データ転送

ネットワーク

ネットワーク機器の住所録:MACアドレスとは?

近年、パソコンやスマートフォンをはじめ、インターネットに接続する機器は私たちの生活に欠かせないものとなり、その数は増加し続けています。これらの機器が膨大な情報を滞りなくやり取りするためには、それぞれの機器を正確に識別する仕組みが不可欠です。その重要な役割を担っているのがMACアドレスです。 MACアドレスは、「Media Access Control Address」の略称で、ネットワークインターフェースカードと呼ばれる、機器がネットワークに接続する際に使用する部品に割り当てられています。このアドレスは、世界中で一意に定められた番号であり、同じMACアドレスを持つ機器は存在しません。そのため、MACアドレスはネットワーク機器の「指紋」に例えられることもあります。 MACアドレスは、機器の製造段階で既に割り当てられており、原則として変更することはできません。そのため、ネットワーク管理者はMACアドレスを用いることで、特定の機器へのアクセス制限や通信の監視などを実施することができます。 しかし、MACアドレスは固定的な情報であるため、セキュリティ上のリスクも孕んでいます。悪意のある第三者にMACアドレスを盗聴されると、なりすましなどの被害に遭う可能性もあります。そのため、MACアドレスだけに頼るのではなく、パスワードなどの他のセキュリティ対策と組み合わせて利用することが重要です。
ネットワーク

インターネットの基盤技術: HTTPとは?

私たちが日々何気なく見ているウェブサイト。実はその裏側では、情報を滞りなくやり取りするための技術が使われています。その技術の一つに「HTTP」というものがあります。 HTTPは、ウェブサイトのデータが保管されているウェブサーバーと、私たちがウェブサイトを見るために使うウェブブラウザーの間を取り持つ役割を担っています。 例えば、あなたが気になるニュース記事のURLをクリックしたとします。すると、あなたのウェブブラウザーは、そのURLを基に、情報を保管しているウェブサーバーに対してデータの送信を要求します。 要求を受けたウェブサーバーは、指定されたデータを探し出し、再びあなたのウェブブラウザーに送信します。データを受け取ったウェブブラウザーは、その情報を私たちが見やすいように画面上に表示します。 このように、HTTPは私たちがウェブサイトを見るために、ウェブサーバーとウェブブラウザーの間で必要なデータのやり取りを円滑に行う役割を担っているのです。この技術のおかげで、私たちはクリック一つで世界中の情報に容易にアクセスできるのです。
ネットワーク

データ転送の守護神:CRCとその仕組み

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネットや、スマートフォン、パソコンなどの様々なデジタル機器において、データ転送は欠かせないものです。写真や動画の送受信、ウェブサイトの閲覧、オンラインゲームなど、あらゆる場面でデータは送信され、私たちの生活を支えています。 しかし、このデータ転送は、常に完璧に実行されるとは限りません。データ送信の過程では、電気的なノイズや、送信機や受信機といった機器の不具合、電波の干渉など、様々な予期せぬ要因によってデータが変化し、誤りが発生することがあります。 このデータの誤りは、場合によっては大きな問題を引き起こす可能性があります。例えば、デジタルカメラで撮影した写真データに誤りが発生すると、画像の一部が破損したり、色がおかしくなったりすることがあります。また、重要なファイルのダウンロード中に誤りが発生すると、ファイルが正しく保存されず、開けなくなったり、内容が破損したりする可能性もあります。さらに、インターネット電話やオンライン会議中にデータの誤りが発生すると、音声が途切れたり、映像が乱れたり、通信が切断されてしまうこともあります。 このように、データ転送における誤りは、私たちの生活に様々な影響を与える可能性があります。そのため、データ転送の信頼性を高めるために、誤りを検出し、修正する技術が開発され、日々進化を続けています。
ネットワーク

