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LANスイッチ:ネットワークの要

- LANスイッチとはLANスイッチは、複数のコンピュータやネットワーク機器を繋ぎ、データのやり取りを円滑にするための機器です。家庭やオフィスなど、比較的小さなネットワークを構築する際に広く使われています。では、LANスイッチは具体的にどのような役割を担っているのでしょうか? LANスイッチがない場合、コンピュータ同士がデータをやり取りする際、ネットワーク上では常にすべてのコンピュータにデータが送られます。しかし、実際にはデータのやり取りが必要なのは、特定のコンピュータ同士だけです。そのため、不要なデータがネットワーク上を流れることになり、通信速度の低下や混雑に繋がってしまうのです。そこで活躍するのがLANスイッチです。LANスイッチは、どのコンピュータが、どのコンピュータに、データを送りたいのかを把握しています。そして、データの送信元と宛先だけに絞ってデータを送ることで、ネットワーク全体の効率と速度を向上させているのです。このように、LANスイッチは、小規模ネットワークにおいて、縁の下の力持ちとして活躍しています。
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ビジネスフォンを進化させる内線集約装置

- 内線集約装置とは外線と内線を繋ぐ役割を果たす装置を、内線集約装置と呼びます。この装置は、英語名「Private Branch Exchange」の頭文字をとって、PBXと略されることも多いです。企業や組織に設置される電話網において、PBXはまさに「心臓部」と言えるでしょう。PBXの主な役割は、外部からかかってきた電話を、適切な担当者の内線電話へと繋ぐことです。受付業務をイメージすると分かりやすいでしょう。会社の代表番号にかかってきた電話を、PBXが適切な部署や担当者へと転送することで、業務が円滑に進みます。また、PBXは内線電話から外線へと電話をかける際にも利用されます。従来は、音声通話やFAXといった通信手段を扱うことが一般的でしたが、近年では技術の進歩に伴い、PBXの役割も進化しています。最新のPBXは、インターネット回線を利用したIP電話に対応しているだけでなく、インターネット回線そのものも一元管理できるようになっています。つまり、PBXは社内の電話網とインターネット網を統合管理する、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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印刷の要!プリントサーバーとは?

- プリントサーバーの役割 プリントサーバーは、名前の通り印刷において中心的な役割を果たすシステムです。社内のネットワークに接続されたプリンターをまとめて管理し、パソコンからの印刷指示を適切なプリンターへ転送する役割を担います。 プリントサーバーの最大の利点は、複数のプリンターを一括管理できる点です。一つのプリントサーバーに複数のプリンターを登録することで、多くの社員がそれらのプリンターを共有して利用できます。例えば、特定の種類の印刷に特化したプリンターや、各部署から近い場所にあるプリンターなどを登録しておくことで、社員は必要な時に最適なプリンターを選んで印刷できます。 従来のように個々のパソコンにプリンタードライバーをインストールして設定する手間も省けます。社員が新しいパソコンを使う際も、ネットワークに接続するだけでプリントサーバーに登録されたプリンターを利用開始できます。このように、プリントサーバーは、社内の印刷環境を効率化し、社員の負担を軽減するために欠かせないシステムと言えるでしょう。
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ブロードバンドルーター:家庭内ネットワークの要

- ブロードバンドルーターとは?ブロードバンドルーターは、高速インターネット回線を複数の機器で共有するために、家庭やオフィスに設置するネットワーク機器です。インターネットに接続するには、光回線やADSLなどの回線契約が必要ですが、これらの回線は通常、一台の機器しか接続できません。そこで活躍するのがブロードバンドルーターです。ブロードバンドルーターは、回線事業者から提供される回線終端装置と接続し、インターネットへの接続を確立します。そして、その接続を複数の機器に分配することで、パソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など、様々な機器を同時にインターネットに接続できるようにします。ルーターには、無線LAN機能が搭載されているものが多く、無線でインターネット接続できるため、LANケーブルの配線が不要になり、すっきりと設置できます。また、セキュリティ機能も備わっており、外部からの不正アクセスを防ぎ、安全なネットワーク環境を提供します。このように、ブロードバンドルーターは、高速インターネットを快適かつ安全に利用するために欠かせない機器と言えるでしょう。
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ネットワークの橋渡し役:ブリッジとは?

