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画像の基礎知識:ラスターグラフィックスとは

私たちの日常生活では、写真、イラスト、図形など、様々な画像を目にします。これらの画像は、コンピュータの世界ではどのように表現されているのでしょうか? デジタル画像の表現方法には、大きく分けて「ラスターグラフィックス」と「ベクターグラフィックス」の二つがあります。今回は、そのうちの一つである「ラスターグラフィックス」について詳しく説明していきます。 ラスターグラフィックスは、画像を小さな点の集まりで表現する方法です。一つ一つの点は「画素」と呼ばれ、それぞれの色情報を持っています。デジタルカメラで撮影した写真や、スマートフォンで表示される画像は、ほとんどの場合、このラスターグラフィックスで表現されています。 ラスターグラフィックスの最大の特徴は、色の表現が豊かで、写真のような微妙な色の変化やグラデーションを表現できることです。そのため、写真画像やリアリティを追求したイラスト画像などに適しています。一方、画像を拡大すると、画素の一つ一つが目立つようになり、画像が粗くなってしまうという欠点もあります。 身近な例では、スマートフォンの画面解像度があります。解像度が高いほど、画素の数が多くなり、よりきめ細かい画像を表示できます。しかし、画素数が多いほど、画像のデータ量は大きくなるため、保存容量や通信速度に影響を与えることになります。