DLL:ソフトウェア開発を効率化する共通部品
- DLLとはDLLは、「ダイナミックリンクライブラリー」(Dynamic Link Library)の略語で、複数のアプリケーションソフトが共通して利用できるプログラム部品を、ファイルとして保存し、必要な時に呼び出して使えるようにする仕組みです。これを料理に例えると、様々な料理に使う包丁を、それぞれの料理人が個別に持たずに、皆が使える場所に置いておくようなイメージです。必要な時にそこから取り出して使えば、個別に包丁を用意する手間が省けます。DLLも同じように、共通して使うプログラム部品を一つにまとめておくことで、それぞれのアプリケーションソフトが個別にプログラムを持つ必要がなくなり、開発効率が向上します。また、プログラムの容量も減らせるため、コンピューターの記憶領域を節約できます。さらに、DLLはプログラムの実行中に呼び出されるため、プログラムの一部を変更する場合でも、DLLファイルを更新するだけで済みます。これは、アプリケーションソフト全体を修正するよりも効率的で、修正による影響範囲を小さく抑えられます。このように、DLLはプログラム開発の効率化やコンピューター資源の節約に貢献する重要な技術です。