私たちは日頃から、インターネットを通じて世界中の様々な人とコミュニケーションを取ったり、膨大な情報にアクセスしたりしています。このような円滑な情報交換を陰ながら支えているのが、ネットワーク機器と呼ばれる機器です。その中でも「ブリッジ」は、複数のコンピューターネットワークを繋ぎ合わせる役割を担う、縁の下の力持ち的存在と言えるでしょう。 ブリッジは、異なる部屋や建物に設置された複数のローカルエリアネットワーク(LAN)を繋ぎ合わせ、まるで一つの大きなネットワークのように機能させることができます。例えば、会社内の各部署がそれぞれ独立したLAN環境を持っている場合、ブリッジを導入することで部署間でのデータ共有やコミュニケーションがスムーズに行えるようになります。 ブリッジの役割は、単にデータを受け渡すだけではありません。データの宛先アドレスを読み取り、適切なネットワークにデータを送信するという重要な役割も担っています。これは、まるで手紙を宛先に届ける郵便配達人のような役割と言えるでしょう。適切な宛先に荷物を届けることで、ネットワーク全体の効率的な運用が可能になります。このように、ブリッジはネットワークを構成する上で欠かせない存在であり、私たちの快適な情報化社会を支える重要な役割を担っているのです。
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コンセントでネットワーク構築!電力線アダプターのススメ

- 電力線アダプターとは電力線アダプターは、家中に張り巡らされた電気配線をネットワーク回線として利用する、画期的な機器です。インターネットを利用するためには、通常、回線終端装置からパソコンなどの機器まで、有線で接続する場合はLANケーブルを配線する必要があります。しかし、部屋から部屋へLANケーブルを配線するのは、見栄えが悪くなるだけでなく、長いケーブルが必要になるなど、何かと面倒なものです。 電力線アダプターを利用すれば、LANケーブルの代わりに、電気配線を使ってデータ通信を行うことが可能になります。使い方は簡単で、まず、インターネット回線終端装置とルーターをLANケーブルで接続し、ルーターに1台目の電力線アダプターを接続します。次に、ネットワーク接続したい機器の近くにコンセントがあれば、そこに2台目の電力線アダプターを接続します。最後に、それぞれの機器と電力線アダプターをLANケーブルで接続すれば設定は完了です。 このように、電力線アダプターは、LANケーブルを配線することなく、手軽にネットワークを構築できる便利な機器です。特に、これまでLANケーブルの配線が難しかった場所でも、コンセントさえあれば簡単にネットワーク接続が可能になるため、大変便利です。ただし、建物の構造や電気配線の状態によっては、十分な通信速度が得られない場合もあるため注意が必要です。
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システムの入り口、フロントエンドプロセッサ

- フロントエンドプロセッサとは フロントエンドプロセッサ(FEP)は、多くの利用者が同時にアクセスするような大規模なコンピュータシステムにおいて、中心的な役割を果たすメインフレームなどのホストコンピュータと、利用者の端末をつなぐ、いわば橋渡し的存在です。 インターネットで例えると、たくさんの人が同時にアクセスしてくるWebサイトを守るために、Webサーバの前に設置されるロードバランサのような役割を担います。 日々大量のデータのやり取りが行われるネットワークにおいて、全ての処理をホストコンピュータだけで行おうとすると、処理が追いつかず、システム全体のパフォーマンスが低下したり、最悪の場合、システムが停止してしまう可能性もあります。 そこで、FEPをホストコンピュータの前に配置することで、ホストコンピュータに到達する前に、データの送受信や処理といったある程度の負荷を肩代わりします。 具体的には、利用者からのアクセス要求の処理、データの形式変換、データの圧縮と解凍、通信回線の制御などを行い、ホストコンピュータの負担を軽減します。 このように、FEPはホストコンピュータを外部からのアクセスから守り、安定稼働を支える重要な役割を担っています。
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インテリジェントハブ:ネットワークの頭脳