データ転送速度:速さの秘密

- データ転送速度とはデータ転送速度とは、その名の通り、データが移動する速さのことです。私たちが普段利用しているインターネットやパソコン、スマートフォンといったデジタル機器において、データの送受信は欠かせない要素となっています。このデータのやり取りをスムーズに行うためには、データ転送速度が非常に重要になってきます。例えば、インターネットを使って大容量の動画ファイルをダウンロードする場合を考えてみましょう。もしデータ転送速度が速ければ、ダウンロードにかかる時間は短くなり、ストレスなく動画を楽しむことができます。反対に、データ転送速度が遅いと、ダウンロードに時間がかかってしまい、快適に動画を視聴することができません。データ転送速度は、bps(ビット毎秒)という単位で表されます。一般的に、bpsの値が大きいほど、データ転送速度が速いことを示します。最近では、Gbps(ギガビット毎秒)やTbps(テラビット毎秒)といった、さらに高速なデータ転送速度も登場しており、大容量データのやり取りがよりスムーズに行えるようになっています。データ転送速度は、インターネット回線だけでなく、使用する機器やソフトウェア、ネットワークの混雑状況など、様々な要素によって影響を受けます。そのため、快適なデジタルライフを送るためには、自身の利用状況に合ったデータ転送速度を選択することが重要です。
インターフェース

シリアルATA:高速データ転送の立役者

- シリアルATA誕生の背景 パソコン内部では、ハードディスクやSSDといった記憶装置とマザーボードの間で、絶えず膨大なデータがやり取りされています。こうしたデータのやり取りをスムーズに行うために、かつてはパラレルATA(Parallel ATA、PATAとも呼ばれます)という規格が広く採用されていました。 パラレルATAは、複数のデータを同時に転送できる「パラレル転送」方式を採用しており、当時の技術としては高速なデータ転送を実現していました。しかし、技術の進歩とともに、パソコンの処理速度や記憶容量は飛躍的に向上し、パラレルATAは次第に限界を迎えるようになりました。 パラレルATAは、複数の信号線を並行して用いるため、信号間の干渉やノイズの影響を受けやすく、高速化が難しいという課題がありました。また、ケーブルが平たく幅広いため、パソコン内部のエアフローを阻害し、冷却効率を低下させるという問題もありました。 こうした背景から、より高速で信頼性が高く、そして扱いやすい新しいインターフェース規格として、シリアルATA(Serial ATA、SATA)が誕生したのです。シリアルATAは、データを1本の信号線で順番に転送する「シリアル転送」方式を採用することで、高速化とノイズ耐性の向上を実現しました。また、ケーブルも細く柔軟になり、パソコン内部のスペース効率や冷却効率の改善にも貢献しました。
ネットワーク

データの誤りを検出!周期冗長検査とは?

データのやり取りが当たり前になった現代社会では、データが正しく送受信されているかを確認することがとても重要になっています。そのための技術の一つに、周期冗長検査(CRC)というものがあります。 CRCは、データ送信の際に、元のデータに「検査用データ」を付け加えて送信する方法です。この検査用データは、元のデータの内容に基づいて、決まった計算方法で算出されます。 データを受信した側は、受信したデータそのものと、送られてきた検査用データを使って、送信側と同じ計算を行います。もし計算結果が一致すれば、データは正しく送信されたと判断できます。逆に、計算結果が一致しなければ、データ送信の過程で何らかのエラーが発生し、データが破損した可能性が高いと判断できます。 CRCは、比較的簡単な計算方法で、高い精度でデータの誤りを検出できるため、データ通信やデータ保存など、様々な場面で広く使われています。例えば、インターネットで情報をやり取りする際や、パソコン内のハードディスクにデータを保存する際などにも、このCRCが使われています。
その他

データを守るECCとは?

