インターネットと性差:ネカマ現象を考える
- ネカマとはインターネット上では、自分の性別を偽って活動する人を見かけることがあります。特に、男性が女性を装う行為を指す言葉として「ネカマ」という言葉が使われます。これは、「インターネットおかま」を略した俗語です。インターネットは、顔の見えない、声の聞こえない世界です。そのため、外見や声色といった性別の判断材料が乏しく、性別を偽ることが容易になります。現実世界では難しいことでも、インターネット上では性別を偽って振る舞うことができてしまうのです。「ネカマ」という言葉は、主に電子掲示板やオンラインゲーム、チャットなど、文字によるコミュニケーションが中心の場で使われます。これらの場では、言葉遣いや話題の選び方によって、女性らしい雰囲気を作り出すことが可能です。中には、巧妙な文章で周りの人を騙し、親密な関係を築こうとする人もいます。しかし、性別を偽ることには倫理的な問題も伴います。ネカマだと気づかずに親密な関係になった人にとっては、裏切りや不信感を抱くことになるかもしれません。また、性別を偽って金銭を要求するなど、犯罪に結びつくケースもあるため注意が必要です。