- ネットワークの要 コンピューターを繋いで情報をやり取りするネットワークにおいて、複数の機器を接続し、データの送受信を仲介する重要な役割を担うのが「ハブ」です。ハブは、家庭やオフィスなど、様々な場所でネットワークを構築する際に欠かせない存在となっています。 従来のハブは、接続された機器から届いたデータを、他の全ての機器にそのまま送り出すという単純な仕組みでした。しかし、ネットワークが複雑化し、扱うデータ量が増大するにつれて、従来のハブでは対応が難しくなってきました。 そこで登場したのが「インテリジェントハブ」です。 インテリジェントハブは、従来のハブの機能に加えて、高度な制御と管理能力を備えています。具体的には、データの送受信状況を監視し、ネットワークの混雑状況に応じてデータの転送先を制御することで、ネットワーク全体の効率を向上させることができます。また、特定の機器へのアクセス制限や、ウイルスなどの脅威からネットワークを保護するセキュリティ機能も備えています。 まさにインテリジェントハブは、ネットワーク全体の状況を把握し、最適な制御を行う「ネットワークの頭脳」と呼ぶべき存在と言えるでしょう。
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PLCモデムで家庭内ネットワークを構築

- PLCモデムとはPLCモデムとは、家庭内にある電気配線を利用してネットワークを構築するための機器です。PLCアダプターと呼ばれることもあります。普段、私達が家電製品に電気を送るために使っている、あの電気配線を利用してデータ通信を行うことができる画期的な技術です。インターネットやデータ通信を行うためには、これまでLANケーブルを部屋まで配線する必要がありました。しかし、このPLCモデムを利用すれば、LANケーブルの代わりに電気配線を使うことができるため、配線の手間が省け、お部屋の景観を損ねることもありません。使い方はとても簡単です。まず、一つ目のPLCモデムをインターネット回線と接続し、コンセントに差し込みます。次に、二つ目のPLCモデムをネットワークに接続したい機器、例えばパソコンやゲーム機などに接続し、同じくコンセントに差し込むだけです。このように、PLCモデムは、コンセントに差し込むだけで簡単にネットワークを構築することができます。PLCモデムは、LANケーブルを配線するのが難しい環境や、配線を目立たせたくない場合などに最適なネットワーク構築方法と言えるでしょう。
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家庭内ネットワークを支えるPLCアダプターとは?

- コンセントでネットワーク構築!PLCアダプターの基本家の中にインターネット回線やパソコン、ゲーム機など、ネットワークに接続する機器が増えてくると、どうしても気になるのがLANケーブルの存在です。見た目が煩雑になるだけでなく、配線のために家具の配置を制限されたり、つまずいてしまう危険性もあります。 そんな悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介する「PLCアダプター」です。 PLCアダプターは、家中に張り巡らされた電気配線を使ってデータ通信を行うことができる、非常に便利なアイテムです。 使い方はとても簡単です。まず、インターネット回線終端装置の近くに設置したルーターと壁のコンセントに、1つ目のPLCアダプターを接続します。そして、ネットワークに接続したい機器の近くのコンセントに、2つ目のPLCアダプターを接続します。 あとは、それぞれの機器とPLCアダプターをLANケーブルで繋ぐだけで、配線作業は完了です。 このように、PLCアダプターを使えば、LANケーブルを家中に這わせることなく、手軽にネットワークを構築することができます。 特に、部屋の間をLANケーブルで繋ぐのが難しい場合や、無線LANでは電波状況が不安定な場所などで威力を発揮します。 また、PLCアダプターは、LANケーブルと比べて配線が目立たないというメリットもあります。部屋の景観を損なうことなく、スマートにネットワーク環境を構築したい方にもおすすめです。
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快適な無線インターネットを実現する無線LANアクセスポイント

- 無線LANアクセスポイントとは無線LANアクセスポイントは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを無線でインターネットや社内ネットワークに接続するための機器です。まるで電波の橋渡し役のように、これらの機器とネットワークをつなぐ役割を担っています。従来のネットワーク接続にはLANケーブルを使っていましたが、無線LANアクセスポイントを使うことで、ケーブルの配線が不要になります。そのため、LANケーブルの敷設が難しい場所や、機器の置き場所を自由に決めたい場合に大変便利です。家庭では、インターネット回線を契約すると一緒に提供されることが多いでしょう。複数の部屋でインターネットを使いたい場合や、スマートフォンやタブレットを快適に使いたい場合に役立ちます。オフィスでは、会議室や応接室など、一時的にネットワーク接続が必要な場所で活躍します。また、従業員が各自の端末を持ち込んで仕事をする際に、安全なネットワーク接続を提供するためにも利用されます。公共施設では、カフェやレストラン、駅、空港などで、無料のWi-Fiサービスを提供する目的で設置されているのをよく見かけます。このように、無線LANアクセスポイントは、家庭、オフィス、公共施設など、さまざまな場所で、私たちの生活に欠かせないものとなっています。
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無線LANアクセスポイント:ネットワークへの入り口

