メモリリーク:コンピュータの動作が遅くなる原因
- メモリリークとは
コンピュータを使う上で、「メモリ」は欠かせないものです。
プログラムが動作するためには、データや命令を一時的に保管する場所が必要であり、その役割を担うのがメモリです。
しかし、プログラムが適切に動作しないと、メモリに問題が生じることがあります。
それが、「メモリリーク」と呼ばれる現象です。
メモリリークとは、プログラムが使用し終わったメモリ領域を解放しないために起こります。
例えば、レストランで食事をする場面を想像してみてください。
お客様が食事を終えて席を立った後も、食器がテーブルの上に残ったままになっているとします。
新しいお客様が来ても、食器でいっぱいになったテーブルには座れません。
メモリリークもこれと同じです。
プログラムが必要としなくなったメモリ領域を解放しないため、その部分は他のプログラムが使用できなくなってしまいます。
使い終わった食器を片付けずにテーブルに置きっぱなしにするように、不要になったメモリ領域を解放しないと、システム全体の利用可能メモリが徐々に減っていきます。
その結果、システムの処理速度が低下したり、最悪の場合、システムが停止してしまうこともあります。
メモリリークは、プログラムのバグによって発生することが多く、注意が必要です。