カレントディレクトリって何?
- ファイル操作の起点
コンピューター内部に保存された膨大な量のデータの中から、目的のファイルを見つけ出すには、そのファイルがどこに保存されているかを示す情報が欠かせません。その役割を担うのがディレクトリ、いわゆるフォルダです。
コンピューターは、このディレクトリを階層構造で管理しています。
ちょうど、書類を整理するための棚の中に、さらに仕切りや引き出しがあって、書類を分類して収納している様子を想像してみてください。
そして、数多く存在するディレクトリの中から、現在作業を行っている場所を示すのが「カレントディレクトリ」です。
これは、例えるなら広大な図書館の中で、あなたが今いる場所を示すようなものです。
例えば、あなたが「日本文学」のコーナーで本を探しているとします。この時、「日本文学」コーナーがカレントディレクトリに該当します。
そして、そこからさらに「近代文学」という棚に移動すれば、「近代文学」が新たなカレントディレクトリとなります。
このように、カレントディレクトリは、ファイル操作を行う上での「現在地」を示す重要な概念です。
ファイルを開いたり保存したりする際、特に何も指定しなければ、このカレントディレクトリが基準となります。
そのため、ファイル操作をスムーズに行うためには、カレントディレクトリを意識することが大切です。