懐かしい?今も現役?CRTディスプレイの魅力
- ブラウン管を使った表示装置
ブラウン管を使った表示装置は、陰極線管という特殊な管を使って映像や画像を表示する装置です。陰極線管は、電子銃と蛍光面、そしてそれらを包むガラス製の真空管からできています。
電子銃は、電気を放出する役割を担っています。電子銃から飛び出した電子は、ビーム状になり、管の中を進んでいきます。このビームは、電磁石などを使って自由に曲げたり、位置を調整したりすることができます。
蛍光面は、管の反対側に設置されていて、電子を受けると発光する性質を持っています。電子ビームが蛍光面に当たると、その部分が光って見えます。この光る場所をコントロールすることで、画面に文字や絵を表示することが可能になります。
ブラウン管を使った表示装置は、2000年頃までは、テレビやパソコンのモニターとして広く普及していました。しかし、薄型で消費電力の少ない液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの登場により、現在では主流ではなくなっています。