L10N:ソフトウェアの多言語化を支える技術
- エルじゅうエヌとは「エルじゅうエヌ」とは、ソフトウェアやウェブサイトを世界中の様々な言語に対応させ、多くのユーザーが快適に利用できるようにする技術や取り組みのことです。10という数字は、この言葉の由来である「ローカライゼーション(Localization)」の頭文字「L」と最後の文字「N」の間に10文字あることを表しています。ローカライゼーションは、特定の地域や文化圏のユーザーにとって、より使いやすく、親しみやすい製品やサービスを提供するために、様々な調整を行うプロセス全体を指します。その中でも、エルじゅうエヌは特に「言語」に焦点を当てている点が特徴です。具体的には、エルじゅうエヌでは、元の言語で書かれた文章を他の言語に翻訳する作業はもちろんのこと、通貨や日付、時刻の表示形式をそれぞれの地域に合ったものに変更したり、地域特有の文化や慣習を考慮したデザインや表現に修正したりする作業などが含まれます。例えば、日本のユーザー向けのウェブサイトであれば、日本語への翻訳に加え、金額は円で表示し、日付は「年-月-日」の順序で表示するといった具合です。さらに、日本文化に適した色使いやデザイン、表現を考慮することで、ユーザーはより自然に、ストレスなくウェブサイトを利用することができます。