身近な存在、液晶ディスプレイの世界
- 液晶ディスプレイとは液晶ディスプレイは、薄くて軽く、持ち運びにも便利な表示装置として、テレビやパソコン、スマートフォンなど、私たちの身の回りにある様々な電子機器に活用されています。
一体、液晶ディスプレイはどのような仕組みで映像を表示しているのでしょうか?
液晶ディスプレイに使われている「液晶」は、液体のように流れる性質と、固体のように結晶化する性質、両方の性質を持つ不思議な物質です。
この液晶に電圧をかけると、光の透過率を電気的に制御することができます。液晶ディスプレイは、この液晶の性質を利用して画像を表示させています。
簡単に説明すると、液晶ディスプレイは、2枚のガラス板の間に液晶を挟み込み、電圧を加えることで液晶分子の向きを変化させています。液晶分子の向きが変わることで光の透過率が変化し、背後から照射される光源(バックライト)の光を透過したり遮断したりすることで、明暗を表現し、画像を表示させているのです。
液晶ディスプレイは、従来のブラウン管に比べて、薄型軽量で消費電力が少ないというメリットがあります。また、近年では、より高画質で広視野角な液晶ディスプレイも開発されており、様々な分野で活躍しています。