- ECCの概要ECCは、「Error Correcting Code」の略で、日本語では「誤り訂正符号」と呼びます。これは、デジタルデータの送信や保存中に発生する可能性のあるエラーを見つけ出し、自動的に修正する技術です。私たちの身の回りでは、デジタルデータは様々な形でやり取りされ、保存されています。例えば、インターネット上の情報閲覧、動画配信サービスの利用、スマートフォンでの写真撮影など、どれもデジタルデータのやり取りと保存を伴います。しかし、これらのデータは、送信や保存の際に、様々な要因でエラーが発生する可能性があります。原因としては、電磁波の影響や機器の故障などが考えられます。このようなエラーが発生すると、データが壊れ、情報が失われたり、正しく表示されなくなったりする可能性があります。そこで、ECCが重要な役割を果たします。ECCは、データに冗長性を持たせることで、エラーの検出と修正を可能にします。具体的には、元のデータに特定の計算を行い、チェック用のデータを追加します。データ送信や保存の際にエラーが発生した場合、このチェック用のデータを用いて、エラーの箇所を特定し、修正します。ECCは、データの信頼性を高める上で非常に重要な技術であり、特に重要な情報を扱う場面で広く活用されています。例えば、金融機関のシステムや医療機関の電子カルテシステムなど、データの正確性が求められる場面では、ECCは欠かせない技術となっています。また、近年では、スマートフォンやSSDなど、私たちが日常的に利用するデバイスにも広く搭載されるようになっています。
ネットワーク

今さら聞けないIT用語:DLって?

- DLってどんな言葉?インターネットやコンピューターをよく利用する人なら、「DL」という言葉を一度は目にしたり、耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。 「DL」は「ダウンロード」の略語で、英語の「download」を短くした表現です。では、ダウンロードとは一体どういう意味を持つ言葉なのでしょうか。 ダウンロードとは、インターネットなどのネットワークを通じて、データを取得することを指します。 例えば、ウェブサイトから画像や動画を自分のパソコンに保存したり、アプリストアからスマートフォンに新しいアプリを取り込んだりする場合が挙げられます。 このような動作を全てひっくるめて「ダウンロード」と呼びます。「ダウンロード」という言葉は少し長いため、日常会話やインターネット上では「DL」と略されることがよくあります。 「このアプリ、DLした?」のように、動詞として使われることもあれば、「このサイトから資料をDLできます」のように名詞として使われることもあります。何気なく使っている「DL」という言葉ですが、実は私たちのデジタルライフにおいて非常に重要な役割を果たしているのです。
インターフェース

CPUを介さないデータ転送: DMAとは

- DMAの概要DMAは、「Direct Memory Access」の略称で、コンピューター内部でデータを転送する仕組みの一つです。 データ転送といえば、CPUが中心となって処理を行うのが一般的です。例えば、メモリからデータを読み出して、それを周辺機器に書き込むといった作業をCPUが行います。しかし、この方法では、CPUがデータ転送の度に作業を中断しなければならず、CPUに大きな負担がかかっていました。DMAは、CPUを介さずに、メモリと周辺機器間、あるいはメモリ間で直接データを転送することを可能にします。 つまり、CPUはデータ転送の指示を出すだけで、実際のデータ転送作業はDMAコントローラーと呼ばれる専用の回路が担当します。 これにより、CPUはデータ転送中に他の処理を行うことができるため、システム全体の処理能力が向上します。DMAは、大量のデータを高速に転送する必要がある場合に特に有効です。 例えば、ハードディスクやネットワークインターフェースなど、高速なデータ転送が求められる周辺機器において、DMAは欠かせない技術となっています。 DMAの導入により、コンピューターはより多くの作業を効率的に処理できるようになり、私たちのデジタルライフを支えています。
ネットワーク

転送速度:コンピュータの性能指標

- 転送速度とは 「転送速度」とは、コンピューターと周辺機器の間や、コンピューター内部の回路において、一定時間にどれだけの量のデータを送受信できるかを示す指標です。簡単に言えば、1秒間にどれだけのデータを送受信できるかを示すもので、bps(ビット毎秒)という単位で表されます。 例えば、100Mbpsの回線速度の場合、1秒間に100メガビットのデータを送受信できることを意味します。この数値が大きいほど、多くのデータを短時間で送受信できるため、Webページの表示やファイルのダウンロードなどが速くなる傾向にあります。 転送速度は、コンピューターの処理性能だけでなく、ネットワーク環境や使用しているケーブル、接続機器など様々な要因に影響を受けます。そのため、転送速度はコンピューターの性能を測る上で重要な要素の一つとなりますが、転送速度だけでコンピューターの性能を判断することはできません。 転送速度は、インターネット回線速度やUSBメモリ、ハードディスクなどの記憶装置の性能を示す際にも用いられます。これらの機器を選ぶ際には、転送速度が速いものを選ぶことで、快適な作業環境を実現することができます。
ネットワーク

