意外と知らない?リージョンコードのお話
- リージョンコードってなに?
リージョンコードとは、DVDやブルーレイディスクといった映像作品を記録した円盤を、決まった地域だけで再生できるようにするための仕組みです。 世界地図上で、例えば日本であれば「リージョン2」、北米であれば「リージョン1」のように、地域ごとに番号が割り振られています。
この仕組みは、映画やゲームソフトなどのデジタルコンテンツにも使われており、地域によって異なるバージョンが存在することがあります。リージョンコードは、それぞれの地域向けに販売する作品を区別し、販売戦略上の都合や、映画の配給権や著作権などを守る役割を担っています。
例えば、日本で販売されているDVDを海外のDVDプレイヤーで再生しようとしても、リージョンコードが一致しない場合は再生できません。逆も同じで、海外で購入したDVDを日本で再生できないこともあります。
これは、映画会社が国や地域ごとに異なる時期に作品を公開したり、価格を設定したりするなど、販売戦略を調整しているためです。 また、吹き替えや字幕など、地域ごとに異なる言語に対応する必要があることも理由の一つです。
リージョンコードは、消費者が自由に作品を楽しめるようにすることを制限している側面もありますが、一方で、映画業界の複雑な権利関係やビジネスモデルを維持するためにも必要な仕組みといえます。