バッカス記法

プログラミング

プログラミング言語を定義するバッカス記法

- バッカス記法とはバッカス記法とは、プログラミング言語の文法規則を明確かつ簡潔に記述するための人工的な記法です。人間が言葉を使ってコミュニケーションを取るように、コンピュータにも理解できる言葉が必要です。プログラミング言語は、人間がコンピュータに指示を与えるための言葉ですが、コンピュータが正しく理解するためには、その言葉の組み立て方、つまり文法を明確に定義する必要があります。この文法規則を記述するために考案されたのがバッカス記法です。正式名称はバッカス・ナウア記法といい、考案者であるジョン・バッカスとピーター・ナウアの両名にちなんで名付けられました。しかし、一般的にはバッカス記法と略して呼ばれることが多く、プログラミング言語の設計やコンパイラの開発など、情報科学の幅広い分野で活用されています。バッカス記法を用いることで、人間がプログラミング言語の文法を理解しやすくなるだけでなく、コンピュータがプログラムを解釈するための処理を自動化することも容易になります。これは、コンピュータがプログラムを理解する上で、明確な文法規則が不可欠であるためです。バッカス記法は、プログラミング言語の設計者とコンピュータの双方にとって、円滑なコミュニケーションを可能にするための共通言語と言えるでしょう。