データ改竄

セキュリティ

危険なデータ注入!インジェクション攻撃とは?

- プログラムの隙を突く攻撃コンピュータプログラムは、人間の指示通りに動くように作られていますが、時にはその指示の解釈に想定外の隙が生じることがあります。悪意のある攻撃者は、この隙を突いて、プログラムが本来行うべきではない動作をさせようとします。これが「インジェクション攻撃」と呼ばれるものです。インジェクション攻撃の標的となるのは、主にユーザーからの入力を受け付けるプログラムです。例えば、ウェブサイトの検索機能やログインフォームなどが挙げられます。攻撃者は、これらの入力欄に、プログラムが特別な意味を持つと解釈する文字列を巧みに紛れ込ませます。例えば、データベースにアクセスするプログラムに対して、特定の命令文を紛れ込ませることで、データベース内の情報を盗み出したり、改ざんしたりすることが可能になります。また、プログラムに別のプログラムを実行させる命令を送り込み、システムを乗っ取ってしまうケースもあります。インジェクション攻撃は、その手法の巧妙さから、セキュリティ対策が不十分なシステムにおいて大きな脅威となります。攻撃からシステムを守るためには、プログラムを作成する段階で、ユーザーからの入力内容を適切にチェックする仕組みを組み込むことが重要です。また、システムの利用者も、不審な入力欄には不用意に情報を入力しないなど、セキュリティ意識を高めることが重要です。