ドットインパクトプリンター

インターフェース

ドットマトリックスプリンター:懐かしの印刷技術

- ドットマトリックスプリンターとはドットマトリックスプリンターは、その名の通り「ドット(点)」を組み合わせて文字や図形を印刷するプリンターです。印字の仕組みは、印字ヘッドに搭載された小さなピンが、インクリボンを介して紙にインクを打ち付けるというものです。このピンが無数に打たれた点が集まることで、文字や画像が浮かび上がってきます。かつてはオフィスや家庭で広く利用され、書類作成や帳票出力など、様々な用途で活躍していました。現在では、インクジェットプリンターやレーザープリンターの普及により、その姿を見る機会は少なくなりました。しかし、複写式の伝票発行など、複数の用紙に同時に印字できる「複写機能」が必要な場面では、今でも根強い需要があります。ドットマトリックスプリンターの魅力は、そのシンプルながらも堅牢な構造にあります。複雑な機構を持たないため、故障が少なく、長期間にわたって安定した性能を発揮します。また、ランニングコストが低い点も大きなメリットです。インクジェットプリンターのようにインクカートリッジを頻繁に交換する必要がなく、経済的です。近年では、印刷品質が向上した製品も登場しており、従来のドットマトリックスプリンターのイメージを覆す高精細な印刷を実現しています。
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ドットインパクトプリンター:その仕組みと衰退の理由

- ドットインパクトプリンターとはドットインパクトプリンターとは、その名の通り、点(ドット)を紙に打ち付けて印刷するプリンターのことです。印字の仕組みはタイプライターと似ており、インクをしみ込ませたリボンに、小さなピンが並んだ印字ヘッドを打ち付けることで、紙にドット状にインクを転写します。このピンが並んだ部分を「印字ヘッド」と呼び、プリンターによってピンの数は異なります。一般的に、ピンの数が多いほど、より高精細な印刷が可能となります。ドットインパクトプリンターは、1970年代から1980年代にかけて広く普及しました。当時は、パソコンやワープロ専用機などで広く利用され、現在でも、その耐久性の高さや、複写式の伝票類を発行できるといった特徴から、銀行や病院、運送会社など、様々な場所で利用されています。ドットインパクトプリンターの最大のメリットは、その耐久性の高さです。構造がシンプルで、可動部分が少ないため、故障が少なく、長期間にわたって使用することができます。また、インクジェットプリンターやレーザープリンターのように、インクやトナーが不要なため、ランニングコストを抑えることができます。さらに、複写式の伝票を発行する際に、一度に複数枚印刷できるという利点もあります。一方で、ドットインパクトプリンターは、インクジェットプリンターやレーザープリンターと比較すると、印刷速度が遅く、印刷品質も劣るというデメリットがあります。また、動作音が大きく、カラー印刷に対応していないという点もデメリットとして挙げられます。このように、ドットインパクトプリンターには、メリットとデメリットの両方があります。そのため、導入を検討する際には、用途や目的に合わせて、他のプリンターと比較検討することが重要です。
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シリアルプリンター:1文字ずつ印刷する仕組み

- シリアルプリンターとはシリアルプリンターとは、文字や画像を一度に印刷するのではなく、一文字ずつ、あるいは小さな点単位で順番に印刷していく仕組みのプリンターのことです。かつて広く使われていた、印字ハンマーでインクを叩きつけて印刷するドットインパクトプリンターや、現在も家庭やオフィスで活躍しているインクジェットプリンターなどが、このシリアルプリンターに分類されます。これらのプリンターは、コンピューターから送られてくるデータも、一度にまとめてではなく、1ビットずつ順番に受け取って印刷を行います。データの送信方法には、主にシリアル方式という方法が用いられます。これは、一本の電線を介して、データ信号を時間差で一列に並べて送る方式です。シリアルプリンターは、構造が比較的単純であるため、製造コストを抑えやすいというメリットがあります。また、印刷速度は遅くなりますが、高精細な印刷が可能であるという特徴も持っています。そのため、写真やイラストなど、細かな表現が求められる印刷物にも適しています。一方で、大量の文書を高速で印刷するのには不向きです。近年では、一度に一行または一ページ分のデータをまとめて印刷できるページプリンターも普及しており、用途に合わせて使い分けられています。
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インクリボン:懐かしのドットプリンタを支える縁の下の力持ち

- インクリボンとは?インクリボンと聞いて、一体どんな物を想像するでしょうか? かつて広く使われていたパソコンを思い浮かべた方は、きっと懐かしい記憶が蘇ってくるのではないでしょうか。 インクリボンとは、ドットインパクトプリンターや熱転写プリンターといった、印字の際に機械的な衝撃を利用するプリンターで使われていた、インクを染み込ませた帯状の布やフィルムのことを指します。パソコンで作成した文書やデータを印刷する際に、このインクリボンが必要不可欠でした。 インクリボンは、プリンターの印字ヘッドと紙の間に挟まれ、印字ヘッドからの衝撃によってインクが転写され、文字や図形が紙の上に表現されます。 インクリボンの種類は、プリンターの種類や用途によって異なり、布地にインクを染み込ませたものや、フィルムにインクを塗布したものなど、様々なタイプが存在しました。しかし、近年では、インクジェットプリンターやレーザープリンターといった、より高画質で高速な印刷が可能なプリンターが普及したため、インクリボンが使われる機会は少なくなってきています。 一昔前には、パソコンの周辺機器として欠かせない存在であったインクリボンも、時代の流れとともに、その姿を消しつつあります。