テラbps:超高速データ転送の世界

私たちが毎日当たり前のように利用しているインターネットやコンピュータネットワーク。快適に利用するためには、情報のやり取りがスムーズに行われることが重要です。この情報のやり取りの速さを表すのが「データ転送速度」です。 データ転送速度は、1秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを表しており、その単位として「bps(ビット毎秒)」が使われます。「bps」はbit per secondの略で、1秒間に送信できるデータのビット数を表しています。 例えば、「100Mbps」とあれば、これは1秒間に1億ビットのデータを送受信できることを意味します。しかし、実際にデータ量を表す際には、ビットよりも大きな単位である「バイト」が使われることが多いです。 1バイトは8ビットなので、「100Mbps」は「12.5MB/秒」と変換することができます。つまり、100Mbpsの回線速度であれば、1秒間に約12.5メガバイトのデータをダウンロードしたり、アップロードしたりすることができるのです。 データ転送速度は、利用するサービスや扱うデータの量によって求められる速度が異なります。例えば、高画質な動画をストリーミング再生する場合には、より高速なデータ転送速度が必要となります。 最近では、bpsよりもさらに大きな単位である「Gbps(ギガビット毎秒)」や「Tbps(テラビット毎秒)」といった単位も使われるようになっています。これは、通信技術の進化により、より高速なデータ転送が可能になっていることを示しています。
インターフェース

FireWire:高速デジタル接続の立役者

- FireWireとはFireWireは、ビデオカメラやハードディスクなどの映像機器や、パソコンと周辺機器を繋ぐための、高速なデータ転送を可能にする規格です。正式にはIEEE1394という名前が付けられています。しかし、Apple社が開発中に使用していたFireWireという呼び名が広く普及したため、現在ではIEEE1394とFireWireは、ほぼ同じ意味で使われています。 FireWireは、従来のUSB接続よりも高速なデータ転送速度を誇り、特に大容量の動画データのやり取りに適しています。そのため、デジタルビデオカメラや外付けハードディスクなどの接続に広く利用されてきました。また、複数の機器を数珠つなぎに接続できるのも特徴の一つです。この機能により、パソコンを介さずに機器同士でデータのやり取りを行うことも可能です。 FireWireは、USBの普及や技術の進歩により、徐々にその姿を消しつつあります。しかし、高速なデータ転送速度や、機器同士の接続の容易さといった利点から、現在でも一部の機器で採用され続けています。
ネットワーク

インターネットの基盤技術 TCP/IPとは

- TCP/IPとは TCP/IPとは、世界中のコンピューターが情報をやり取りするために必要な共通ルールです。インターネットや会社内のネットワークなど、様々なネットワークで使われています。 インターネットに接続されたコンピューターは、このTCP/IPというルールに従ってデータを送受信しています。たとえ遠く離れた場所にあるコンピューター同士でも、この共通ルールのおかげで問題なく情報をやり取りできるのです。 TCP/IPは、二つの重要な要素から成り立っています。 * -TCP- データを確実に送受信するためのルールです。データを小さなパケットと呼ばれる単位に分割して送信し、受け取った側で順番通りに組み立て直します。また、途中でデータが失われた場合は再送を要求するなど、確実なデータの受け渡しを保証します。 * -IP- データの送り先を指定するためのルールです。インターネット上の各コンピューターは、住所のような役割を持つIPアドレスを持っています。IPはこのIPアドレスを使って、データが正しい相手に届くように制御します。 このように、TCP/IPは現代のインターネット社会において欠かせない基盤技術となっています。私達が毎日当たり前のようにインターネットを利用できるのも、このTCP/IPのおかげと言えるでしょう。
ネットワーク

