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無線LANの要!APとは?

- APの概要APとは、アクセスポイントの日本語訳で、無線で繋がる区域を作るための機械のことです。 パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを無線でインターネットに接続するためには、このAPが欠かせません。自宅やオフィスなどで無線でインターネットを利用できるのは、APが設置されているおかげなのです。APは、電線を経由してインターネットと接続された機械からデータを受け取り、それを電波に変換して各端末に届けます。 逆に、各端末から送られてきたデータも電波から電線経由で送れるデータに変換して、インターネットに送り返します。 このようにAPは、無線と有線の橋渡し役として、私たちが快適にインターネットを利用できる環境を提供してくれているのです。APは、家電量販店やインターネット通販などで手軽に購入することができます。 自宅にインターネット回線を引いていれば、APを設置することで、簡単に無線LANの環境を構築することができます。
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マルチキャストで効率的なデータ配信

- マルチキャストとは複数の機器がネットワークに接続されている場面を想像してみてください。例えば、会社のオフィスで、複数の社員がそれぞれのパソコンを使って仕事をしています。この時、各パソコンはネットワークを通じて、他のパソコンやサーバーとデータのやり取りを行います。従来の通信方式であるユニキャストでは、1台の機器から別の1台の機器にのみデータを送信します。例えば、社員Aさんが社員Bさんに資料を送信する場合、AさんのパソコンからBさんのパソコンに向けてのみデータが送信されます。これは、手紙を特定の相手に宛てて送るようなイメージです。一方、マルチキャストは、特定の複数の機器に対して、同時に同じデータを送信する通信方式です。例えば、社員Aさんが、同じ部署の社員Bさん、Cさん、Dさんに同じ資料を同時に送信したい場合、マルチキャストを使うと便利です。これは、街頭で複数の人にチラシを配るようなイメージです。ユニキャストで同じデータを複数に送信する場合、送信元の機器は、宛先ごとに個別にデータを送信する必要があります。そのため、ネットワーク上には同じデータが複数流れることになり、無駄が生じてしまいます。一方、マルチキャストでは、送信元の機器は一度だけデータを送信するだけで済みます。ネットワーク上を流れるデータ量が減るため、ネットワークの混雑を緩和し、通信速度の低下を防ぐことができます。このように、マルチキャストは、ネットワークの帯域幅を効率的に利用できるため、動画配信やオンライン会議など、一度に多くの機器に同じデータを送信する必要がある場合に有効な技術です。
ネットワーク

ポート番号を分かりやすく解説!

私たちが普段生活する現実世界には、家がどこにあるのかを示す住所が存在します。同じように、インターネットに接続されたコンピューターにも、世界中で唯一無二の住所が割り当てられています。この住所は「IPアドレス」と呼ばれ、数字の羅列で表されます。 インターネット上の住所を例えるなら、例えば「〇〇県△△市□□1-2-3」のようなものです。現実世界の住所が、都道府県や市町村、番地などを組み合わせて特定の家を特定できるように、IPアドレスもまた、ネットワーク上のどのコンピューターなのかを一意に特定することができます。 このIPアドレスのおかげで、私たちは世界中の様々なコンピューターと情報をやり取りすることができます。例えば、ウェブサイトを閲覧するのも、メールを送受信するのも、動画を視聴するのも、すべてこのIPアドレスを介して行われています。インターネット上の住所ともいえるIPアドレスは、世界中のコンピューターを繋ぐための重要な役割を担っているのです。
インターフェース

