丸め誤差:コンピュータ計算の落とし穴
- 丸め誤差とは
私たちが普段何気なく行っているように、コンピュータも数値を扱う際に、ある桁数以下の数字を処理できないことがあります。
例えば、スーパーで買い物をした際に「1円未満切り捨て」と表示されているように、1円未満の端数は切り捨てられてしまいます。
これは、コンピュータ内部で数値を扱う際に、限られた桁数で数値を表現するためです。
コンピュータは、この限られた桁数に収めるために、数値を四捨五入したり、切り捨てたりします。
この処理によって生じる誤差が、丸め誤差と呼ばれています。
丸め誤差は、一見小さな誤差のように思えますが、計算を繰り返すと誤差が積み重なり、最終的な計算結果に大きな影響を与える可能性があります。
特に、科学技術計算や金融取引など、高い精度が求められる分野では、丸め誤差による影響を最小限に抑えることが重要です。