インターネットの信頼性を支えるTCPとは

私たちが毎日当たり前のように利用しているインターネット。例えば、ウェブサイトを見たり、メールを送ったり、動画を見たりするのも、全てインターネットを通じて膨大な量のデータがやり取りされています。 インターネット上では、これらのデータはバラバラに送受信されるのではなく、決められたルールに従ってやり取りされます。このルールを「プロトコル」と呼びます。 様々なプロトコルの中でも、データ転送において特に重要な役割を担っているのが「TCP」というプロトコルです。TCPは、データの送信元と送信先のコンピュータの間で、データが正しく送受信されるよう、交通整理のような役割を担っています。 例えば、TCPは、大きなデータを小さなデータに分割して送信し、受信側で元のデータに復元する役割も担っています。また、データが途中で失われていないかを確認する機能も備えており、もしデータが失われていた場合には、再送するように指示を出します。 このようにTCPは、インターネット上での確実なデータ転送を支える、なくてはならない存在と言えるでしょう。
インターフェース

高速データ転送の立役者:1394とは?

1394と聞いても、一体何のことだろうと首を傾げる方のほうが多いかもしれません。しかし、IEEE1394、FireWire、i.LINKといった名前を耳にすれば、「ああ、あの技術のことか」と思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。 1394は、これらの名称で知られる高速データ転送規格です。従来のUSBが登場する以前から、デジタルビデオカメラやハードディスクなどの周辺機器をパソコンに接続するための規格として広く普及していました。 特に、大容量の動画データのやり取りを高速で行えるという点が、デジタルビデオカメラの普及と相まって大きなメリットとなりました。USBに比べて接続できる機器の数は少ないものの、その高速性と信頼性の高さから、プロの現場でも愛用されてきました。 しかし、時代の流れとともに、より高速なデータ転送規格が登場したこともあり、1394は徐々にその姿を消しつつあります。現在では、USBが高速化と汎用性を高め、主役の座を奪う形となっています。
ネットワーク

データ転送速度bpsって?

- bpsとは bpsは「bits per second」の略で、一秒間にどれだけの量のデータを送ることができるのかを表す単位です。 コンピュータの世界では、文字や画像、音声といったあらゆる情報は、すべて「0」と「1」の組み合わせで表現されます。この「0」と「1」の一つ一つを「ビット」と呼び、デジタルデータにおける最小単位となっています。 bpsはこのビットを基準として、一秒間にどれだけの量のビットを送ることができるのかを表しています。例えば、10bpsであれば一秒間に10ビット、100bpsであれば一秒間に100ビットのデータを送ることができるということです。 つまり、bpsの値が大きければ大きいほど、より多くのデータを短時間で送ることができる、すなわち高速なデータ転送が可能ということになります。インターネット回線を選ぶ際や、大容量のファイルを送受信する際などには、bpsの値が重要な指標となるでしょう。
インターフェース

機器との接続をシンプルに!クレードルの利便性

- クレードルとは?携帯情報端末や音楽プレーヤー、携帯電話、デジタルカメラなど、持ち運びに便利な機器が増えてきました。これらの機器は、外出先でも手軽に使えることが魅力ですが、充電やデータのやり取りをするには、パソコンやコンセントに接続する必要があります。しかし、小さな機器の接続端子にケーブルを繋ぐ作業は、意外と面倒に感じることもあります。そこで便利なのが「クレードル」です。クレードルは、機器本体を置くだけで、パソコンやコンセントとの接続を可能にする周辺機器です。見た目は、機器を載せるための台のような形状をしています。クレードルを使うことで、ケーブルの抜き差しをする手間が省け、スムーズに充電やデータのやり取りができます。クレードルは、主に充電台としての役割を果たします。機器をクレードルに置くだけで充電が開始されるため、ケーブルを接続する手間が省けます。また、クレードルによっては、パソコンと接続することで、データの同期やバックアップを自動的に行う機能が備わっているものもあります。さらに、クレードルは、機器を立てかけておくスタンドとしての役割も果たします。動画を見たり、音楽を聴いたりする際に、クレードルに立てかけておけば、画面を見ながら操作することができます。このように、クレードルは、携帯機器をより便利に、快適に使うためのアイテムと言えるでしょう。
インターフェース