データの入り口と出口:ポートを理解する

「ポート」と聞いて、海の近くに作られた、船が停泊する場所を思い浮かべる人は多いでしょう。ITの世界におけるポートも、ある種の「港」のような役割を担っています。コンピューターは、このポートを通じて外部とデータのやり取りを行います。イメージとしては、コンピューターに設置されたたくさんの扉と、その扉に割り振られた番号がポート番号です。 コンピューター同士が通信する際、単にデータを送受信するだけでなく、どのアプリケーションと通信するのかを指定する必要があります。例えば、ホームページを閲覧する際には、Webサーバーに対してデータを送信します。この時、Webサーバーの80番ポートに接続することで、Webページのデータを受け取ることができます。もし、別のポート番号に接続してしまうと、目的のデータを受け取ることができません。 ポート番号は、0から65535までの数字で表され、用途に応じてあらかじめ番号が決められています。例えば、Webサーバーは80番ポート、メールサーバーは25番ポートといったように、それぞれ異なる番号が割り当てられています。このように、ポートはコンピューターが外部と正しくデータのやり取りを行うために必要不可欠なものです。
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FQDN:インターネットにおける住所表示を理解する

- FQDNとは?FQDNは、「Fully Qualified Domain Name」の略称で、日本語では「完全修飾ドメイン名」と表現します。これは、インターネット上で特定のコンピューターやサーバーなどを一意に識別するための名前であり、いわばインターネット上の住所のような役割を果たします。ウェブサイトを閲覧する際に入力するURLの一部にも、FQDNが含まれています。例えば、「https//www.example.com」というURLの場合、「www.example.com」の部分がFQDNです。FQDNは、ピリオドで区切られた複数の階層構造で構成されています。上記の例では、「com」がトップレベルドメイン、「example」がセカンドレベルドメイン、「www」がホスト名に該当します。このように、FQDNは、右側から左側に向かって階層が上位となり、より広範な範囲を表すという特徴があります。FQDNは、DNS(ドメインネームシステム)と呼ばれるシステムによって管理されており、IPアドレスと対応付けられています。私たちは普段、ウェブサイトにアクセスする際に数字の羅列であるIPアドレスを直接入力する代わりに、覚えやすいFQDNを使用しています。これは、DNSがFQDNをIPアドレスに変換する役割を担っているためです。このように、FQDNはインターネット上で重要な役割を果たしており、私たちがウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりする際に欠かせない要素となっています。
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分かりやすく解説!ホスト名とは?

- ホスト名って何? インターネットの世界では、それぞれのコンピューターを特定するために、IPアドレスと呼ばれる数字の羅列が用いられています。しかし、このIPアドレスは人間にとって、非常に覚えにくく、扱いづらいものです。そこで、人間がもっと簡単にコンピューターを識別できるように、それぞれのコンピューターに名前をつけるようになりました。これが「ホスト名」です。 例えるなら、IPアドレスは家の住所の番地のようなもので、ホスト名は家の表札に書かれている名前のようなものです。番地を聞いてもどの家かわかりにくいですが、表札の名前を見ればすぐにどこの家かわかりますよね。 ホスト名は、インターネットを利用する上で、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信など、様々な場面で利用されています。ウェブサイトのアドレスを入力する際に目にする「www.example.com」のような文字列も、ホスト名の一種です。 このように、ホスト名は、複雑なネットワークの世界を人間にとってわかりやすいものにするために欠かせない役割を果たしているのです。
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電子メール送信を支えるSMTPサーバーとは

私たちは日々、何気なく電子メールを送受信していますが、その裏側では、手紙を届ける郵便システムのように、複雑な仕組みが動いています。 まず、あなたがメールソフトを使って送信ボタンを押すと、あなたのメールは、メールサーバーの一種であるSMTPサーバーに届けられます。このSMTPサーバーは、いわば郵便局のような役割を担っており、宛先のメールサーバーへメールを配送する責任者です。 宛先のメールサーバーは、メールを受け取ると、それを受信者のメールボックスに保管します。そして、受信者がメールソフトを開くと、メールボックスに保管されていたメールが表示される仕組みです。 このように、電子メールは、送信者のメールソフトからSMTPサーバー、宛先のメールサーバー、そして受信者のメールソフトという複数のシステムを経由して、届けられます。この過程は、インターネット上で瞬時に行われるため、私たちは普段意識することはありませんが、見えないところで多くのシステムが連携して動作しているのです。
その他

