コンピューター処理の心臓部:プロセスとは
コンピューター上でプログラムを動かす時、「プロセス」という概念が非常に重要になります。プログラムを動かすとは、コンピューターに計算や指示をさせることですが、コンピューターはたくさんのプログラムを同時に行うことができます。そこで、それぞれのプログラムが正しく動作するために必要なメモリ領域や処理時間などを管理する単位としてプロセスが用いられます。
例えるなら、コンピューターは大きな工場、プログラムはその工場で動く機械のようなものです。そして、プロセスはそれぞれの機械を動かすための作業台や電力供給を管理する役割を担います。それぞれの機械は割り当てられた作業台や電力を使い、他の機械と干渉することなく独立して動きます。
私たちが普段何気なく使っているインターネットブラウザや文書作成ソフトなども、コンピューター内部ではプロセスとして管理されています。それぞれのソフトは独立したメモリ空間を与えられ、他のソフトの動作に影響を与えることなく動作します。このように、プロセスによって複数のプログラムを同時にスムーズに実行することが可能になるのです。