DMA入門:高速データ転送を支える技術

- DMAとはDMAは、-直接メモリアクセス-を意味する「Direct Memory Access」の略称です。この技術は、コンピュータシステムにおいて、CPUを介さずに、周辺機器がメモリに直接データを読み書きすることを可能にします。従来のデータ転送方式では、CPUが間に入り、周辺機器とメモリの間でデータのやり取りを仲介していました。例えば、ハードディスクからデータを読み込む場合、CPUがハードディスクにデータの読み込みを指示し、読み込んだデータをメモリに書き込むといった処理を逐一行っていました。しかし、DMAを利用すると、このデータ転送処理をCPUに代わってDMAコントローラと呼ばれる専用の回路が担います。これにより、CPUはデータ転送に関与することなく、他の処理に専念できるようになります。例えば、CPUはデータ転送を待っている間に、アプリケーションの実行や他の処理を行うことができます。DMAの導入は、システム全体の処理速度の向上とCPUの負荷軽減に貢献します。特に、大量のデータを扱う場合や、高速なデータ転送が求められる場合に大きな効果を発揮します。例えば、動画編集やゲームなど、リアルタイム処理が必要なアプリケーションにおいて、スムーズな動作を実現するためにDMAは欠かせない技術となっています。
ネットワーク

ビットレート:デジタルデータの流量を理解する

- ビットレートとはデジタルの世界では、音声や動画、画像などのデータはすべて0と1の組み合わせで表現されています。この0と1を表す最小単位を「ビット」と呼びます。ビットレートは、このビットが1秒間にどれだけの量、処理または転送されるかを示す単位で、「bps(bits per second)」という単位を使って表します。例えば、インターネット回線でよく目にする「10Mbps」という表記は、「1秒間に1000万ビットのデータを転送できる」ことを意味します。つまり、ビットレートが高いほど、より多くのデータを短時間で処理したり、転送したりすることができるのです。このビットレートは、インターネットの速度だけでなく、動画や音声の品質にも大きく関わってきます。例えば、高画質の動画はより多くの情報量を持つため、高ビットレートで転送する必要があります。逆に、低ビットレートの場合は、データ量を圧縮するため画質や音質が低下する可能性があります。このように、ビットレートはデジタルデータの処理や転送速度を表す重要な指標であり、インターネットや動画配信サービスなど、様々な場面で利用されています。
ネットワーク

データ伝送の効率を左右する「ビット効率」

- ビット効率とはデータのやり取りをするとき、できるだけ少ないデータ量で多くの情報を送りたいというのは自然な発想です。 この考え方を表す指標の一つに「ビット効率」があります。ビット効率とは、データ転送の効率性を示す指標で、具体的には1ビットあたりにどれだけの情報量を詰め込めるかを表しています。 ビット効率が高いほど、少ないデータ量で多くの情報を伝えることができます。例えば、高画質の動画配信を考えてみましょう。 画質を落とさずに配信するためには、通常は大量のデータが必要です。 しかし、ビット効率の高い動画圧縮技術を用いることで、画質を維持したままデータ量を大幅に削減できます。 これにより、視聴者はストレスなくスムーズに動画を楽しむことができるのです。このように、ビット効率は動画配信だけでなく、音声データや画像データなど、様々なデータ転送において重要な役割を担っています。 限られた通信容量を有効活用するため、日々、よりビット効率の高い技術の開発が進められているのです。
ネットワーク

ギガbps:高速データ転送の鍵

- ギガbpsとは 「ギガbps」とは、インターネット回線などの速度を表す単位の一つで、「ギガビット毎秒」を省略した言葉です。この速度は、一秒間にどれだけの量のデータを送受信できるかを示す指標となります。 「ギガ」は「ギガビット」のことで、データ量を表す単位の一つです。1ギガビットは、約10億ビットに相当します。「ビット」はコンピューターが扱うデータの最小単位です。 「bps」は「bits per second」の略で、「一秒間に送信できるビット数」を意味し、データ転送速度を表す単位として広く使われています。 つまり、「ギガbps」は「一秒間に何十億ビットものデータを送受信できるのか」を示す指標と言えます。インターネット回線の速度が速ければ、それだけ多くのデータを短時間で送受信できるため、動画視聴やオンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなどを快適に楽しむことができます。 近年では、光回線の普及により、1ギガbpsを超える高速なインターネット回線が提供されるようになり、より快適なインターネット環境が実現しています。
ネットワーク

