写メール:携帯電話を進化させた革命的なサービス
2000年より以前、携帯電話といえば音声通話やテキストメッセージが主な役割でした。写真などの画像を誰かと共有するには、多くの時間と手間がかかりました。
当時はデジタルカメラが普及し始めていた時代です。デジタルカメラで撮影した写真は、まずお店に持って行って現像してもらう必要がありました。そして、現像した写真を相手に直接渡したり、郵便で送ったりしていたのです。
また、パソコンとデジタルカメラを繋いで、撮影した画像データをパソコンに取り込む方法もありました。そして、取り込んだ画像データをメールに添付して相手に送信していたのです。
しかし、いずれの方法も手間と時間がかかり、撮った写真をすぐに友人と共有することはできませんでした。 例えば、旅行先で美しい景色を写真に収めても、家に帰って現像するまで誰にも見せることができませんでした。
このように、写真共有が不便だった時代背景の中で、携帯電話で写真を簡単に送受信できる「写メール」が誕生したのです。