リンカ

プログラミング

プログラム構築の要!目的ファイルとは?

私たちが日々、当たり前のように利用しているコンピュータプログラム。メールを送信したり、インターネットを閲覧したり、文書を作成したり…。これらの動作は全て、プログラムによって制御されています。では、これらの便利なプログラムは、一体どのようにして作られているのでしょうか? プログラムは、人間が理解しやすいように設計された特別な言語、すなわち「プログラミング言語」を用いて書かれます。しかし、コンピュータはプログラミング言語を直接理解することはできません。コンピュータが理解できるのは、「0」と「1」の組み合わせで表現される機械語だけです。 そこで、プログラミング言語で書かれたプログラムを、コンピュータが実行できる機械語に変換する必要があります。この重要な役割を担うのが、「コンパイラ」や「アセンブラ」と呼ばれるソフトウェアです。 コンパイラは、プログラミング言語で書かれたプログラム全体を一度に機械語に変換します。一方、アセンブラは、より機械語に近い「アセンブリ言語」で書かれたプログラムを機械語に変換します。 そして、この変換作業の過程で中心的な役割を果たすのが「目的ファイル」です。目的ファイルは、コンパイラやアセンブラが変換作業を行う過程で一時的に生成されるファイルです。最終的には、複数の目的ファイルが結合され、コンピュータが実行できるプログラムが完成します。