スワップファイル

記憶装置

ページファイル: メモリ不足を解消する縁の下の力持ち

- ページファイルとはコンピューターを使用していると、様々なプログラムを同時に起動したり、容量の大きいファイルを開いたりすることがあります。このような場合、プログラムの処理やデータの読み書きに使うためのメモリが不足してしまうことがあります。 このようなメモリ不足を解消するために、コンピューターには「仮想メモリ」という仕組みが備わっています。ページファイルは、この仮想メモリを実現するための一時的な記憶場所として機能します。仮想メモリは、メインメモリ(RAM)だけでは容量が足りない際に、ハードディスクやSSDの一部を仮のメモリとして使用する技術です。 ページファイルは、この仮想メモリの一部として使用され、「スワップファイル」とも呼ばれます。メインメモリは処理速度が速い一方、容量が限られています。対して、ハードディスクやSSDは処理速度は遅いものの、大容量のデータを保存することができます。そこで、ページファイルは、メインメモリに入りきらなくなったデータを一時的にハードディスクやSSDに保存することで、見かけ上のメモリ容量を拡張する役割を担っています。ページファイルは、WindowsなどのOSによって自動的に管理されており、通常はユーザーが意識する必要はありません。しかし、ページファイルのサイズや設定を変更することで、コンピューターのパフォーマンスを調整できる場合があります。
ソフトウェア

仮想メモリー:パソコンの性能を支える縁の下の力持ち

- 仮想メモリーとは?パソコンの処理能力を高める技術の一つに、仮想メモリーがあります。パソコンには、CPUが直接データを読み書きするメインメモリーと、データを長期間保存するハードディスクなどの補助記憶装置があります。メインメモリーは処理速度が速い反面、容量が限られています。一方、ハードディスクなどの補助記憶装置は、メインメモリーに比べて処理速度は遅いですが、大容量のデータを保存できます。 仮想メモリーは、補助記憶装置の一部をメインメモリーのように扱うことで、見かけ上のメインメモリー容量を拡張する技術です。 CPUが処理に必要なデータを参照する際、そのデータがメインメモリー上にない場合は、ハードディスクなどの補助記憶装置から必要なデータを読み込み、メインメモリーにコピーします。このとき、補助記憶装置上に仮想メモリー空間が確保され、メインメモリーの一部を一時的にそこに退避させることで、メインメモリーに空き領域を確保します。 仮想メモリーによって、メインメモリーの容量不足を補い、多くのプログラムを同時に実行することが可能になります。しかし、ハードディスクなどの補助記憶装置へのアクセスはメインメモリーへのアクセスに比べて遅いため、仮想メモリーの利用頻度が高くなると、パソコンの処理速度が低下することがあります。