団体

IT

ECMA:情報技術の標準化を推進する団体

- ECMAとは何かECMAとは、ヨーロッパ電子計算機工業会の略称で、情報技術の標準化を進めることを目的とした団体です。特に、コンピュータシステムに関する規格を定めることで、異なるメーカーの製品間でも互換性を確保し、円滑な情報交換を実現することを目指しています。1961年に設立されたECMAは、当初はヨーロッパを中心に活動していました。しかし、その活動は次第に世界的な広がりを見せ、現在では国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)と連携しながら、世界規模で情報技術の標準化に貢献しています。ECMAが策定した規格の中で、特に有名なものの一つにECMAScriptがあります。これは、JavaScriptとして広く知られるプログラミング言語の基盤となる仕様です。ECMAScriptの標準化により、JavaScriptは異なるブラウザや環境間での互換性を高め、Webページに動的な表現や機能を追加するための標準的な言語として、世界中で広く利用されるようになりました。ECMAは、ECMAScript以外にも、CD-ROMやDVDなどの光ディスク、オフィス文書のフォーマット、C#プログラミング言語など、幅広い分野の規格を策定しています。これらの規格は、私たちの日常生活で利用する情報機器やサービスの基盤を支え、より便利で快適な情報化社会の実現に貢献しています。
IT

知っておきたい著作権 – ACCSとその役割 –

- コンピュータソフトウェア著作権協会とは コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、私たちが普段何気なく利用しているコンピュータプログラムの著作権保護を目的として、1984年に設立された一般社団法人です。 コンピュータプログラムは、あたかも目に見える製品のように形があるわけではありません。しかし、その開発には多大な時間と労力が費やされており、開発者の努力によって生み出された貴重な財産と言えるでしょう。ACCSは、このようなソフトウェア開発者や著作権を持つ人の権利を守るために、日々活動しています。 では、具体的にどのような活動をしているのでしょうか? ACCSは、ソフトウェアの違法な複製や不正な利用を防ぐため、啓発活動や情報提供に力を入れています。また、ソフトウェアの著作権に関する相談窓口を設け、著作権管理の支援も行っています。 インターネットの普及により、ソフトウェアを簡単に複製できるようになった現代において、ACCSの役割はますます重要になっています。私たち一人ひとりが、ソフトウェアの著作権について正しく理解し、守っていくことが大切です。
WEBサービス

Web技術の標準化を推進するWWWコンソーシアム

- WWWコンソーシアムとは WWWコンソーシアム(W3C)は、World Wide Web Consortiumの略称で、インターネット上で情報を共有するための仕組みである、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)に関する様々な技術の標準化を推進する国際的な団体です。1994年に設立され、WWWの開発者として知られるティム・バーナーズ=リー氏が設立に携わったことでも知られています。 W3Cは、営利を目的としない組織であり、企業、大学、研究機関、政府機関など、世界中から様々な組織が参加するコンソーシアム形式で運営されています。 W3Cの主な活動は、ウェブ技術の標準仕様を策定することです。これまでに、HTML、CSS、XML、HTTPなど、私たちが日々利用するウェブサイトやウェブサービスの基盤となる重要な技術の標準化を主導してきました。 W3Cは、ウェブの長期的な発展と、異なるブラウザやデバイス間での相互運用性を確保することを目指しており、その活動は、誰もが平等にウェブにアクセスし、利用できるようにするという理念に基づいています。