- 無線LANアクセスポイントとは 無線LANアクセスポイント(AP)は、無線LANに対応した機器をネットワークに接続するための機器です。 無線LANアクセスポイントは、家庭やオフィスでWi-Fiを利用する際に欠かせない存在となっています。 アクセスポイントは、有線LANと無線LANの橋渡し役を果たし、スマートフォン、タブレット、パソコンなどをインターネットや社内ネットワークに接続できるようにします。 例えば、自宅でインターネット回線を契約すると、回線事業者から提供される回線終端装置とアクセスポイントを有線LANケーブルで接続します。 すると、アクセスポイントは回線終端装置からインターネットへの接続経路を提供し、スマートフォンやパソコンなどの無線LAN対応機器は、アクセスポイントを経由してインターネットに接続できるようになります。 アクセスポイントには、電波の届く範囲や通信速度、セキュリティ機能など、様々な種類があります。 利用する環境や目的に合わせて適切なアクセスポイントを選ぶことが重要です。
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インターネットの立役者:端末アダプター

- 端末アダプターとは 端末アダプターとは、パソコンやファクシミリなどの端末と、インターネットや電話回線といったデジタル通信回線を接続するための機器です。 一昔前、インターネットといえば電話回線を利用するのが一般的でした。しかし、パソコンなどの端末はデジタル信号で情報をやり取りする一方で、電話回線はアナログ信号で音声を送受信していました。このため、パソコンをインターネットに接続するには、デジタル信号とアナログ信号を変換する機器が必要でした。 端末アダプターはこの信号変換を担う機器として登場しました。端末アダプターを通して電話回線に接続することで、パソコンはデジタル信号をアナログ信号に変換してデータを送受信できるようになり、インターネットを利用できるようになりました。 このように、端末アダプターはデジタル信号とアナログ信号の橋渡し役として、インターネットの普及に大きく貢献しました。 現在では、光回線や無線LANなど、高速なデジタル通信回線が普及したため、端末アダプターを利用する機会は減っています。しかし、一部の地域や企業では、現在でも電話回線を利用したインターネット接続が行われており、端末アダプターが活躍する場面も残っています。
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ネットワークの要!ルーターの役割とは?

私たちの身の回りには、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々な機器が存在し、インターネットを通じて情報をやり取りしています。これらの機器は、それぞれが小さなネットワークを形成しており、異なるネットワーク同士を接続するためには、「ルーター」と呼ばれる機器が必要不可欠です。 ルーターは、手紙を宛先に届ける郵便局の役割に似ています。私たちが手紙を送る際、宛先を書くことで郵便局は手紙を適切な場所へ届けますが、ルーターも同様に、データの小さなまとまりである「パケット」に宛先情報を付与し、ネットワーク間を中継して正しい宛先に届けます。 例えば、自宅のパソコンでウェブサイトを閲覧する場合、パソコンから送信されたデータは、まず自宅に設置されたルーターへ送られます。ルーターは、データのパケットに含まれる宛先情報を読み取り、インターネットプロバイダのネットワークを経由して、目的のウェブサイトのサーバーへデータを送信します。そして、サーバーから返信されたデータも、再びルーターを経由して、パソコンへと届けられます。 このように、ルーターは、異なるネットワークを接続し、データの送受信をスムーズに行うための重要な役割を担っています。インターネットの普及に伴い、私たちの生活に欠かせない存在となっています。
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ネットワークの橋渡し役:リピーター

- リピーターとはコンピューターネットワークにおいて、情報を遠くまで届けるためには、信号を増幅する必要があります。この役割を担うのがリピーターです。ネットワーク上を流れるデータは、電気信号や光信号に変換されて伝わっていきますが、長い距離を伝送するうちに信号は弱くなってしまいます。これを信号減衰と呼びます。遠い場所まで確実に情報を届けるためには、信号減衰への対策が必須です。そこで活躍するのがリピーターです。リピーターは、弱くなった信号を受信し、増幅して再送出する装置です。信号減衰によってデータが失われることを防ぎ、ネットワークを物理的に拡張することができます。リピーターは、信号の種類を問わずに増幅・再送出を行うため、様々なネットワーク環境で使用されています。しかし、ネットワーク上のノイズまで増幅してしまう可能性や、信号を増幅する際に遅延が発生する可能性があることには注意が必要です。近年では、リピーターよりも高機能なハブやスイッチなどが普及しつつあります。しかし、シンプルな構造で低コストなリピーターは、特定の用途では今でも重要な役割を担っています。
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システム開発の強い味方!ソフトモデムとは?