生活を便利にする情報家電の世界

- 情報家電とは従来の家電製品は、ただ決められた機能を果たすだけの存在でした。しかし、インターネットの普及により、家電製品にも大きな変化が訪れました。それが「情報家電」の登場です。情報家電とは、冷蔵庫や洗濯機、テレビといった従来の家電製品に、インターネット接続機能を組み込むことで、より便利で快適な暮らしを実現する製品のことを指します。例えば、インターネットに接続できるテレビがあれば、お茶の間でくつろぎながら世界中のニュースや天気予報をリアルタイムで知ることができます。また、見逃したドラマや話題の映画を好きな時に楽しむことも可能です。さらに、家族や友人とのビデオ通話を大画面で楽しむこともできます。情報家電の魅力は、テレビだけにとどまりません。スマートフォンアプリと連携することで、外出先からエアコンの温度調節や照明のオンオフができるようになり、帰宅前に快適な空間を作り出すこともできます。また、冷蔵庫内の食材をスマートフォンで確認し、足りないものを買い物リストに追加することも可能です。このように、情報家電は、家電製品に新たな価値と可能性をもたらし、私たちの生活をより豊かに、そして快適にするための革新的な技術と言えるでしょう。
ネットワーク

ネットワークの中心!ホストコンピューターとは?

コンピューターの世界では、複数の機器がネットワークでつながり、情報をやり取りすることで様々な作業を行います。そのネットワークにおいて、中心的な役割を担い、全体を統括するのが「ホストコンピューター」です。 ホストコンピューターは、ネットワークに接続された他のコンピューターや端末からの要求に対して、様々な処理や演算をまとめて担当します。例えるなら、ネットワークという舞台における「司令塔」のような存在と言えるでしょう。 具体的には、他のコンピューターから送られてくるデータの受信や、逆に他のコンピューターへデータを送信する役割を担います。また、ネットワーク上でファイルを共有したり、アプリケーションを提供したりするのもホストコンピューターの重要な役割です。 このように、ホストコンピューターはネットワーク全体の動作を制御し、円滑な情報共有を支えるという重要な役割を担っています。ネットワークに接続された機器がスムーズに連携して動作するためには、ホストコンピューターの存在が不可欠と言えるでしょう。
ネットワーク

意外と知らない?「ホスト」って一体何者?

「ホストコンピューター」や「ホストサーバー」といった言葉を、あなたも耳にしたことはありませんか? 情報技術の分野では、日常的に使われている言葉ですが、改めて「ホストって何?」と問われると、はっきりと説明するのは難しいかもしれません。 実は、私たちが毎日当たり前のように使っているホームページや電子メールも、この「ホスト」という存在なしでは成り立ちません。 今回は、縁の下の力持ちとして、なくてはならない存在である「ホスト」の真の姿と、その役割について詳しく解説していきます。 インターネットの世界では、様々な情報がやり取りされていますが、「ホスト」は、これらの情報を保管したり、他のコンピューターに提供したりする役割を担っています。 例えば、あなたがウェブサイトを閲覧する際、あなたのコンピューターは、ウェブサイトの情報を保管している「ホスト」に対して、データの送信を要求します。 「ホスト」は要求に応じて、ウェブサイトのデータを送り返し、あなたのコンピューターはそのデータを読み取って画面に表示します。 このように、「ホスト」は、インターネット上での情報のやり取りを陰ながら支える、非常に重要な役割を担っているのです。
データベース

住民基本台帳ネットワークシステム:その役割と仕組み

- 住民基本台帳ネットワークシステムとは住民基本台帳ネットワークシステムとは、日本全国の市区町村や都道府県、行政機関が住民に関する情報を安全かつ迅速に共有するための重要なシステムです。このシステムは、従来の紙媒体での管理されていた住民基本台帳の情報を電子化し、専用のネットワークを通じてやり取りできるようにすることで、様々な行政サービスの基盤となっています。従来、住民票の取得や転入・転出などの手続きには、多くの時間と手間がかかっていました。しかし、住民基本台帳ネットワークシステムの導入により、これらの手続きが大幅に簡素化され、窓口での待ち時間の短縮や、手続きに必要な書類の削減などが実現しました。また、情報共有の範囲が広がることで、行政機関間での連携が強化され、よりきめ細やかな住民サービスの提供が可能となりました。例えば、災害発生時などには、被災者の情報が迅速に共有されるため、迅速な救助活動や支援活動に役立ちます。さらに、住民基本台帳ネットワークシステムは、個人情報の保護にも十分配慮して設計されています。アクセス権限の厳格な管理や、データの暗号化など、高度なセキュリティ対策が施されており、住民の大切な情報が不正アクセスや漏洩から守られています。住民基本台帳ネットワークシステムは、日本の行政サービスを支える重要なインフラとして、今後も進化を続けていくことが期待されています。
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暮らしを支える基盤、住基ネットとは?

