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インターネットの基盤技術:IPとは?

インターネットは、世界中に張り巡らされた巨大な情報網であり、無数のコンピューターが相互に接続されています。異なるメーカーのコンピューターや、様々な通信回線を用いたネットワークであっても、問題なく情報をやり取りできるのは、「インターネットプロトコル(IP)」という共通のルールが設けられているためです。 例えるならば、住所の書き方を知っていれば、世界中の誰にでも手紙を送ることができるように、IPはインターネット上でデータを届けるための宛名書きのルールと言えるでしょう。 それぞれのコンピューターには、インターネット上で他の機器と識別するための「IPアドレス」と呼ばれる固有の番号が割り当てられています。 データはこのIPアドレスを宛先情報として、ネットワーク内を転送されていきます。 IPは、データの分割と再構成も行います。インターネット上では、大量のデータは小さなパケットと呼ばれる単位に分割され、効率的に送受信されます。そして、宛先に到着したパケットは、IPの働きによって元のデータへと復元されます。 このように、IPはインターネットの根幹を支える重要な役割を担っており、私たちが日々インターネットを利用できるのも、IPという技術があってこそと言えるでしょう。
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通信を円滑にする: 通信規約のススメ

- 通信規約とは異なる機器同士がデータを正しくやり取りするためには、共通のルールが必要です。ちょうど、人間が会話をする際に日本語や英語などの言語を用いるように、コンピューターの世界でもデータの送受信方法を定めた約束事が必要になります。この約束事を「通信規約」と呼びます。通信規約は、データの形式、送受信の手順、エラー処理の方法など、様々な項目を細かく定めています。例えば、データを送る順番一つとっても、送信側から順番に送るのか、受信側から要求があったものだけを送るのか、といったように様々な方法が考えられます。このような細かな取り決めをしておくことで、異なるメーカーが開発した機器同士でも、問題なくデータを送受信することができるのです。インターネットで広く使われている「HTTP」や「TCP」も、こうした通信規約の一種です。HTTPは、Webページの閲覧などに使われる通信規約で、データの形式や送受信の手順などを定めています。TCPは、データの信頼性を確保するための通信規約で、データが正しく送受信されたかどうかを確認する機能などを備えています。このように、通信規約は、現代のコンピューターネットワークにおいて欠かせない要素となっています。様々な機器がネットワークで接続され、膨大な量のデータがやり取りされる現代において、通信規約は、円滑な情報伝達を陰ながら支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。