すると製品と関係のないような名前が使われることが多いです。例えば、花の名前や動物の名前、地名などが使われることもあります。これは、外部の人間に製品の内容を推測させないようにするためです。
開発コード名は、いわば、開発チームだけの、製品の愛称のようなものです。開発コード名には、関係者の間で親しまれ、開発をスムーズに進めるための役割もあります。