- 住民にとって身近な存在、住基ネット 「住基ネット」とは、「住民基本台帳ネットワークシステム」の省略形で、住民票や印鑑登録証明書などを発行する行政手続きを迅速に行うためのシステムです。2002年から運用が開始され、全国の市区町村役場とオンラインで繋がっています。 このシステム導入以前は、住民票を取得する際に、実際に住民登録をしている市区町村役場へ出向く必要がありました。そのため、遠方に住んでいる場合や、仕事などで忙しい場合は、手続きに時間と手間がかかっていました。 しかし、住基ネット導入により、全国どこの市区町村役場でも、住民票の取得や転入・転出手続きがスムーズに行えるようになりました。これは、住基ネットを通じて、全国の市区町村が住民に関する情報をリアルタイムで共有できるようになったためです。 住基ネットは、私たちにとって身近な行政サービスを大きく変え、より便利なものにしました。引っ越しや手続きの際に、その恩恵を感じている人も多いのではないでしょうか。
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ネットワークを分割! VLANの基本とメリット

- 仮想的なネットワークで柔軟な接続を実現するVLANとは? VLAN(Virtual LAN)は、物理的なネットワークの配線にとらわれずに、論理的にネットワークを分割する技術です。 従来のネットワークでは、同じ場所に物理的に接続された機器は、自動的に同じネットワークに属していました。例えば、同じオフィス内の機器は、同じネットワークに接続され、互いに自由に通信できました。 しかし、VLANを使うことで、この常識が変わります。VLANは、物理的な場所ではなく、論理的なグループ分けでネットワークを構築します。 建物の異なる階にある機器や、地理的に遠く離れた場所にある機器であっても、同じVLANに所属させることで、あたかも同じネットワーク上にあるかのように通信できるようになります。 例えば、東京と大阪に拠点を持つ企業の場合、従来であれば別々のネットワークとして管理する必要がありました。しかし、VLANを使えば、地理的に離れていても、東京の本社と大阪支店を同じVLANに接続することで、あたかも同じ場所にあるかのようなスムーズな通信が可能になります。 このように、VLANは物理的な制約を超えて、柔軟で効率的なネットワーク構築を実現する技術なのです。
ネットワーク

インターネットの住所録 – 名前解決とは?

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したり、動画を楽しんだり。その裏側では、実は多くのコンピュータが複雑な情報のやり取りを行っています。 では、世界中に散らばる膨大な数のコンピュータは、どのようにして互いを識別し、情報をやり取りしているのでしょうか? そのために使われているのが「IPアドレス」と呼ばれるものです。これは、人間でいうところの住所のような役割を果たします。しかし、コンピュータの世界では、住所は数字の羅列で表されます。例えば、「192.168.0.1」といった具合です。 人間にとって、この数字の羅列を覚えることは容易ではありません。そこで、私たちが普段使う「example.com」といった分かりやすい文字列と、コンピュータが使う複雑な数字の羅列であるIPアドレスとを変換する仕組みが必要となります。この役割を担うのが「DNSサーバー」と呼ばれるものです。 DNSサーバーのおかげで、私たちは複雑な数字を意識することなく、快適にインターネットを利用できるのです。
記憶装置

