プログラムを解析!逆コンパイラの役割と仕組み
- 逆コンパイラとは私たちが普段パソコンやスマートフォンで使うアプリケーションは、実はその裏側でコンピュータにわかる言葉に翻訳されています。この翻訳作業を「コンパイル」と呼び、翻訳を行うためのツールを「コンパイラ」と言います。人間が理解しやすい言葉で書かれたプログラムを「ソースコード」と呼びますが、コンパイラはこのソースコードをコンピュータが理解できる「機械語」に変換します。「逆コンパイラ」は、このコンパイルという過程を逆向きに行うためのツールです。つまり、機械語で書かれたプログラムを、人間にも理解しやすい形に翻訳し直します。ただし、完全に元のソースコードと同じ状態に戻せるわけではありません。逆コンパイラを使う目的は様々ですが、例えば、* ソースコードを紛失してしまった古いプログラムを解析し、修正や機能追加などを行うため* マルウェアの解析を行い、その動作を理解し、セキュリティ対策に役立てるため* 競合製品の技術を分析するためなどが挙げられます。逆コンパイラは便利な反面、使い方によっては著作権の侵害やセキュリティ上の問題を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。