- ソフトモデムの概要 ソフトモデムとは、パソコンなどの情報機器を使って、インターネットに接続するための機能をソフトウェアで実現したものです。従来のモデムは、専用の電子回路が組み込まれたハードウェアを使用していましたが、ソフトモデムはパソコンに搭載されているCPUやメモリといった資源を用いて、モデムとしての役割を果たします。 従来のモデムは、専用のハードウェアを必要とするため、製造コストが高額になる傾向がありました。一方、ソフトモデムは、パソコンの処理能力を活用することで、専用のハードウェアを必要としないため、製造コストを大幅に抑えることができます。このため、ソフトモデムは、低価格なパソコンやノートパソコンに広く採用されるようになり、インターネットの普及に大きく貢献しました。 しかし、ソフトモデムは、パソコンの処理能力に依存するため、高画質の動画視聴やオンラインゲームなど、大量のデータをやり取りする用途には不向きです。また、パソコンの処理能力に負荷をかけるため、動作が不安定になる場合もあります。そのため、近年では、高速で安定した通信が可能な光回線や高速モバイル通信の普及に伴い、ソフトモデムは徐々に姿を消しつつあります。
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ソフトウェアモデム:低価格化の立役者

- ソフトウェアモデムとは インターネットに接続するには、パソコンで扱っているデジタル信号を、電話回線のようなアナログ回線で送受信できる信号に変換する必要があります。この変換を行う装置がモデムですが、従来は専用の機器が必要でした。 ソフトウェアモデムは、このモデムの機能を、専用の機器ではなく、パソコンに搭載されたソフトウェアで実現する技術です。 従来のモデムは、デジタル信号とアナログ信号の変換を、専用の電子回路を使って行っていました。しかし、ソフトウェアモデムでは、これらの処理をパソコンのCPUなどの処理能力を使ってソフトウェアで行います。そのため、専用のハードウェアが不要になり、低コスト化を実現できるというメリットがあります。 また、ソフトウェアは更新が容易なため、機能追加や性能向上がしやすいという利点もあります。しかし、ソフトウェアモデムは、処理をパソコンのCPUに依存するため、CPUの処理能力が低い場合は、通信速度が遅くなったり、不安定になったりする可能性があります。 そのため、処理能力の高いパソコン以外では、従来のハードウェアモデムの方が適している場合があります。
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ビジネスの進化!IPフォンの世界を探る

- IPフォンとはIPフォンとは、インターネットを経由して音声通話を行う電話機のことです。従来の固定電話は、電話線を通じて音声信号を送受信していました。一方、IPフォンは、音声データをインターネットのデータに変換して送受信します。この技術により、従来の電話回線を使用せずに通話が可能となり、様々なメリットが生まれます。まず、通話料金が安価になる点が挙げられます。IPフォン同士の通話であれば、インターネット接続料金のみで済む場合も多く、遠距離通話や国際通話も低料金で利用できます。また、従来の電話回線を使用しないため、電話回線の設置工事や基本料金が不要となる点も大きなメリットです。さらに、IPフォンは音声通話だけでなく、ビデオ通話やデータ通信も可能です。そのため、資料を共有しながらの会議や、遠隔地とのビデオ会議など、ビジネスシーンにおいても幅広く活用されています。このように、IPフォンは従来の固定電話に比べて多くのメリットがあり、近年では企業を中心に急速に普及しています。今後も、インターネット環境の進化や技術の発展に伴い、IPフォンの普及はさらに加速していくと予想されます。
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ネットワークの要!「ハブ」ってどんな装置?

