データ記録の基本: トラックとは
- データ記録の仕組みコンピュータは、あらゆる情報を0と1の組み合わせで表されるデジタルデータに変換して処理します。そして、処理したデータや作成したファイルを保存するために、データ記録装置が必要です。データ記録装置には、情報を記憶しておくための記録媒体が搭載されています。記録媒体には様々な種類がありますが、ハードディスクやフロッピーディスクといった円盤状の記録媒体は、その中でも代表的なものです。これらの記録媒体は、情報を記録・読み取りするための磁気ヘッドと、高速で回転する円盤で構成されています。円盤の表面には、磁性体が塗布されており、磁化の状態によって0と1のデータが記録されます。磁気ヘッドは、電流を流すことで磁場を発生させ、円盤上の磁性体を磁化させることでデータを書き込みます。反対に、円盤上の磁化された部分を読み取ることで、データを読み出すことができます。ハードディスクやフロッピーディスクは、円盤を回転させることで、磁気ヘッドを円盤上の任意の位置に移動させ、広範囲にデータの読み書きを行うことができます。このように、円盤状の記録媒体は、大容量のデータを効率的に保存・読み出しすることができるため、長年にわたりデータ記録装置の主要な記録媒体として使用されてきました。