未来を拓く、非ノイマン型コンピューターの可能性
私たちが普段使っているパソコンやスマートフォンなどのコンピューターは、ほとんどが「ノイマン型」と呼ばれる設計思想に基づいて作られています。このノイマン型コンピューターは、計算を行う部分とデータを記憶しておく部分が同じ場所にあるため、処理速度に限界があります。計算処理をしようとすると、どうしてもデータが記憶されている場所から計算を行う場所へ情報が移動する必要があり、このデータの移動に時間がかかってしまうのです。
一方、近年注目を集めている「非ノイマン型」コンピューターは、ノイマン型とは全く異なる設計思想に基づいています。非ノイマン型コンピューターでは、データを記憶しておく場所と計算を行う場所が分離されています。そのため、大量のデータを一度に処理することができ、ノイマン型よりもはるかに高速な処理が可能です。
この特徴から、非ノイマン型コンピューターは、人工知能の学習やビッグデータ解析など、膨大な量のデータを扱う分野での活用が期待されています。