- ハブとは?ハブは、複数のコンピューターやプリンター、ゲーム機などの周辺機器を接続し、ネットワークを構築するための装置です。その名の通り、自転車の車輪の中心部のように、全ての機器がハブに接続され、データの送受信を行います。家庭やオフィスで使われるLAN環境でよく見かける装置で、複数の機器をインターネットに接続する際などに利用されます。たとえば、自宅でパソコンやスマートフォン、ゲーム機などをインターネットに接続したい場合、ハブを使うことで、それらの機器を一つのネットワークにまとめ、インターネット回線を共有することができます。ハブは、接続されている機器からデータを受け取ると、そのデータを接続されているすべての機器に送信します。しかし、どの機器がどの機器にデータを送信したいのかを判断することはできません。そのため、ネットワーク上のトラフィックが増加すると、データの衝突が発生しやすくなり、通信速度が低下することがあります。近年では、ハブよりも高機能なネットワーク機器であるスイッチングハブが主流になっています。スイッチングハブは、データの送信先を判断して転送するため、ハブよりも効率的にデータを送受信することができます。そのため、より高速で安定したネットワークを構築したい場合は、スイッチングハブの利用がおすすめです。
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無線LANアクセスポイント:インターネットへの入口

- 無線LANアクセスポイントとは無線LANアクセスポイントは、スマートフォンやパソコンなどを無線でインターネットに接続するための機器です。 家庭やオフィス、カフェなど、さまざまな場所に設置されており、無線LANの電波が届く範囲であれば、どこからでもインターネットに接続できます。無線LANアクセスポイントは、インターネット回線と接続し、その回線を無線LANの電波に変換して発信する役割を担います。 スマートフォンやパソコンは、この電波をキャッチすることでインターネットに接続できます。無線LANアクセスポイントには、大きく分けて二つの種類があります。一つは、家庭や小規模オフィス向けに設計された、コンパクトで安価なモデルです。 もう一つは、企業や大規模施設向けに設計された、高性能でセキュリティ機能が充実したモデルです。 近年では、カフェや駅、公共施設などでも、無線LANアクセスポイントが設置されるケースが増えています。 これは、外出先でも手軽にインターネットに接続したいというニーズが高まっているためです。 無線LANアクセスポイントは、現代社会において欠かせない存在となりつつあります。
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ネットワークの要!スイッチングハブの仕組み

今日では、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなっています。パソコンやスマートフォンなど、さまざまな機器がネットワークに接続され、情報をやり取りすることで、私たちは快適なデジタルライフを送ることができています。このような、複数の機器を円滑に接続し、効率的なデータの送受信を実現するために重要な役割を担うのがネットワーク機器です。 ネットワーク機器と一言で言っても、その種類は多岐に渡ります。例えば、家庭や小規模オフィスでよく利用されるのが「ルーター」です。ルーターは、インターネット回線と複数の機器を接続し、それぞれの機器へのデータ送信を制御する役割を担います。また、「ハブ」も、複数の機器を接続するための機器ですが、ルーターのようにデータの送信先を制御する機能は持ちません。ハブは、接続された機器全体にデータを送信するため、ルーターと比較して単純な構造となっています。 このように、ネットワーク機器は、それぞれの役割に応じて、ネットワークの構築やデータ通信を支えています。インターネットの利用がますます拡大していく中で、ネットワーク機器の重要性は今後さらに高まっていくでしょう。
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ISDNターミナルアダプターとは?

- ISDNターミナルアダプターの概要ISDNターミナルアダプターは、ISDN回線とパソコンやFAXなどのデジタル機器を接続するための装置です。 ISDNは「サービス総合デジタル網」と呼ばれるデジタル回線で、従来のアナログ電話回線に比べて高速なデータ通信を実現できることから、企業や家庭に広く普及しました。しかし、パソコンやFAXなどのデジタル機器は、そのままではISDN回線に接続できません。そこで、ISDN回線とデジタル機器の間を取り持つ装置として、ISDNターミナルアダプターが必要とされました。ISDNターミナルアダプターは、ISDN回線のデジタル信号を、パソコンやFAXが理解できる信号に変換する役割を担います。 また、その逆も同様に行います。これにより、ISDN回線を利用した高速なデータ通信やFAXの送受信が可能となりました。 ISDNは、現在では光ファイバーやCATVを利用した高速なインターネット回線が普及したことで、その役目を終えつつあります。しかし、ISDNターミナルアダプターは、現在でも一部の企業などで利用されています。これは、ISDN回線の安定した通信品質やセキュリティの高さが評価されているためです。