NASで変わる!快適データ共有の世界

- NASとは?NASは、ネットワークに接続された記憶装置と考えると分かりやすいでしょう。インターネット回線に直接接続することで、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、様々な機器からデータの保存や読み出しが可能になります。従来の外付けハードディスクは、USBケーブルで1つの機器に接続して使うのが一般的でした。しかしNASは、家庭やオフィス内のネットワークに接続することで、複数の機器から同時にアクセスできる点が大きな違いです。例えば、家族写真や動画をNASに保存しておけば、家族それぞれのスマホやパソコンから、いつでもどこでも閲覧や編集が可能になります。また、オフィスでNASを活用すれば、重要な資料を共有フォルダに保存し、同僚と共同作業を進める際にも便利です。このようにNASは、従来の外付けハードディスクよりも利便性が高く、特に複数の機器でデータを共有する機会が多い家庭やオフィスにとって、非常に便利な選択肢と言えるでしょう。
ネットワーク

トラフィック:インターネットの道案内

- トラフィックとは インターネットの世界では、目に見えないデータが通信回線と呼ばれる道を通り、様々な場所へと届けられています。 このデータの流れを「トラフィック」と呼びます。 例えば、私たちがウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりする際、文字や画像などのデータがインターネットという広大な道路を移動します。 このデータの流れが多い状態を「トラフィックが多い」と表現し、道路で例えるなら、多くの車が行き交う交通量の多い状態を想像すると分かりやすいでしょう。 トラフィック量は、ウェブサイトやアプリケーションの使いやすさに大きく影響します。 道路と同じように、データが流れる道である通信回線にも処理能力に限界があります。そのため、トラフィックが集中すると、データの伝送速度が遅くなり、ウェブサイトの表示に時間がかかったり、動画がスムーズに再生されなくなったりするなど、快適な利用を妨げる原因となります。 反対に、トラフィックが少ない場合は、データの流れがスムーズになり、快適にインターネットを利用できます。このように、トラフィックはインターネットを快適に利用するために重要な要素の一つと言えます。
ネットワーク

インターネットの住所帳、DNSってなに?

日々何気なく閲覧しているウェブサイトですが、裏側ではコンピュータがウェブサイトの所在地を特定する仕組みが働いています。ウェブサイトの所在地を示す情報こそが「住所」であり、インターネット上では「IPアドレス」と呼ばれる数字の羅列によって表されます。 しかし、このIPアドレスは人間にとって非常に覚えにくく、そのまま入力するのは大変な作業です。そこで、人間にとって分かりやすい文字列でウェブサイトを表現し、それをIPアドレスに変換する仕組みが必要となります。この役割を担うのがDNS(ドメインネームシステム)です。 DNSを電話帳に例えると、電話番号に相当するのがIPアドレス、登録者名に相当するのがドメイン名です。ウェブサイトにアクセスしたい時、私たちはブラウザにドメイン名を入力します。すると、裏側ではDNSに問い合わせが行われ、該当するドメイン名に対応するIPアドレスが検索されます。そして、そのIPアドレスを基に、コンピュータは目的のウェブサイトへアクセスすることができるのです。
ネットワーク

インターネットの基盤!プロトコルを解説

- プロトコルコンピューター間の共通語 私たちは普段、会話やジェスチャーを通じて相手に気持ちを伝えたり、情報を共有したりしています。では、言葉を持たないコンピューター同士は、どのようにして情報をやり取りしているのでしょうか? コンピューターは、0と1のデジタル信号を使って情報を表現し、やり取りしています。しかし、コンピューターの種類やメーカーが違えば、使用する信号の種類や順番、データの形式などが異なる場合があります。 そこで登場するのが「プロトコル」です。プロトコルとは、コンピューターがネットワークを通じて正しく情報をやり取りするための共通のルール、いわば「通信規約」です。 例えば、手紙を送る際に、住所や名前の書き方、切手の貼り付け位置などが決まっているように、コンピューター間のデータのやり取りにも、データの形式や送信手順、エラー処理方法など、様々なルールが定められています。 プロトコルがあるおかげで、私たちは世界中の様々なコンピューターと情報を共有し、インターネットなどのネットワークサービスを利用することができます。プロトコルは、現代社会において非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
ネットワーク

