ビットマップフォント:懐かしのドット文字の世界
私たちが毎日見ているコンピューターの画面。一見すると滑らかで連続的な画面に見えますが、実は非常に小さな点が集まって表示されていることをご存知でしょうか。この小さな点のことを「画素」、英語では「ピクセル」と呼びます。
画面に映る文字も、写真も、動画も、すべてこのピクセルの集まりで表現されています。一つ一つのピクセルは、赤、緑、青の光の三原色の組み合わせで色を作り出し、無数のピクセルが組み合わさることで、私たちは滑らかで色彩豊かな映像を見ることができるのです。
初期のパソコンやゲーム機でよく見られた、どこか懐かしさを感じさせる文字表示。これは「ビットマップフォント」と呼ばれる技術が使われており、この技術もピクセルが重要な役割を担っています。ビットマップフォントは、文字を構成するピクセル一つ一つを、色があるかないか(1か0か)の情報で表現することで文字を表示します。そのため、文字を拡大すると、ピクセルの粗さが目立ち、どこかレトロな雰囲気を感じさせる表示となるのです。