ディスクエラー

記憶装置

データ消失の要因!不良セクターを解説

記憶装置であるハードディスクやSSDは、膨大な量のデータを保存するために、目に見えないほど小さな区画に分割されています。この一つ一つの区画を「セクター」と呼び、コンピューターはこのセクター単位でデータの読み書きを行います。しかし、このセクターに物理的な損傷が発生したり、何らかの原因でデータの読み書きができなくなることがあります。このような状態になったセクターを「不良セクター」と呼びます。 例えとして、たくさんの小さな部屋に分かれた倉庫を考えてみましょう。それぞれの部屋がセクターに相当し、データは荷物に例えられます。倉庫の各部屋には、荷物の出し入れを行うための入り口があります。不良セクターは、この部屋の壁が壊れたり、入り口が塞がってしまったりして、荷物の出し入れができなくなった状態と言えるでしょう。 不良セクターが発生すると、コンピューターは該当のセクターにアクセスできなくなり、データの読み書きが正常に行えなくなります。そのため、ファイルの読み込みエラーや保存エラーが発生したり、OSの起動が遅くなったり、システムが不安定になるなどの問題が生じることがあります。