トンネリングとは?仕組みとVPNでの活用例

- トンネリングの概要インターネットなどの誰でも自由に使える回線を使う場合、第三者に通信内容を盗み見られる危険性があります。これは、郵便で例えると、誰でも中身を読めてしまうはがきで重要な書類を送るようなものです。そこで登場するのが「トンネリング」という技術です。トンネリングは、例えるなら、外部から見えないトンネルを掘って、その中をデータが通過するように、安全な通信経路を作る技術です。このトンネルは、暗号化という技術で守られており、たとえ第三者に盗み見られても、解読できないように工夫されています。つまり、トンネリングを使うことで、インターネットのような誰でも使える回線であっても、まるで専用のトンネルを通してデータをやり取りしているかのような安全性を確保できます。これは、先ほどの郵便の例えで言うと、重要な書類を厳重に封をした上で、さらに鍵のかかる輸送箱に入れて送るようなものです。トンネリングは、インターネットバンキングやオンラインショッピングなど、機密性の高い情報を扱う際に広く利用されています。セキュリティ対策として重要な役割を果たしている技術と言えるでしょう。
ソフトウェア

印刷をスムーズに!プリントスプーラーの役割

- プリントスプーラー印刷をスムーズに行うための仕組み「プリントスプーラー」とは、パソコンからプリンターに文書や画像などを印刷する際に、複数の印刷要求を効率良く処理するための仕組みです。私たちが普段、資料作成やウェブページの印刷などを行う際、パソコンはすぐに印刷を実行するのではなく、「スプール」と呼ばれる一時的な保管場所に印刷データを送り込みます。このスプールは、印刷待ちのデータが順番に並ぶ列のようなイメージです。プリントスプーラーは、このスプールに溜まった印刷データを順番にプリンターへ転送し、印刷を実行する役割を担います。もしプリントスプーラーがなければ、一つの印刷が終わるまで他の印刷作業を始められず、パソコンの動作が遅くなってしまうことがあります。例えば、会議の資料を複数同時に印刷する場合を考えてみましょう。プリントスプーラーがない場合、一つの資料の印刷が終わってから次の資料の印刷が始まるため、時間がかかってしまいます。しかし、プリントスプーラーがあれば、複数の資料の印刷データをスプールに溜め込み、順番に印刷を行うため、効率的に作業を進めることができます。このように、プリントスプーラーは私たちの印刷作業を陰ながら支え、快適な印刷環境を提供してくれる重要な機能と言えるでしょう。
ネットワーク

印刷を効率化する縁の下の力持ち: プリントサーバー

- 印刷業務を円滑にする縁の下の力持ち プリントサーバーとは「プリントサーバー」とは、ネットワークに接続された複数のコンピューターで、一台のプリンターを共有できるようにするサーバーのことです。かつては、プリンターを使うためには、プリンターとコンピューターを直接繋ぐ必要がありました。しかし、ネットワーク技術の進歩に伴い、オフィスや家庭で複数のコンピューターを使うことが当たり前になると、一台のプリンターを複数人で共有したいというニーズが高まりました。このニーズに応えるために登場したのがプリントサーバーです。プリントサーバーの導入により、各コンピューターにプリンターを個別に接続する必要がなくなり、オフィス全体の印刷コストを削減できます。また、プリンターを一箇所に集約することで、管理やメンテナンスの手間も軽減されます。さらに、プリントサーバーは、印刷ジョブの管理や優先順位付け、ユーザー認証などの機能も備えているため、印刷業務全体の効率化とセキュリティ向上にも貢献します。プリントサーバーには、専用のハードウェアを使用するものと、既存のサーバーやコンピューターにソフトウェアをインストールして利用するものがあります。近年では、ネットワーク機能を標準搭載したプリンターも増えています。これらのプリンターは、プリントサーバーの機能を内蔵しているため、別途プリントサーバーを用意する必要がなく、手軽にネットワーク印刷環境を構築できます。このように、プリントサーバーは、現代のオフィス環境において欠かせない存在となっています。印刷コストの削減、業務効率の向上、セキュリティの強化など、様々なメリットをもたらすプリントサーバーは、今後も多くの企業や組織で活用されていくでしょう。
ネットワーク

都市を繋ぐ高速ネットワーク:MANとは?

