フリーソフトウェア

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ファイル圧縮の定番「LHA」

初期のパソコンが普及し始めた頃、データを保存する手段としてフロッピーディスクが広く使われていました。しかし、フロッピーディスクは容量が1.44MBと少なく、多くのデータを保存するには限界がありました。そこで登場したのが、ファイル圧縮ソフトです。ファイル圧縮ソフトは、データを小さくすることで、限られた容量でも多くのファイルを保存することを可能にしました。 数あるファイル圧縮ソフトの中でも、ひときわ人気を集めていたのが国産の圧縮ソフト「LHA」です。LHAは、その使いやすさと高い圧縮率で、多くのパソコンユーザーに愛用されました。当時、フロッピーディスクを手にする人の多くが、LHAの名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。LHAは、まさに国産圧縮ソフトの草分け的存在として、その後の圧縮ソフト開発に大きな影響を与えました。
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フリーソフトウエアとは?

- フリーソフトウエアの定義 多くの人が誤解していますが、フリーソフトウエアとは、無料で利用できるソフトウエアのことだけを指すのではありません。 確かに、多くのフリーソフトウエアは無償で手に入れることができます。 しかし、重要なのは、ソースコードと呼ばれる、ソフトウエアの設計図に当たるものが公開されていて、誰でも自由にそのソフトウエアを改変したり、修正したり、再配布したりすることが認められているという点です。 例えば、あるフリーソフトウエアに新しい機能を追加したいと思ったとします。 もし、それがフリーソフトウエアであれば、ソースコードを手に入れて、自分で機能を追加し、それを再配布することが可能です。 これは、従来のソフトウエアのように、開発者だけがソフトウエアの中身を自由にできるという制限がないことを意味します。 このような自由は、開発者が著作権を保持しながらも、利用者に一定の自由を保障するという、コピーレフトという考え方に基づいています。 フリーソフトウエアは、単に無料であるだけでなく、利用者自身がソフトウエアを自由に扱えるという点で、画期的なものと言えるでしょう。
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コピーレフト:ソフトウェアの自由な共有を目指して

- コピーレフトとは コピーレフトは、ソフトウェアの著作権に対する考え方の一つで、1984年にリチャード・ストールマン氏によって提唱されました。従来の著作権の考え方とは大きく異なり、ソフトウェアをより多くの人に使ってもらい、自由に改良・再配布できるようにすることを目的としています。 具体的には、コピーレフトに従って公開されたソフトウェアは、誰でも無償で利用できます。さらに、そのソフトウェアの複製を自由に作成・配布したり、ソフトウェアの内容を改変したりすることも認められています。 ただし、自由に使えるといっても、全く制約がないわけではありません。コピーレフトでは、改変したソフトウェアも、元のソフトウェアと同じ条件で公開しなければならないというルールがあります。 つまり、自分が改変を加えたソフトウェアも、また誰でも自由に利用・改変・再配布できるように公開する必要があるのです。この仕組みにより、ソフトウェアは常に開かれた状態で発展していくことが期待されています。
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GNU: 自由ソフトウェアの根幹

- GNUとはGNUとは、「GNUはUnixではない(GNU's Not Unix)」の頭文字をとった言葉です。これは、誰でも自由に使えるソフトウェアだけを使って、Unixと同じように動くオペレーティングシステムを作ろうという、壮大なプロジェクトの名前でもあります。1983年、リチャード・ストールマンさんという方がこのプロジェクトを立ち上げました。当時、ソフトウェアは自由にコピーしたり、改造したりすることが難しくなってきていました。ストールマンさんは、ソフトウェアは誰もが自由に使えるべきだと考え、GNUプロジェクトを立ち上げたのです。GNUプロジェクトは、多くの人々の賛同と協力を得て、ゆっくりと進んでいきました。そして、数々のソフトウェアが開発されました。例えば、プログラムを作るためのソフトウェアや、文章を書くためのソフトウェアなどです。GNUプロジェクトのソフトウェアは、誰でも無料で使うことができ、コピーしたり、改造したりすることも自由です。このため、世界中の多くの人々に利用され、ソフトウェア開発の促進に大きく貢献しました。GNUプロジェクトは、今もなお多くの人々によって支えられ、発展を続けています。