データを守る invisible hero: 誤り訂正符号

スマートフォンやパソコン、インターネットなど、現代社会はデジタルデータなしでは成り立ちません。写真、動画、メール、買い物の履歴など、あらゆる情報がデジタルデータとして扱われています。 これらのデジタルデータは、様々な経路を通ってやり取りされています。例えば、遠く離れた友人へのメールは、光ファイバーや電波など、いくつもの中継地点を経由して届けられます。 しかし、データのやり取りの過程では、ノイズや障害によってデータが破損してしまうことがあります。光ファイバーの断線や電波の干渉など、様々な要因が考えられます。データが破損すると、写真が見られなくなったり、メールが届かなかったり、といった問題が発生します。 そこで活躍するのが「誤り訂正符号」です。誤り訂正符号とは、データに冗長性を持たせることで、データが破損した場合でも、元のデータを復元できるようにする技術です。例えば、元のデータに特定の計算を行い、その結果をデータに付け加えて送信します。受信側では、受け取ったデータに対して同じ計算を行い、その結果と、付け加えられたデータとを比較することで、データが破損しているかどうかを検知し、破損箇所を特定して修復することができます。 誤り訂正符号は、デジタル社会を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
ネットワーク

通信速度の単位「キロbps」とは?

日々インターネットを利用する中で、「Mbps」や「Gbps」といった単位を目にしない日はないでしょう。家電量販店に行けば、無線LANルーターのパッケージに「最大1Gbps!」と大きく書かれているのも見かけます。これらの単位は、1秒間にどれだけの量のデータを送ったり受け取ったりできるかを示すもので、インターネット回線やネットワーク機器の性能を表す重要な指標となっています。回線速度が速いほど、大きな値になることは想像に難くありません。しかし、いざ「キロbps」や「メガbps」といった具体的な単位を目にした時に、それがどれほどの速度なのか、実感を持って理解できる人は少ないのではないでしょうか。 今回は、これらの単位の中でも基本となる「キロbps」について、詳しく解説していきます。まずは、「bps」が「bit per second」の略で、1秒間に送受信できるデータ量の最小単位である「ビット」の数を表していることを押さえておきましょう。そして、「キロ」は千倍を意味しますので、「キロbps」は1秒間に千ビットのデータを送受信できる速度ということになります。例えば、100キロbpsの回線であれば、1秒間に100,000ビット、つまり約12.5キロバイトのデータを送受信できる計算になります。この速度が実際にはどれほどのものなのか、具体的な例を挙げながら見ていきましょう。
インターフェース

コンピュータの心臓部をつなぐ道!外部バスを解説

コンピュータは様々な部品が組み合わさって動作していますが、それぞれの部品がバラバラに動いているわけではありません。情報をやり取りすることで、初めてひとつのシステムとして機能します。この部品間の情報伝達の役割を担っているのが「バス」です。 バスは、コンピュータ内部の様々な部品を結ぶ、言わば「高速道路」のようなものです。CPUやメモリ、ハードディスクといった主要な部品はこの高速道路に接続され、データをスムーズに送受信しています。バスが扱うデータは、計算結果や命令、画像や音声など多岐に渡り、コンピュータ内部を目まぐるしく行き交っています。 この高速道路であるバスには、いくつかの種類があります。例えば、CPUとメモリ間のような、特にデータ転送速度が求められる場所には「専用バス」が用いられます。一方、ハードディスクやキーボードなど、比較的低速なデバイスとの接続には「汎用バス」が使われます。このように、データの重要度や転送速度に応じて、異なる種類のバスを使い分けることで、コンピュータは効率的に動作しているのです。