周波数分割

ネットワーク

電波を有効活用!周波数分割多重接続とは?

私たちが普段何気なく使っているスマートフォンやテレビ、ラジオといった機器は、目には見えない電波を使って情報を送受信しています。しかし、もし全ての機器が同じように電波を使って通信してしまったらどうなるでしょうか? おそらく、それぞれの電波が干渉し合ってしまい、意図した情報を受け取ることが難しくなるでしょう。 では、どのようにして限られた電波を多くの機器で共有し、それぞれの通信が混ざることなく成立しているのでしょうか? その答えの一つが、「周波数分割多重接続」、略してFDMAと呼ばれる技術です。 FDMAは、例えるなら、大きな道路を複数の車線に分けて車を走らせることに似ています。 それぞれの車は決められた車線を走ることで、他の車と衝突することなくスムーズに目的地までたどり着くことができます。 FDMAでは、通信に使う電波を「周波数」という単位で分割し、それぞれの機器に専用の周波数を割り当てます。 このようにすることで、複数の機器が同時に通信していても、お互いの電波が干渉することがなく、それぞれの情報が正確に送受信できるのです。 FDMAは、携帯電話や無線LANなど、様々な無線通信技術の基礎となっています。 目には見えない電波の世界ですが、FDMAのような技術によって、私たちは快適に情報通信を利用できているのです。