- 都市規模ネットワーク、MANとは都市規模ネットワーク、MANとは、「Metropolitan Area Network」の略称で、その名の通り都市全体を網羅する広域なネットワークシステムです。企業や団体内など、特定の建物内や限られたエリアを接続する構内ネットワーク(LAN)よりも広範囲をカバーします。しかし、国と国、大陸と大陸を結ぶ広域ネットワーク(WAN)のように広大な範囲をカバーするわけではありません。MANは、複数のLANを相互接続することで、より広範なネットワークを構築します。例えば、市内に点在する複数の支社やオフィスを接続する場合などに利用されます。これにより、各拠点間でのデータ共有や通信がスムーズに行えるようになり、業務効率の向上や情報共有の促進に繋がります。MANの構築には、光ファイバーなどの高速な通信回線が用いられることが多く、高速なデータ通信が可能です。そのため、大容量データの送受信が必要な業務や、リアルタイム性が求められるシステムにも適しています。近年では、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するサービスの一環として、MANが利用できるケースも増えています。都市部を中心に、高速で安定した通信環境が整備されつつあり、企業活動や日常生活においても、MANは欠かせないインフラになりつつあります。
ネットワーク

都市を繋ぐ情報網:都市域網とは?

- 都市域網とは都市域網(MAN)は、その名前が示す通り都市という広範囲をカバーする情報通信網のことです。複数の会社が入っているビルや病院や市役所などの公共施設、さらには市や町といった規模全体を繋ぐことで、大量の情報を高速でやり取りすることを可能にします。地理的な広がりの観点から見ると、MANはLANとWANという二つのネットワークの中間に位置づけられます。LANは事務所や家庭の中など、限られた範囲内での機器接続に利用されます。一方、WANは国や大陸といった非常に広大なエリアを繋ぎ、インターネットを支えています。MANはこのLANとWANの間を埋める役割を担っており、都市生活を支える重要な社会基盤として機能しています。具体的な例としては、市役所内の複数の部署間を結ぶネットワークや、市内の学校や図書館を相互接続するネットワークなどが挙げられます。また、近年では、高速道路や鉄道網などの交通インフラと連携し、交通状況のリアルタイムな共有や自動運転の実現など、スマートシティ構想の中核を担う技術としても注目されています。このように、MANは、都市生活の利便性向上や経済活動の活性化に欠かせない存在となっており、今後もその重要性はますます高まっていくと考えられています。
ソフトウェア

ソフトフォン:インターネット時代の新しい電話のかたち

- ソフトフォンとはソフトフォンとは、パソコンや携帯電話などにインストールした専用のアプリを使って、音声によるやり取りを行う技術のことです。従来の固定電話のように電話線に接続する必要はなく、インターネット回線を通じて音声データを送受信します。そのため、インターネットに接続できる環境であれば、オフィスでも自宅でも、あるいは移動中でも通話が可能になります。従来の電話機と比べて、ソフトフォンには様々なメリットがあります。まず、場所を選ばずに通話ができるという点です。インターネットに接続できる環境であれば、どこでも利用できます。また、通話料金が安いというのも大きなメリットです。インターネット回線を利用するため、通話料金は一般的に固定電話や携帯電話よりも安価になります。さらに、電話機などの専用機器が不要という点も魅力です。パソコンや携帯電話にアプリをインストールするだけで利用できるため、導入コストを抑えることができます。ソフトフォンは、近年、多くの企業で導入が進んでいます。特に、在宅勤務やモバイルワークなど、場所にとらわれない働き方が広がる中で、その利便性が注目されています。また、通話料金の削減という点でも、企業にとって大きなメリットがあります。このように、ソフトフォンは、これからのビジネスコミュニケーションにおいて、ますます重要な役割を果たしていくと考えられます。